永遠亭の玉兎も恋をする   作:わさび餅

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まず、遅くなって申し訳ないです!

この頃多忙な日が続いてまして…更新速度もあまり早くなることはないと思います!
ゆっくりまったり読んでくださると助かりますm(_ _)m

改めて……今回のお話も優曇華視点です。
永遠亭に行くお話となっています!
では、第二話を宜しくお願いします!


昔々、とある兎と兎が出会ったようです

「痛たた………。なんでこんなところに罠が………?」

 

今、私は落とし穴に嵌ってしまっている……。

 

どうしてこんなことになったかというと…………

 

~~~数分前~~~

 

ザッ ザッ ザッ

 

「11時の方向って言ったって…何も無いじゃない……」

 

一時間ほど前から時雨が教えてくれた通りに竹林を進んでいるのに特に何も無いし、何も起こらない。

 

時々、本当に真っ直ぐ進めているのか気になることはあったけれど、所々目印として竹に少し傷を付けて進んでいるから大丈夫なはず……。

 

「よし!クヨクヨしてても何も起こらない!今は時雨を信じて進むのよ!」

 

このままだと気が滅入ってしまいそうだから、声に出して自分を鼓舞する。と、言っても……延々と代わり映えのしない景色が続く場所をひたすら歩き続けるのはやっぱり精神的に疲れる……。

 

『ニヤリ…』

 

少し休憩しようと近くにあった竹の前で座り、軽く寄りかかる。

 

「ふぅ……。いったいどこまで進めばいいのかしら……」

 

少し休憩していると、突然嫌な気配を感じ、すぐさまその場から飛び退く。

 

ドス ドス

 

「……これは……先端が丸い矢?ッ!?」

 

矢を調べていると、突然真上から先ほどの矢が数本落ちてくる。詳しく調べる余裕も無く、すぐ後ろから何かが飛んでくる気配を感じ横へ飛び避ける。

 

プス プスッ

 

つい先程まで、背中を預けていた竹に吹き矢程度の小さな矢が数本刺さった。

 

「………どうしてこんな罠が……」

 

 

このままここにいるのは危険だと判断し、休憩はやめて先へ進む。

 

しかし……

 

「……これ、半透明の糸が張られてるわね…。犯人を見つけるためにも、ここは罠にワザとかかった方が良いかしら……?」

 

少し迷った後、これまでの罠に殺傷能力は全く無かった事を思い出し、罠にかかることにした。

 

ガコン

 

「………ッ!」

 

すると、突然上から金タライが落ちてきた。

 

竹林なのにいったいどうやってタライなんて仕掛けたのか疑問を感じつつも、私はタライが頭の上に落ちる前に走り抜けて避ける。すると…

 

「こんな罠に引っかかると思ってるのかしら……全く……!?しまっ……」

 

ドサッ

 

~~現在~~

 

「結構深い落とし穴ね………。下に刺とかが無くて本当に良かった…最悪飛べばいいんだけど………。それにしても、どうして落とし穴を見破れなかったんだろう……」

 

落とし穴に落ちてから少し時間が経ち、軽く自己嫌悪に陥ってた時、上から誰かの声が聞こえた。

 

『フフフ、罠にかかったウサね。今の気持ちはどうウサ?クスクス』

 

「まったく良くは無いわよ……服も汚れたし、こんな罠にかかった自分が情けないわ……」

 

『ニヒヒ……ん?良く見ればあんたも兎ウサね。月からでも来たウサか?クスクス……』

 

「それは言えないけど………あんた【も】って事はあなた兎なの?」

 

『ただの兎じゃないウサ。あんたよりずーっと長生きしてる長寿な兎ウサよ。』

 

月から逃げた兎は私だけのはず……つまり、この兎は最初からここに…?

私だって長生きはしている。月は穢れが無いから不老不死なことも納得出来るけど……この地上で私より長生きだなんて……。でも、月から来たのならさっさと私を捕まえて連れ戻すわよね……。

 

「あなた、ずっとこの地上にいるの?」

 

『そうウサよ、あんたとは違ってかなり前からこの竹林に住んでるウサ。』

 

「そう……分かったわ。」

 

『あんたはどこから来たウサ?この辺りにいる兎ではないウサよね?』

 

この兎は多分月から来たわけじゃ無いけど…言っていいのかしら………

 

「…先にここから出してくれないかしら?出してくれたらちゃんと話すから。」

 

『どこの誰かもわからないのに、出してあげるわけには行かないウサ。それに、出してあげたらすぐ逃げるウサでしょ?私を騙そうたってそうはいかないウサよ!』

 

「くっ……」

 

こうなったら一か八か飛んで無理矢理逃げてみよう……月から来たことを兎に言う訳には…

 

『……あんたが少し前から聞いてた兎で間違い無さそうウサね………。あんたが月から逃げてきたことを隠そうとするのはわかるウサ。私の仲間に月から来たちょっと特別な人間がいるウサ。』

 

「……え……本当に?」

 

『私の友達からあんたのことは聞いていたウサ。月から逃げてる者同士、きっと仲良く出来るウサ。今から連れて行ってやるウサ。』

 

月から逃げてる人間……。本当に私と同じ境遇の人達がいるのなら……行ってみる価値はあるわね。

 

「…分かったわ……あなたに着いていく。」

 

『よし、今から出してあげるウサけど、逃げようとしないでウサよ?』

 

「もちろんよ、私だって会ってみたいもの……。あっ、出してくれなくても自分で出るから構わないわよ?あなたを警戒して出なかっただけだから。」

 

『わかったウサ。それなら早く出てくるウサ、だらだらしてると夜になるウサよ。』

 

「ええ、そうね。」

 

このあと、私は落とし穴から脱出し、この兎に案内されてある館に着いた。

 

「ここで少し待ってろウサ。少し話を付けてくるウサ。」

 

「分かったわ。それにしても、この竹林にこんな館があるなんて………」

 

そう言って案内してくれた兎は館の中へ入っていく。

そんなに長く待つこともなく、すぐにさっきの兎が出てきた。

 

「着いてくるウサ。あんたと話がしたいそうウサ。」

 

「分かったわ……。」

 

〜〜永遠亭内にて〜〜

 

「……えっと……こんにちは……。あなたが月から来たという…?」

 

「ええ、そうよ。私は八意永琳。罪を犯して月から姫と一緒に逃げてきたの。あなたはどうして逃げて来たの?」

この人…すごく知的な方ね……。今まで…こんな人会ったことあるかしら……

 

「私は…人間が月に攻め込んでくると聞いて………怖くて逃げ出したんです……」

 

「そう……あなたが良ければ、私達と一緒にここで暮らさない?同じ境遇同士、協力しましょうよ。」

 

「そんな……私なんかが……」

 

「姫様の了承も得てるし、気にすることはないわよ?あなたさえ良ければここで好きなだけ過ごすといいわ。」

 

「本当に…良いんですか……?」

 

「もちろんよ。」

 

本当に……ここで住ませてもらえるの………?月から逃げ出した時、ずっと…一人で生きて行くんだと思ってたから……涙が………

 

「………うぅ……ありがとう……ございます……グスッ…」

 

「泣くほどの事でも無いわよ。でも、今日からあなたもここの住人よ。よろしくね。」

 

「はい…よろしくおねがいします……!」

 

 

このあと、姫様と呼ばれている蓬莱山輝夜というお姫様に挨拶に行き、案内してくれた兎…てゐにお礼を言った。

 

 

あの時、時雨が私に方角を指示し、その方向にてゐが居たのかはわからない。偶然なのかもしれないけど、何か…偶然ではないような………

 

 

 




やっと一区切りつきました……

今回てゐの口調がよく分からなくて特に悩みました。

人が泣くという行為をどう表現すべきかもかなり難しく、自分の勉強不足を痛感しました…


次の話から主人公、時雨視点に変わります!

P.s 3/17にサブタイトルをやや改名しました。

3/21に内容や状況が分かり易いよう変更しました。

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