ハイスクールD×G 《ReBoot》   作:オンタイセウ

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最近の様子
・今後の展開……だいたい固まってる
・伏線……どこにどんなのを入れるかも決まってる
・本文制作……頭がフットーしそうだよおっっ!!!!!



VS4  緊急時ほど慌てずに

「小猫の前じゃあ格好つけたけど……実際問題どうすりゃいいんだよ!?」

 

兎に角ダイスケは焦りながら走っていた。

先日自分が襲われたときは守るのは自分の身だけだったので、考慮しなればならないこともなく勝手気ままに戦えた。

だが、今回は「イッセーを助ける」という目的を達成しなければならない。

何かを守ることほど難しい戦いはない。

それは自身の父の死で認識済みである。

ただ壊すためだけの戦いほど楽な戦いはないというのも確かだ。

その点を考慮すれば、あのコートの男は非常に有利な立場にある。

兎に角、男の攻撃対象であるイッセーから自分に注意を惹かすることが重要だ。

だが、それを実行するための手段が思い浮かばない。

いっその事奇声を上げながら突撃しようかとも考えたが、敵にもイッセーにも変な目で見られることは確実。

流石にそんな痛い真似は親友の命の危機でもどうかと思う。

あれこれ考えながら走るうち、あるものが目に入る。

 

「ありゃ……石碑か?」

 

それは、江戸時代にこの土地を襲った洪水被害を治めた偉人の石碑だった。

普段なら気にも止めないようなものだが、今回に関しては運命の出会いといっていい。

すぐさま先日身に付けたあのガントレットを呼び出す。

一度その感覚を覚えてしまえば、いつでも展開できるものだと既に何度か試しているのでその練習通りにすぐにガントレットが現れた。

 

「燃えろぉぉぉぉぉおおおお!!!俺の中の何かぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

今までの人生の中で最大の気合を上げる。

そして、そのまま石碑の頂上に鎮座する最も大きい岩を持ち上げようとする。

そう、この岩塊をコートの男に向けて投げつけてやろうというのだ。

確かにこんなものが自分に向かって飛んでくれば、誰だって何が起きていようと岩を避けるのに専念するだろう。

だが、岩の大きさは明らかに人間が持てる大きさではない。

普段のダイスケならこんなことは絶対にしないだろう。

それでも、出来るという理由のない確信と、そうしなければならない理由があった。

その思いと、偉人に対する謝罪の念を込めて全身の力を開放する。

すると、自分でも驚くくらいすんなりと岩が持ち上がった。

どうやらこのガントレットは光弾を発射するだけではなく、使用者の筋力もアップさせるらしい。

ますます謎が深まるが、今はそれを頭の隅に追いやって駆け出す。

駆け出し初めは流石に足への負担は感じていた。

だが、徐々にそれも軽くなっていく。

それを自覚するよりも早く、ついにコートの男を眼前に捉えた。

よく見ればイッセーが血が溢れる脇腹を抑えて倒れている。

さらに、コートの男はイッセーに止めを刺さんと光の槍を振りかざしている。

ここまで来たらもう、脳細胞が働くよりも先に体が動く。

 

「フンヌラバッ!!!」

 

持っていた岩をメジャーリーガーを彷彿とさせる強肩で投擲。

 

「おらァァァァァァあああああああ!!!!」

 

そして、何を考えたかそのまま飛び蹴り。

何も考えていない証左である。

それも勢い付けすぎたせいで、岩を蹴り砕いた上に直接コートの男を蹴りが直撃してしまった。

とは言っても結果的に目晦ましになったので特に問題はないのだが。

 

「がハッ!?」

 

その一撃は男の胸を打ち付け、後ろに吹き飛ばして喀血させる。

想像以上の結果に驚くが、今はそれよりもイッセーの容態の方が気にかかる。

 

「無事か?」

 

「いや、死にそう……。」

 

「だよな。」

 

どうやらかなり切羽詰っているようだ。

普段では見せない追い詰められたイッセーの顔が実に痛々しい。

だが、イッセーの興味は自身の傷よりもダイスケの身体の変化に行っていたようだ。

 

「ダイスケ……その手足。」

 

「足?本当だ、足にも付きやがった。」

 

気づかないうちに付いていた足の具足。

どうやらこれのおかげで巨岩を持って走っていても負担を感じなかったようだ。

もしや、これは徐々に能力を拡大させていくものなのだろうかと思っていると、先ほど蹴り飛ばした男がもう態勢を立て直そうとしていた。

 

「貴様……人でありながら悪魔に味方するのか!?」

 

倒れていた男が立ち上がりながら問う。

確かにダイスケは既に悪魔の知り合いがいる。

だが、この場にいるのはこの男と人間である自分とイッセーの三人だけ。

ともにイッセーを監視していた小猫はリアスと連絡を取っているはずなのでこの場にはいない。

だから、ダイスケにこの男の言うことが理解できなかった。

 

「あ?誰が悪魔だ。つーかお前、カラワーナと同じ武器を使うってことは堕天使だな?」

 

「そうか。貴様はカラワーナがしくじったという……ならここで貴様も殺して奴に恩を着せるのもよかろう。」

 

男は口の端から垂れた血を拭うと、再び光の槍を構える。

あのカラワーナと知り合いのようであるということは同じ目的、つまり自分のような力がイッセーにもあり、それを狙われたということだ。

それを知り、ダイスケの額に青筋が浮かび上がる。

 

「上等だ。焼き烏にしてやるよ。」

 

常識的には傷ついたイッセーを病院なりに早急に連れて行って、一刻も早い治療を受けさせることが先決だろう。

だが、目の前のこの男を排除しなければ追撃を受ける可能性もある。

それに、リアスたちを呼んだ小猫がこちらに来てくれるかもしれないし、リアス本人もここに来るということもある。

そうすればこちらは数の上でも有利になる上に、この二つのことをほぼ同時に処理できる。

打算と怒りを込めて、同じく堕天使であるカラワーナを退けた光弾を放つべく掌に力を貯める。

コートの男も再び光の槍を構え、ダイスケをもその血を流させようとする。

構え合った両名はにじり寄りながら距離を詰め、相手を出かたを伺う。

 

「うぅ……。」

 

イッセーのその呻き声が引き金となり、両者は駆け出す。

二つの殺意がぶつかりあわんとしたまさにその時、二人の間の地面から赤い光が溢れる。

 

「「!?」」

 

思いもよらぬ出来事に二人は飛び退く。

光が溢れる場所には魔法陣らしき円形の模様が浮かんでいる。

ダイスケはこれに見覚えがあった。

これはオカルト研究部の部室にあったものと全く同じものだった。

つまり―――

 

「……来てくれたか。」

 

その期待通り、魔法陣の中から現れたのはリアス・グレモリー。

そして共に現れたのはダイスケを静止するようなポーズの朱乃と、コートの男を牽制する姿勢を取った小猫だ。

 

「あらあら、やっぱり特攻精神を爆発させちゃいましたのね。」

 

「姫島先輩たちがもっと早く来てくれれば爆発させずに出来ましたよ。」

 

「まあ。貴方みたいな跳ねっ返りな子は嫌いではありませんわよ。」

 

頬に手を当ててにこやかに笑う朱乃。

だが、その心の中は笑う余裕もなく、ダイスケが無事であったことに胸を撫で下ろしているのが実際だ。

まさか本当に堕天使相手に真っ向勝負を挑むとは思ってもみなかったからだ。

イッセーが襲われたという報告を小猫から聞いただけでも血の気が引いた。

万が一ダイスケまで手をかけられたらと思い、急いで転移してきたのだ。

 

「でも助かりました。イッセーがヤバイんです。見てやってください。」

 

ダイスケに促され、朱乃はイッセーの介抱に向かう。

その間、リアスは目の前の堕天使と対峙していた。

 

「貴様のその赤い髪……。グレモリー家の跡取りか。」

 

「そう、次期グレモリー家当主、リアス・グレモリーよ。ここは私の管轄地。そしてあなたが殺そうとしたその子は私の眷属。つまりどういうことかわかるわよね?堕ちた天使さん。」

 

「なるほど、それならば確かに私のほうに非があるな。しかし、下僕の放し飼いはせんことだ。散歩がてらににうっかり……ということもありうるぞ?」

 

「ご忠告ありがとう。でも、もしそんなことがあれば今度は全力で叩き潰すのでそのつもりで。」

 

「その前に俺が叩き潰してやんよ、カラス野郎。つーか、俺のこと忘れて話進めるんじゃねえよ。イッセー助けたのは俺だぞ、先輩。」

 

いつの間にか蚊帳の外に出されたダイスケは、思わず自分の先輩に突っかかる。

 

「ええ、本当にありがとう。彼を助けてくれて。」

 

にっこりとダイスケに向かって微笑む。

それに対してダイスケは軽く手を振って答える。

リアスがそれに気を取られている隙に、堕天使は宙へ舞い上がる。

 

「それでは私はここで失礼させてもらう。我が名はドーナシーク。再びあいまみえないことを願う。」

 

その言葉とともに、黒翼の男ドーナシークは消え去った。

ダイスケは手にしているイッセーを見る。

どうやら痛みとストレスに耐えかねて気絶しているようだった。

 

「とりあえずなんとかなった、って感じですかね。グレモリー先輩。」

 

「ええ、でもその子が危険な状態にあるのは変わらないわ。」

 

すると小猫がイッセーの体を診る。

 

「……このままだと死にます、部長。」

 

「そんなことさせない。この子は絶対助けてみせる。」

 

リアス・グレモリーは固い決意を持った目でイッセーを抱きしめる。

 

「この子を私に預けて。必ず助けるから。私はその方法を知っている。」

 

ダイスケはリアス・グレモリーの目を見る。確かな決意を感じさせる瞳をしていた。

 

「わかりました。先輩を信じます。イッセーのこと、よろしくお願いします。どうかこいつを助けてやってください。」

 

本来なら救急車なりを呼ぶべきなのだろう。

しかし、今回の状況は普通じゃあない。

ならば事情に詳しいらしい彼女に任せるのが正解だと思ったのだ。

そしてダイスケはリアス・グレモリーに深く、頭を下げた。

 

「意外ね。あなたの学校内の評判だと、違う反応を見せそうなのだけど。」

 

「テメェのイメージ云々より、ダチの命の方が何倍も大事です。」

 

「……わかったわ。この子の事は私に任せて。明日詳しい話をしたいから、あなたを呼ぶわ。その時は迎えが来るからよろしくね。それじゃあ。」

 

そう言って、リアス・グレモリーとその仲間たちは魔法陣の彼方へ消えてゆく。

ダイスケだけが、その場に取り残された。

 

「この右手のことも、明日になったら何かわかるのかなぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「イッセェェェェェェ、ゴラァァァァァァアアアアア!!!!」」

 

松田、元浜は激怒した。

彼の邪痴暴淫の友をぶん殴らなければならぬと決意した。

松田と元浜は恋愛を知らぬ。

松田と元浜はただの童貞である。

二人がここまで怒るのには理由があった。

全学年で最も慕われる学園のお姉様であるリアスと、全学年で最もスケベと蔑まれるイッセーが同伴登校してきたのだ。

彼女に憧れるすべての生徒が驚き、叫び、イッセーに嫉妬と怨嗟が混ざり合った視線を当然の如く浴びせた。

彼らの嫉妬と怒りを代表して、リアスと別れたイッセーに負の感情を込めたツープラトンキックをお見舞いする。

 

「おうふ!!!」

 

悲鳴を上げてイッセーは吹き飛ぶ。

倒れ込んで振り向けば、怒りに染まった親友二人の顔。

 

「貴様ァァァ、モテない同盟の一員ではなかったのか!!」

 

同士の裏切り。これほどに人の心を傷つけるものはそうそうないだろう。松田の弾劾を責められる者はいないはずだ。

 

「まあ待て、とりあえず状況を確認したい。昨日、俺たちと別れてから何があったァァァ!!!事と次第によっては制裁もありうるぞォォォ!!!」

 

イッセーへ詰問する元浜。

だが、二人の怒り様を前にして、イッセーはどこか悟ったような表情で語りかけた。

 

「松田、元浜……。」

 

「「あん、なんだぁ?」」

 

「……ナマ乳、見たことあるか?」

 

その瞬間、松田と元浜は凍りついた。

衝撃的。まったくもって衝撃的。

二人にとっては未だ到達したこと事ない秘境。

男がその秘境に到達するには金を払う払わないの違いはあれど、“そういう関係”にならなければ決してただり付くことは叶わない。

同じ穴の狢であったはずのイッセーが、そこへ到達したと言わんばかりの余裕と達成感を込めて先ほどの言葉をはなったのだ。

そして今朝の状況からするに、イッセーが見た「ナマ乳」とはリアスの豊満なバストのことだろう。

理解不能!理解不能!理解不能!

松田と元浜の脳内のCPUは演算能力を超えた情報により悲鳴を上げ、どこぞの戦闘民族の戦闘能力を測った計算機のように爆発と煙を上げる。

そして―――

 

「「カハッ!!!」」

 

喀血。

哀れ女に縁のないふたりは、自分達より何万歩も先に行ったイッセーへの敗北感に打ちひしがれた。

 

「……勝った!」

 

「勝ってねぇよ。」

 

言いながらイッセーの脳天に背後からの軽いチョップを浴びせたのはダイスケである。

そしてそのままダイスケは、イッセーを人気のない階段の踊り場へ肩を掴んで連行した。

 

「他の奴らはどう思ってるか知らねぇけどよ、俺はちゃーんとわかってるよ。」

 

「わ、わかってるって……なんだよ?」

 

「どうせ、偶々裸を見たってだけで何もなかったんだろ。お前、エロい癖にそういうことに関してはヘタレだから。」

 

「ギクッ!!」

 

完全に図星であった。

確かにイッセーが見たという「ナマ乳」とはリアスのものである。

だが、実際は何故か自分もリアスも同じベットの中で共に裸で寝ており、訳も分からぬまま両親に挨拶しながら朝餉を共にして一緒に登校してきたというのが事の次第だ。

つまり、松田・元浜コンビが想像するようなR‐18テイストなイベントは何一つ起こっていないということである。

その事実を反芻した結果、イッセーは悔しさから目に涙を浮かべ始めた。

 

「お、お、俺だってなぁ、悔しくって悔しくってしょうがないんだよ!!朝起きたらあのリアス先輩のナマ乳が目の前にあった上に抱き合って寝てたっていうのにさ、なんにもコトは起きてないんだぜ!?」

 

「わかった、わかった。お前が童貞捨てられなくて悔しいっていうのは充分わかった。だけどな、俺が興味あるのはお前の怪我の方なんだよ。どうなんだ。」

 

目に浮かべた涙と、鼻に溜まった鼻水をすするイッセー。

別の話題が振られたことによって幾分か気が紛れたようで、腹を押さえて語り始める。

 

「それがな、痛くもなんともないんだよ。先輩が「魔力を送った」とか訳わかんないこと言ってたんだけどさ……あれって、やっぱり夢じゃないんだよな?」

 

「……ああ、ちゃんとした現実だよ。」

 

どうやらリアスが何とかしてくれたらしいので、ダイスケはひと安心できた。

それを踏まえた上で、ダイスケは真剣な目でイッセーに語りかける。

 

「多分これから先、俺たちの日常に非日常が紛れ込んでくる。それも非常識で、非現実的な出来事のラッシュだ。」

 

いつにない真剣なダイスケの眼差しにイッセーは思わず息を飲む。

 

「正直な話、俺だってまだ把握できていない。でも、否応無しだろうが受け入れろ。この先どんなことがあろうと、俺たちに拒否権なんてないんだ。」

 

「あ、ああ。」

 

口では了解するものの、実際にはイッセーはまだ全ての事態を飲み込めずにいる。

それでも、ダイスケの言う通り自分が非常識の世界に入っていくということになる。

それを自分は果たして受け入れられるのだろうか。

一抹の不安を抱えながらも、リアスから頼まれたダイスケへの言付けを思い出した。

 

「あ……、そうだ。リアス先輩から伝えてくれって言われたんだけどさ、今日の放課後に使いが来るからそれに従ってくれって。」

 

「わかった。ありがとうな。」

 

礼を言うダイスケ。

その顔は平然としているが、実際はイッセーと同じように不安に駆られていた。

イッセーに対して自分は随分と偉そうなことを言ったが、それは自身にも向けて放った言葉でもある。

あえてイッセーに対して高圧的に言い放つことによって、自分にもそうであれと言い聞かせようとした。

だが、それでも胸の奥に潜む焦燥感は消えない。

彼らの不安が消え去るかどうかは、放課後に来るという使いが打ち消すきっかけをくれるのであろうか。

その願いとは関係なく、いつもと同じように始業のベルが鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後になってついに使いが現れた。

その人物の登場にダイスケはさして感想は持たなかったが、イッセーは驚いた。

自信とは対極な位置にいるといっていい、学園の金髪王子サマの木場祐斗が現れたからだ。

とかくモテる男に対して妬みや憎しみを抱くイッセーからすれば、一秒でも近くに居たくない存在だがリアスの使いとあれば無下にもできない。

そんな複雑なイッセーの胸中に関わりなく木場の先導で旧校舎を歩き、オカルト研究部の部室に入った。

ダイスケはこの部屋に入るのは二度目だ。

あいも変わらずロココ調の優美な外観を持ちながら、各所に施された呪術的な文様が禍々しさというスパイスが施されている。

その異様さとそこかしこに漂うオカルトの香りにイッセーは戸惑い、ダイスケは朱乃が淹れた紅茶を平然とすすっている。

 

「落ち着けイッセー。この部屋の雰囲気に飲まれてたら、本題についていけねぇぞ。」

 

「いや、それはわかるんだけど……木場のみならず、あの姫島先輩や小猫ちゃんまでいるってどういうことだよ……。」

 

普段接点のない学園の有名人を前にしてイッセーは戸惑うしかなかった。

 

「あらあら、学園一のやんちゃ君がこうして戸惑う姿というのはなかなかクるものがありますわね。」

 

イッセーの前に茶菓子を出しながら朱乃が笑う。

その蠱惑的な笑と言葉に、思わず息と唾を飲むイッセー。

反対のチェアに座る小猫はその様子を冷たい目で見ながら羊羹をかじる。

 

「……やらしい。」

 

「それがコイツの原点にして生きる意味なんだよ。」

 

フォローになっているのかいないのか。

だが、あながち間違いではないので真っ向から否定できないのがイッセーの辛いところだ。

すると、白いカーテンの向こう側からシャワーの音が聞こえてくる。

部室にシャワー?と訝しむとイッセーはあることに気づいた。カーテンに映った人影である。

 

(ま、間違いない!あのボディーラインは!!)

 

「部長、お召し物です。」

 

「ありがとう、朱乃。」

 

聞いたことのない声と先日聞いたばかりの声。間違いない、シャワーをしているのは……

 

「あのカーテンの向こうでリアス先輩がシャワーをしているというのか!!!」

 

驚きと歓喜の声を上げるイッセー。

今朝見た彼女の裸体をフィードバックし、カーテンの向こう側の景色を妄想する。

そして聞こえてくる布が擦れる音に思いっきり鼻の下を伸ばす。

 

「お前、スゲェな。音だけで興奮できるんだ。」

 

「あたぼうよ!どんなに些細な情報だろうと、この俺の脳細胞が全力で妄想するのだ!」

 

「……酷すぎる。」

 

もう本当に返す言葉もない。

自分の人生を左右するかもしれない時だというのに、ここまで自分を貫き通せるところはある意味で美点だといっていい。

そこへ身支度を整えたリアスが現れる。

 

「ごめんなさいね。イッセーの家に泊まったから、昨日からシャワーできてなかったのよ。」

 

「いえいえ!こちらはこちらで色々と堪能させていただきました!!」

 

普通だったら顔をしかめる等の若干引いた反応をするのが、一般的な世の女性の反応だろう。

実際、小猫のイッセーを見る眼差しは宛ら養豚場の豚を見る目だ。

だがそれとは反対に、リアスの眼差しははしゃぐ我が子を見る母親のような目だった。

そのリアスが早速本題を切り出した。

 

「さて、宝田君は改めてだけど……。兵藤一誠君、宝田大助君。ようこそ、オカルト研究部へ。私たちはあなたたちを歓迎するわ。」

 




春先でスポーニングのバス釣りが楽しみな今日この頃。
河口に行ってのシーバス釣もしたい。
でも、なぜかここ最近の地元の釣りの状況がよろしくない。
……俺が釣りを始めたからかそうなのか神様。
それではまた次回。いつになるかは分かりません!!!
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