ハイスクールD×G 《ReBoot》   作:オンタイセウ

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HDDにもゴジラにも関係無いけど今日、四月一日でμ’sファイナルですよ。
鉄血も一旦終了したし、アニメ銀魂も終了しちゃってそれぞれ続きがあるといっても五代様ロスどころじゃない喪失感です。
もうこの心の隙間を埋めてくれるのはシン・ゴジラとシビルウォーとデットプールとジョジョ四部だけだ……って、まだ楽しみなのがあるんだった。


VS27  『己』に悩んでこそ―――

「あれ、今日は小猫ちゃんじゃなくてイッセー君たちなの?」

 

よくある一般的なアパートの玄関。それを開けたのはこの部屋の住人である森沢だ。

 

「いやぁ、どうも小猫ちゃんの方の予約が立て込んじゃいましてね。」

 

イッセーの申し訳なさそうな顔に、森沢の表情は若干不機嫌なものに変わる。

 

「なんだいなんだい、折角今日は小猫ちゃんにミルキーのコスプレで“アレ”してもらおうかと思ったのに……。」

 

「いっそのこと下のミルたんにやってもらったらどうです?」

 

「無理無理、あの人のは北村さんの特注サイズだもん。通常サイズなんて片腕が通っておしまいだよ、ダイスケ君。」

 

ケラケラと森沢は笑う。年が離れている上つい最近知り合ったばかりだが、イッセーもダイスケもすでに森沢とは冗談を言い合える間柄になっていた。

ちなみに“アレ”とは普段の森沢の小猫への依頼である「コスプレしてお姫様抱っこ(森沢が)」のことを指す。小柄な少女に身を任せたいという、普通なら実現不可能且つアブノーマルな願望を叶えられるのは確かに小猫ぐらいなものだろう。常連になるのも納得である。

 

「まあいいや、中に入って……ってなに、そのダンボール箱?」

 

「ああ、いや、お気になさらず。ただの見学ですから。」

 

そう言ってイッセーは肩に担いだダンボール箱を部屋に持っていき、粗雑に置いた。もちろん中身は箱詰めにされたギャスパーだ。最初は同行するのに嫌がっていたが、結局ダイスケに説得(という名のインシュロックでの親指締め)された上で箱詰めされて配送出荷されたのであった。

 

「……誰か中に入ってるの?その言い方だと。」

 

「見てもいいっすよ。そのあと精神的ダメージを確実にこうむるけど。」

 

ダイスケの意味深な警告に、森沢は恐る恐る封をしているガムテープを引き剥がす。そして蓋を開いたその中にあったのは―――

 

「ふぇぇぇ……。」

 

小動物のように震える(見た目だけ)美少女。見てくれだけは絶品であるためか、その感動で呼吸も止まっている。

だが、彼には残酷だがギャスパーはれっきとした男。染色体もしっかりXY。Xファ○ルの某エピソードのように性転換できるというわけでもない、男であるという事実を決して捻じ曲げられない存在なのだ。

しかし残酷な現実であるからこそ森沢には知ってもらわねばならない。

 

「森沢さん、一応言っときますけどこいつは男ですから。」

 

しかしイッセーの告白にも森沢は反応しない。ややあってその全身がプルプルと震えだす。

きっと怒りに震えているんだろう、イッセーもダイスケもそう思った。何せ自分たちもそうだったのだ。彼は以前「彼女が欲しい」という依頼があった時、イッセに与えられた願いの対価を自動算出する機械で計ったときに「女の子を見た瞬間に命をもらう」という結果が出たこともある男だ。彼の胸中にある怒りは相当なものだろう。

そして森沢はたまにためきった感情を決壊させた。

 

「―――イヤッホォォォォォォォウ!!!男の娘最ッ高ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」

 

「「ええええええええええええええええええ!?」」

 

完全に予想の斜め上の反応だった。

 

「なに喜んでるんですか!?こいつは男なんですよ!股間にナニがぶら下がってるんですよ、このツラの下に!!!」

 

「なに言ってるんだいイッセー君!こんなかわいい子が女の子の訳がないじゃないか!!!」

 

「森沢さん、逆、逆!!!」

 

「安心してくれダイスケ君!かつて準○ゃんやブリ○ットたんで目覚めた俺に死角は無かった!!わぁい!!!」

 

よもや森沢が“悟った”人間だとは思いもよらなかった二人は、彼がギャスパーにル○ンダイブするのを止めることすら忘れてしまっていた。

 

「さぁあ、出てきてごらぁん……。お兄さんと楽しいことしよう……大丈夫、痛くしないから!」

 

両手をワシャワシャとまるでタコやイソギンチャクも斯くやという勢いでうねらせて近づいていく。無論、誰だってこんな近づき方をされれば恐怖を感じてしまうわけで―――

 

「いやぁぁぁぁああああああああ!!!」

 

ギャスパーが恐怖の叫びを上げたその直後、森沢の眼前からダンボール箱が消えた。そしていつの間にか隣室にダイスケと共に隅に移動していた。

 

「あ、あれ……?」

 

何が起きたのか理解できない森沢は目をぱちくりとさせて戸惑っている。やはり影響を受けないのはダイスケだけのようだ。そしてダイスケは『ダメだ』というジェスチャーを見せる。

ダンボール箱の中は見えないが、恐らく今ギャスパーが恐慌状態にあるのだろうということはわかる。

 

「すいません、あいつ実はものすごい人見知りで……。」

 

きょとんとした森沢にイッセーがフォローを入れる間、ダイスケは箱に入ったギャスパーを持ってすぐさま部屋を出る支度を始める。ギャスパーに万が一のことがった場合、すぐにでもその場からダイスケが連れて帰るというのは、森沢宅に着く前にすでに取り決めていたことだったので迅速に動いていた。

 

「ばかばかばかばか……停めちゃいけないのに……頑張らなきゃいけないのに……!」

 

遠ざかりながらで小さな声だったが、森沢に必死でフォローを入れていたイッセーには聞こえていた。啜り泣くギャスパーが口にしていたのは、他人への恐怖ではなく自分へのふがいなさへのやるせなさだったという事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャスパー、出てきて頂戴。私の判断が甘かったのは謝るわ。」

 

なんとか一仕事終えて旧校舎に帰ってきたイッセーが最初に見たのは、開かずの間の扉の前で謝るリアスと所在無げに立つダイスケの姿だった。

 

「イッセーと仕事をすれば、もしかしたら貴方の為になるかもしれないと思って……。」

 

『ふえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!』

 

自室の扉越しに響くギャスパーの泣き声は、旧校舎中に響いている。さらに、リアスからギャスパーの複雑な生い立ちも聞いてしまった。

もともと、ギャスパーは吸血鬼の名門、それも吸血鬼の元祖と呼ばれる存在『ヴラド・ドラグリヤ』から家名を頂いたヴラディ家の出身だ。だが、ギャスパーはハーフだ。それも、母の立場は人間の妾。吸血鬼の純血主義は悪魔のそれ以上。あのライザーが可愛く見える程のものなのだ。

腹違いの兄弟達から執拗に虐げられ、人間の世界に逃げ延びても化け物扱いをされて結局居場所がなかった。だが、本人が望むのとは裏腹にギャスパーが持つ吸血鬼の潜在能力は桁違いで、人間の部分を持つがゆえに停止結界の邪眼をも備えておりその力は歳を重ねるごとに増していった。

その望まない力によって、ギャスパーは路頭に迷い一度ヴァンパイアハンターに命を奪われた。そこをリアスに拾われたのだ。

 

『ぼ、僕は……こんな力いらないっ!み、みんな僕の所為で停まっちゃうんだ!みんな僕を嫌がる!怖がる!僕だって嫌なのに!!こんなのなら……僕の命なんて助からなきゃよかったんだ!!』

 

ギャスパーの悲痛な叫びに、リアスは項垂れる。

 

「この子をここまで追い詰めてしまったなんて……王失格ね、私。」

 

元より眷属思いのリアスだ。自分の可愛い眷属が泣いているというのに、救ってやれない自分にやるせなさを感じてしまう。

そのリアスの悲しい横顔を見て、イッセーは決意する。

 

「部長、これからサーゼクス様たちとの打ち合わせがあるんじゃないですか?」

 

「ええ。でも、もう少しだけ時間を延ばしてもらうわ。先にギャスパーをなんとかしてあげたいの。」

 

「いえ、あとは俺に任せてください。部長は上級悪魔として、魔王の妹としての義務を優先して下さい。」

 

仮にも三大勢力のトップが顔を合わせる会談だ。セッティングに不備があれば外交上の軋轢を生むこともありうる。

 

「でも……。」

 

「大丈夫です。自信はないけど、せっかく出来た男子の後輩なんです。何とかします!ダイスケももう帰っても大丈夫だからさ。」

 

バツが悪そうにイッセーは言う。だが、ダイスケにはわかる。イッセーが強がりで言っていることを。

自信がないというイッセーの言葉は真実だ。大体、イッセーは繊細な人間の相手は不得手だ。それでもリアスに前でカッコをつけて見せるのは、少しでもリアスの負担を背負いたいというイッセーの主に対する思いやりだ。

そのことを察したダイスケは、諦めたようにイッセーに言う。

 

「いや、手伝うよ。部長、ここは俺らを信じて行ってください。」

 

「……わかったわ。イッセー、ダイスケ。二人共、ギャスパーのことお願いね?」

 

「はい!」

 

イッセーが元気よく返事し、ダイスケが片手をひらひらと振って答えたのを見ると、リアスは名残惜しそうにその場をあとにする。

 

「部長は行っちゃったけど……どうやって攻略するよ?一筋縄ではいかねぇぞ、こりゃ。」

 

「んなもん決まってんだろ。」

 

そう言ってイッセーは扉の前で胡座と腕を組み、ズッカとその場に座り込む。

 

「俺はお前が出てくるまでここを動かねぇからな!!」

 

イッセーは繊細な人間を相手にできるほど賢くはない。だから、言葉でギャスパーの心を開くのは既に諦め最初から持久戦に持ち込んだ。

だが十分経ち、三十分経ち、ついに座り込みが一時間に突入しても反応がなかった。だからイッセーは自分から切り込むことにする。

 

「なあ、おまえは俺たちのことが……自分の神器が怖いか?」

 

イッセーは扉越しにギャスパーに問う。

 

「おれもさ、ちょっとはお前の気持ちがわかるぜ。俺の中には赤龍帝なんてとんでもないドラゴンが宿っている。隣にいるダイスケなんかゴジラだぜ?最強の怪獣王とか、神様どういうことだよって笑えてくるよな。」

 

ギャスパーの反応はないが、イッセーは続ける。

 

「だけど、俺たちはギャスパーみたいな特別な生い立ちはないし、木場みたいにすごい生き方をしてきたわけじゃあない。普通の高校生だったんだ。」

 

高度な話術も、策略も必要ない。ただやらなければならないのは、自分の正直な気持ちをぶつけることだけ。

そうしなければ、固く閉ざされた扉も、ギャスパーの心も開くことは絶対にないだろう。

 

「俺は正直……怖い。力を使うたびに自分の体が別の何かに変わっていく感覚があるんだ。悪魔の世界のことだってまだよくわからないし、ドラゴンっていうのがどんな存在なのかもわからない。でも、俺は前に進んでいこうと思う。」

 

「俺も似たようなもんさ。昔から映画で知ってる破壊の権化が俺自身って、コントロールできるのかよ俺……なんて夜中に考えたりするけど、そう生まれたもんはしょうがないからなぁ。」

 

片や決意を持って、片や諦観とあるがままに受け入れようと自分自身に向き合う二人。方向性は違えども、選んだ道はギャスパーとは全く違っている。なぜ似た境遇で、この二人は自分とは違う方を向いていられるのか。今のギャスパーにはそれがわからない。

 

『どうして……どうしてそんなにあっさり自分の力を受け入れられんですか?もしかしたら、本当に大事な何かを失っちゃうかもしれないんですよ?』

 

沈黙を守っていたギャスパーが扉越しに聞いてきた。

 

「何言ってるんだよ。そんなの、背が小さいだの顔がブサイクに生まれてきただのと同レベルの話だぜ?誰だって、自分がどんな存在なのか選んで生まれてきているわけじゃない。ゲームじゃないんだから、自分の容姿や能力を選んで生まれて来れないんだ。持ってるものだけで人生を生き抜かなきゃならない。それなのに生まれがどうこうとか、自分の能力が嫌だなんて本来は言ってられないはずだぜ?せっかく身についた力を活かせないなんて……そりゃ、“損”だ。」

 

『“損”……ですか?』

 

「ああ、損だ。よく考えてみろ、世の中の人間の大半はむしろ“足りない”奴の方がほとんどなんだぞ。お前は自分の力が余分だと考えているかもしれんが、自分から引き算して生きていくよりも足し算をして生きていくことの方がよっぽど大変だぜ?」

 

足し算と引き算。どちらも数学の基礎中の基礎故に難易度は五十歩百歩だ。

しかし、人生設計というものにこれと同じ法則が適応されるのかと言えばそうではない。人間というものは生きていくうちに多くのものを学び、糧を得て、財を築いていく。そうやって何かを得ていくには限りある時間を消費し、労力と努力を積み上げていかなければならない。忘れやすいことだが、人が何かを得ていくにはその結果以上の対価を支払わなければ何も欲しいものを得ることはできない。

その反面、人生の中での引き算というのは至極簡単なものだ。諦め、立ち止まり、捨ててしまうだけでいい。だが、もしもその捨てたものの中に磨けば光る原石があるとしたら?今は役に立たなくとも、いずれ自分の、人の役に立つかもしれない。そのんな本来大切なものを捨てようとしているのなら―――

もしかしたら自分はそんなことをしようとしているのではないか、ギャスパーそう考えてしまう。

そこへイッセーが畳み掛ける。

 

「俺はダイスケみたいな考えを持ってるわけじゃないから、お前の人生訓になるようなことは言えない。……ただ。」

 

『ただ?』

 

「……俺は部長の涙を二度と見たくない。前のレーティングゲームの時、俺たちは負けたんだ。しかも、自業自得みたいな負け方でさ。俺なんかやられた時の記憶がないくらいボコボコにされてさ。ほんと、情けないったらありゃしねぇよ。……だけど、部長が泣いていたことだけははっきりと覚えてる。」

 

イッセーにとっては、正直な話思い出したくない記憶だ。

だが、話さねばならない。可愛い後輩が思い悩んでいることを考えれば、自分の苦しみを隠すことはできないのだから。

 

「……あれはキツいんだ。記憶の奥底に焼きついててさ、今でも夢に見ちまう。誰もいない中を走り回って、やっと部長を見つけるんだけど、泣いていて……でも、俺は何もできなくて……。」

 

自分の言葉で胸が詰まったその時、木製の扉が軋んだ音を立てて、少しだけ開かれる。

 

「僕はその時……いませんでした……。」

 

「ああ、わかってる。でも、それは仕方なかったことだ。それを責めやしない。だけど……これからは違うだろ?」

 

「……僕じゃ、ご迷惑をかけるだけです……。引き篭りだし、人見知りだし、神器はまともに使えないし……。」

 

そのタイミングでダイスケは、少しだけ開かれたドアをそれとなく、しかし確りと開ける。

 

「だったら、自分を変えちまえ。まあ、無理にとは言わないが神器をまともに使えるようになっときゃ“徳”かな。大体、お前の神器は俺には効かないんだ。何かあったら俺がお前を殴ってでも止めてやるよ。」

 

そしてイッセーはギャスパーの顔を両手で優しく抑えると、その両目を見据える。

 

「俺はお前を嫌わない。先輩として面倒見てやる。まあ、悪魔業はお前のほうが先輩だし、成績も比較になんねぇ。だけど、歳だけなら俺が先輩だから、任せろ。」

 

「―――っ。」

 

ギャスパーはその目を見開き、驚きを隠せないでいるがイッセーは構わず続ける。

 

「なあ、ギャスパー。俺たちに力を貸してくれ。一緒に部長を支えよう。お前が怖がるものがあるんだったら、俺たちがぶっとばす。これでも俺たち、伝説のドラゴンと怪獣王なんだぜ?」

 

イッセーは屈託のない笑みを見せるが、ギャスパーは突然の申し出に戸惑っている。なにせ、人生で初めて自分の力と正面を切って向き合おうとする者が二人も現れたのだ。戸惑うのも無理はなかった。

 

「そうだ、俺の血飲むか?アザゼルの野郎の言う通りにするのは癪だけど、試してみる価値はあるぜ?」

 

「いや、でも童貞が吸血鬼に血を吸われたら同化させられるんじゃないのか?」

 

「どどどどどど童貞ちゃうわ!!!」

 

「どう見たって童貞だよお前。この前のプールの時、ゼノヴィアに迫られてもどうせ指一本もふれられなかったんだろ。」

 

「あ、あれは部長たちに見つかったからで……!」

 

「語るに落ちたな。」

 

「しまった!!!!」

 

だが、ギャスパーは首を横に振る。

 

「……怖いんです。生きている人から直接血を吸うのが。ただでさえ、自分の力を御しきれていないのに……これ以上何かが高まったら……。」

 

「ギャスパー。お前の先人の話をしてやる。」

 

そう言ってダイスケは瞑目し、語り始める。

 

「その吸血鬼はある能力に目覚めた。そして、その力がいかほどものか確かめるために部下に自分に向かって散弾銃を撃つように言った。すると、ほんの一瞬だが、時間が止まったような感覚に陥った。最初はスポーツ選手や、武道の達人が感じるっていう時間がゆっくり動いているような錯覚かと思ったそうだ。だが、その一瞬のうちに散弾の弾の一つをつまんでいたんだ……。」

 

「いや、それってあの奇妙な冒険のWRYYYで無駄無駄なあのお方の話ですよね……?」

 

「ギャスパー、言っても無駄だ。こいつ、こうなったら止まらねぇから。」

 

ギャスパーのツッコミにもかかわらず、ダイスケは続ける。

 

「そして、それが“時を止める能力”だと吸血鬼は悟った。その能力を授けた者はいった。『時を止められることが“当然”だと思うことが重要』だってな。そして、より時間を止める力を強力な形に完成させるために、ジョー○ターの血を求めるんだ。」

 

「とうとう言っちゃいましたよ、ジョース○ーって。隠す気さらさらないですよ。」

 

「いろいろめんどくさくなってきたんだろ。伏字って結構面倒だし。」

 

イッセーはとうとう突っ込む気も起きなくなってくる。それどころか軽く第四の壁を壊しにかかってきた。

 

「詰まるところ俺が何を言わんとしているかって言うとな、自分自身にビビるなってことなんだよ。使いこなそうと思えば使いこなせる。それが当然だって思うことだその第一歩さ。」

 

「それは言えてるな。できないって思うから一歩を踏み出せないんだ。大体、俺からすれば時間停止なんて羨ましすぎる能力だぜ。赤龍帝の籠手と交換して欲しいくらいだ。」

 

えっ、とギャスパーは息を詰まらせる。本人からすれば信じられない一言だ。止まった時の中、何も感じることも考えることのできない中、相手に何をされるかわからない恐怖。それが“時間停止”という異能の最大の効力だ。

下手をすれば相手に「コイツは何をするかわからない」という疑念も持たれかねないその能力を、イッセーは『羨ましい』と言ったのだ。

 

「だってよ、時間を止められるってことはその間止めている相手を好きにできるってことだぜ?それができたら俺はこの学校中の可愛いコの時間を止めて蹂躙するね!」

 

あまりにもあんまりなイッセーの煩悩まみれの欲求にギャスパーは面食らい、ダイスケは「またか」と顔を右手で覆う。だが、二名のリアクションにも気付かずにイッセーは蕩々と己の妄想をたれ流し続ける。

 

「そしたらまず、スカートの中を覗き放題だ!しかも、ただスカートを捲るんじゃなくて、背中を床に這わせながら股の間を潜りつつ下から直に覗き込む!!そのあとは更衣室に入って、着替え中の女子のあられもない姿を堪能だ!!!いつもは物陰から覗いているだけだけど、時間を停止できれば堂々と正面切って眺めることができる!!!!いや、うまくいったらその体に直接触れて楽しむなんてことも……。ああ、そうだ!!!!!これは部長にやればいい!!そうすれば、あの99のバストが俺の手のひらの中で自由にこねくり回せて……そして、朱乃さんの100オーバーのおっぱいも揉み放題!!!うっは!妄想が止まらん!!やべぇ、鼻血出てきた!!!!」

 

情けなく鼻血とヨダレを垂れ流して、思いっきり緩んだ顔のイッセーにダイスケはもう言葉もない。

おそらくギャスパーも呆れているに違いない……と思ったが違っていた。ギャスパーは意外にも、嬉しそうに微笑んでいたのだ。

 

「……イッセー先輩って、優しいんですね。」

 

相手は男とわかっていても、その柔らかい笑みに思わずイッセーはぐらつきそうになってしまう。

 

「そんな風に言ってくれたのはイッセー先輩が初めてです。それにそんな具体例まで……イッセー先輩って、楽しい方なんですね。」

 

「ギャスパー。コイツはそんなに頭が良くないから、ストレートにバカって言ってもいいんだぞ?」

 

「これって、ダイスケだけが俺を馬鹿にしてるのか?それとも二人とも俺のことバカにしてんのか?どっちだ、おい。」

 

「な?やっぱ馬鹿だろ?誰が何言ってるのか理解できてないんだもん。」

 

「あ?やんのかコラ。ちょっと旧校舎の裏まで来いや。」

 

「あぁ?お前なんか一発だコラァ。」

 

「あぁ?赤龍帝なめんなよ、コラァ。」

 

「あぁ?お前なんか赤龍帝じゃなくて“乳龍帝”だコラァ。」

 

メンチを切り合う馬鹿二人。

これではダイスケもイッセーのことを馬鹿とは言えない。

 

「……ぷっ!あはははははは!!!」

 

そのマンガみたいなメンチの応酬に、ギャスパーがたまらず笑い出す。

 

「ご、ごめんなさい。でも、あんまりおかしいもんだから……。」

 

「だよな、ギャスパー。イッセーは頭おかしいよな。色欲のせいで。」

 

「いえ、その“おかしい”じゃなくて。……お二人とも仲がよさそうで、なんだか羨ましいです。僕には、お二人みたいな関係になれる人がいませんでしたから……。」

 

破顔していたギャスパーの顔が、徐々に曇っていく。その様子に、イッセーとダイスケはメンチを切り合っている状態を解き、一瞬顔を見合わせる。

 

「だったら、この“中”に入ってこいよ。」

 

イッセーの申し出に、ギャスパーは戸惑う。

 

「い、いいんですか?」

 

「良いも悪いも……なぁ?」

 

「松田と元浜ももう入ってるわけだし、今更一人増えてもなんのマイナスもねぇよ。」

 

二人の返事を聞いて、ギャスパーは一瞬俯く。

だが、すぐに目元を袖でこすると顔を上げた。

 

「その……まだ神器を制御できない不束者ですけど、よろしくお願いします!」

 

さっきまで部屋に閉じこもり、延々と泣いていたギャスパーが大きい声で言った。

その反応を見て、悪友二人はニカリと笑う。

 

「よっし!よろしくな、ギャスパー。」

 

「まあ、先輩だと思って頼ってくれや。」

 

「はい!」

 

これはギャスパーが変わった第一歩だ。問題が解決するという未来になったという確証ではない。だが、ギャスパーには感じていた。この二人についていけば道は切り開けるかもしれないと。

その快方に向かった自分を思うと、自然と表情が明るくなっていった。

 

「すごいね、二人共。あっという間にギャスパー君と打ち解けちゃうなんて。」

 

二人を心配していて様子見していた木場が姿を現す。

これで、オカルト研究部の男子が全員ここに集結したということだ。

そのことに気づいたイッセーが「そうだ」と提案する。

 

「なあ、みんな。大切な話がある。」

 

「なんだい、イッセー君?」

 

「珍しいな、そんなに改まって。」

 

全員の視線が自分に集まったところを確認して、それらしくイッセーは咳払いをする。

 

「実は、ギャスパーの存在を知った時から温めていたアイデアがあるんだ……。だが、誰かに聞かれるとマズイ。取り敢えず、ギャスパーの部屋に入ろう。」

 

イッセーに促されて、残る三人も室内に入る。

そして、しっかりとドアの鍵を閉めた。

話が長くなりそうなので、取り敢えず各々椅子なりベットなりに腰掛ける。

 

「俺たちは全員男だ。」

 

「そうだね。でも、それがイッセー君の案に何か関係あるのかい?」

 

「大いにある。これは、俺たち男子メンバーでできる連携攻撃についてなんだ。しかも、実戦、レーティングゲーム問わずに行える実に汎用性が高い戦術だ。」

 

「……お前が“戦術”なんて言葉使うと嫌な予感しかしねぇんだけど。」

 

「僕は興味があるな。なんなんだい?その戦術って。」

 

一人は嫌な予感がし、残る二名は興味津々といった体で聞こうとしている。

 

「まず、俺が赤龍帝の籠手でパワーを貯める。そして、それをギャスパーに譲渡して周囲の時を止める。そうすれば俺は女の子の体を好き放題だ。」

 

そのとんでもない“戦術”を聞いて、木場が唖然とする。

だが、ある程度予想していたダイスケは「やはりか」といった表情だ。

 

「……これまたエッチな妄想をしてたんだね。でも、それだと僕とダイスケ君の出番がないんじゃない?」

 

「いや、ある。お前は禁手化してひたすら俺を守れ。そうすれば隙はない。どうだ、完璧な戦術だろう。」

 

「ねぇ、イッセー君。僕はイッセー君のためならなんでもするつもりだけど……一度真剣に今後のことを話そうよ。いいかげんにしないと、ドライグ泣くよ?」

 

『木場はいい奴だなぁ。』

 

伝説のドラゴンが涙声で訴える。そのドライグの声を聞いて、木場とダイスケはドライグがどれほどイッセーの力の使いようで思い悩んでいるのかがよくわかった。そんな不憫なドラゴンの事を考えると、いかに相手が伝説の存在とはいえ憐憫の眼差しを送らざるをえない。

 

「ドライグ、安心しろ。もしそんなふざけた戦術を使おうしたら、俺が責任をもってイッセーを警察なりなんなりに送る。それが世のためイッセーのため、果てはドライグと全世界の女性のためだ。」

 

『ダイスケ、その時になったら頼むぞ。』

 

もはやこのドラゴン、宿主よりも周囲の人間の方に信頼を寄せている。

 

「なんなんだよ、お前ら!!……まぁ、いい。ギャスパーが前向きになってくれたんだ。こうなったら男同士……腹を割って話そう!!」

 

「そのフレーズ、何か嫌な予感しかしないんだけど。どうでもいい話に長時間付き合わされそうなんだけど。」

 

「シャラップ!!それでは第一回『女の子のこんなところがたまらなく好きだ選手権』!!まずは俺だ!!俺は言わずもがな、おっぱいとスラリと伸びた脚だ!!」

 

呆れるダイスケが他二名を見ると。苦笑しつつも嫌がっている素振りはなかった。だが、ダイスケは見逃さなかった。ギャスパーの手が震えているのを。

おそらく、何かの拍子で時間を止めてしまうかもしれないという危機感がそうさせているのだろう。そのギャスパーの震えにはイッセーも気がついた。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「す、すいません。ダンボールの中でもいいですか?その、蓋は閉めないので。ダンボールの中にいれば、人と話ししていてもまだ落ち着けるので……。」

 

ダンボールの蓋を閉めない分、いくらか成長したということか。あまり無理をさせてもいけないのでイッセーとダイスケはそれを許す。

 

「あ~、これですぅ。落ち着きますぅ。ダンボールの中は僕のオアシスですぅ……。」

 

これはなるべく早急にダンボールから卒業できるようにしなければならないだろう。まさか、ダンボールに箱詰めされた状態でレーティングゲームに出すわけにもいかない。それこそホントのダンボー○戦機だ。

 

「あ、そうだ。そんなに人と目を合わすのが嫌なら……これとかどうだ?」

 

そう言ってイッセーは身近にあった紙袋に覗き穴を二つ開けて、ギャスパーの頭にかぶせる。

 

「「「こ、これは……。」」」

 

薄暗い部屋の中に佇む、紙袋をかぶった女装少年。その開けられた覗く穴からは、闇の中にぎらりと輝く赤い双眸。

 

「どうですか~?僕、似合ってますか~?」

 

フラフラと歩くその様子はゾンビかはたまたキョンシーか。この状態で住宅街の路地でも歩こうものなら、即刻通報されるだろう。

つまり、ただの変質者。

 

「いや、これだとただの変質者だ。……そうだ、こうしよう。木場、ちょっと直剣を一振り出してくんね?」

 

「え、うん。」

 

そう言って今度はダイスケが紙袋をはぎ取った後、なぜか手近にあった茶色いドーランを肌が出ている部分全てに塗りたくり、M字のパンチ頭の鬘をかぶせた上に黒革の厚手のコートを着せる。

さらに木場から受け取った直剣を持たせて、最後の仕上げにサングラスをかけさせれば出来上がり。

 

「どうよ、こういう風にちょっと工夫すれば、変質者が立派なヒーローに。」

 

「ただのブ○イドじゃねぇか!!!」

 

イッセーが突っ込んだ通りだった。しかも、ヒーローといっても吸血鬼的にいろいろと問題のあるヒーローだ。

 

「え、僕って今ヒーローなんですか?」

 

「ああ、これくらい逞しくなってほしいという俺の願いも込められている。」

 

「目標高過ぎだよ!!っていうか、境遇が結構似ている上に大事な人亡くしそうだよ!!!」

 

主に母親が死んでその仇の額にエキストリーム注射をしたり、好きになった相手がが自ら望んで殺されたり。

 

「あ、でも、これ……これもいいです。僕にぴったりかも。」

 

こころなしか、サングラスの向こうから漏れる赤い瞳の眼光が強くなった気がする。

 

「ギャスパー、俺ははじめてお前をスゴイって感じたよ。」

 

「ほ、本当ですか!?こ、この格好でいれば、僕も吸血鬼としての箔がつくかも……。」

 

箔がついたのは吸血鬼ではなく吸血鬼ハンターとしてだ、とイッセーは突っ込みたかったが、喜んでいる後輩の姿を見るとどうしてもそう言えなかった。こうして赤龍帝、怪獣王、騎士、喧嘩番長の夜通し猥談が始まった。

この時分かったことだが、木場も意外にスケベだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

高級なソファ。そこにPMC『Mutants・Military・Service』の実質的代表を務めるジョン・ロダンが腰かけ、他のメンバーも思い思いの場所に腰かけている。そしてジョンが忌々しげに口を開いた。

 

「……どういうことか説明してもらおうか。」

 

それは三大勢力のトップ会談が駒王学園で行われる当日のことだった。先日、軍事的知識を持つ敵を想定した警備ポイントを偵察し、今日も校舎内の警備を担当するはずだった。

ところが配置に着く寸前に彼らは突然、仲介役を務めるアーロン・ブロディに会議室の側の控室に通される事態になったのだ。

当然ながら契約相手から当初の予定とは違う行動をされたのでは今後の信用にかかわる。彼らが身を置く業界において最も重要なのが『信用』だ。通常の軍人と呼ばれる部類の人間は国家における軍隊という組織に身を置き、国家間の紛争において勝利を得るために仲間が、ひいては自分が生き残らなければ成し遂げられるものではない。その為に厳しい訓練が施され戦闘技術の向上と帰属意識の定着、仲間同士の連帯感や上司部下との主従関係が重要とされる。だからこそ強い戦闘集団が出来上がるのだ。

だが、彼らのように特定の国家軍隊に身を置かずに戦闘技能を生業としている人間には金銭が付きまとう。それ故に「金銭さえ積まれれば誰にでも付くのではないか」という疑念を常に持たれかねない危険性がある。事実、中世の傭兵は忠誠心を期待できないという理由で常に最前線に投入され、使い捨てにされていた。

だからこそクライアントからの契約を勝ち取り、報酬を得るために彼らはまず相手からの信頼を勝ち取ることが重要になってくる。そしてそれはクライアントも同様で、確実に依頼を実行してもらうために「自分たちは弾除けに使われるのではないか」という疑惑を持たれない努力が必要になってくる。

今回の突然のアーロンら教会側の行動はまさにこれを破るものだ。だが、それはアーロンも十分承知の上のこと。あえて本来の目的を言わなかった。

 

「お前たちに来てもらった本来の目的を隠していたのは謝る。だが、先日の一件で……その。」

 

「……なんだ。」

 

「素直に今日の会議にお前たちも出てほしいなんて言ったらサボられそうで……。」

 

『その節はマジですいませんでしたァァァァ!!!』

 

先ほどまでアーロンを不審そうな目で見ていたメンバーは総出でジャパニーズDOGEZAを決め、ジョンは「痛い処を突かれた」とばかりに顔に手を当てる。事実、先日はすでに仕事は済ませていたとはいえ拘束時間というものを完全に無視して思い思いの行動をとっている前科がある。

やるべき仕事がある時ですらそうなのだから、ただ座っているだけの時間にしか感じられない会議などやる気のかけらも起きないに違いない。確かにアーロンの行動は道に外れた方法だったが、こうでもしないと彼らならここまでついてこないだろう。

 

「だがおかしいじゃないか。聖書の中の存在達の会合だかしらないが、俺たちに関わり合いがあるとは思えないぞ。」

 

ジョンからすれば自分たちはただの世の中の小さな歯車の一つ。それがこの世の中をどうしようか考える場にいるのは似つかわしくないとどうしても考えてしまう。しかし、そんなジョンの考えをアーロンを首を大きく横に振って否定する。

 

「いや、そうではないんだ。知ってのとおり、俺たち全員には一つの共通点がある。これは覚えていてくれているよな。」

 

ジョンも、ジャパニーズDOGEZAをしていた面々もコクリ、と頷く。

 

「そして今日行われている会議の内容は、俺たちの中に眠る力のルーツにも関わっている。ミカエル様の御厚意という事もあるが、俺は今日というこの日をみんなに自分自身の隠されたものと正面から向かい合う機会にしてほしいと思っている。」

 

途端に、数人の顔が暗く陰る。

彼らはアーロンの言うように生まれついて不思議な力を持っている。それを知った時期はそれぞれだが、いずれもそのたった一つの周囲との違いが彼らを苦しめた。

その力を持っていたから命を救われた者がいれば、己の不幸を知った者もいる。知るきっかけは違えども、他人に言っても信じてもらえる類の話ではない。自慢するべきか、自ら忌み嫌うべきか、それすらもわからぬままいたずらに年月が過ぎ、本来悩むべき人生の問題の答えを出せぬまま今を生きている。

だから、「他人を殺める」という最も簡単で罪深い仕事を生業にするしか生きる道がなかった。そしてその血生臭い世界の臭いで頭をいっぱいにして、ずっと考えないようにしてきた。

 

「……時間的にもうすぐ次の議題に入る。みんな、会議室に入る支度を「待てよ」……。」

 

立ち上がろうとするアーロンを一人の青年の言葉が止める。

 

「なあ、誰がそんなことしてくれって言ったよ?別にいいじゃねぇか、何も考えない今のままで。確かにこいつらと出会わせてくれたお前には感謝してるさ。だけどよ……。」

 

一度言葉を切り、息をつく。これまで表に出していなかった想いが出てこようとするのはもう止められないだろう。だからこそ、彼は一呼吸を付けた。

 

「わざわざソコを抉る必要は無ぇだろう。俺たちだけが知っている、それで十分だろ。もう俺たちの人生はここまで落ち切ってる。いまさらこの力がなんなのか知ろうとも思わないし知りたくもない!!」

 

「だが、状況はそれを許す段階ではもはや無い。世界の均衡が崩れていたことを知った世界はこれまでとは全く違う。今まで戦うこともなかった連中がお前たちの力を狙って来るだろう。それこそ命を落とすこともあるんだぞ!!」

 

「いまさらテメェの命を惜しむつもりはないよ。そうじゃなきゃドンパチの中で生きていく気も起きてないさ。だろう、アーロン?」

 

「『これまでとは違う』と言った。事は世界の存亡にも関わるレベルだというのをなぜ理解しようとしない。力を持つ者の責任は、お前にはないのか!?」

 

「……いっぺん、その綺麗に並んだ歯を圧し折ってやりたいと思ってたんだよ。」

 

触れたくない部分を直視させようとするアーロンに憤りを感じているのは事実だった。だが、彼が言っていることも理屈に外れていないというのも理解できた。

だがらこそ、理路整然としたアーロンと歪に生きている自分を比べ苛立ちが募り、ついに戦闘態勢をとってしまう。その事は他のメンバーも十分承知ていた。だから、加勢することも止めることもできない。

 

「やめろ!お前の気持ちもわかるが、それをこいつに向けるのは―――」

 

その時だった。

感じることは誰もできなかったが、間違いなくその時に。

すべてが、停まった。

 




というわけでようやくMMSという団体名もでたところで次々回あたりでダメ人間どもが暴れます。
そして、皆さんたぶん忘れているだろう今章のゲスト怪獣は次回でやっと出てきます。正直、自分でも相当ひねくれたと思うところからのチョイスです。
それではまた次回。いつになるかは分かりません!!!
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