ハイスクールD×G 《ReBoot》   作:オンタイセウ

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 そろそろ《ReBoot》を取り外そうかな、と考えています。


VS58  終わりのラグナロク

「ふははははは!!いいぞ、いいぞ赤龍帝!その呆気にとられた顔!!実に阿呆(あほう)丸出しだ!!!」

 

 イッセーは理解できなかった。

 なぜ今しがた倒したはずのロキが白神に成り代わってビオランテを操っているのか。なぜロキが無傷でいるのか。では自分が倒したロキはなんだったのか。

 それはこの場にいる全員の疑問だった。

 

「あー、わかる、わかるぞぉ。貴殿らのその不思議がる理由。では逐一説明してやろう。まず、私は変わり身をあらかじめ土で作り、そこの堕天使の父娘の雷光を受けた瞬間にテレポートで入れかわったのだ。ヴリトラの炎からあの時は逃れられていたからな。」

 

「じゃあ、匙の呪いの炎から逃れた一瞬でそれだけのことを……?」 

 

「そうだ、赤龍帝。その結果私はミョルニルの一撃からも逃れられた。つまり、赤龍帝の奇跡の一撃は私の欺瞞によって無駄と化したのだ。」

 

 哄笑するロキ。それを見てタンニーンは歯噛みする。

 

「そうだった……奴はロキ。欺瞞と裏切りの神……!」

 

「その通りだ元龍王。私を誰だと思っている!?そう、北欧神話をかき乱す、ロキだ!!!」

 

 奇跡の一撃が無に喫した。その事実が絶望となって全員を襲う。

 

「まだだ!もう一発、ミョルニルの一撃を与えれば!!」

 

 そう言ってイッセーは再びミョルニルを構える。だが、重さが一気にイッセーを襲う。

 

『申し訳ありません、乳龍帝。乳神様の加護は一度のみ。私もこれ以上ここにはいられません。どうかご武運を――』

 

 そういって乳の精霊の声がフェードアウトしていく。

 もはや、希望はなかった。

 

「いいぞ、いいぞ、いいぞ!その絶望しきった顔!実に愉快だ!!」

 

「あんたは……どこまでッ……!!!」

 

 白神を抱くスルーズが涙混じりの怒りの視線をロキに向ける。だが、ロキはそれを気にも留めない。

 

「博士、そこで見ているといい。私があなた以上にこの怪物をうまく利用してやる。そしてスルーズ、なにも出来ぬおのれの弱さを思い知るといい!!」

 

 鳴り響く地響き。そして地面が割れる。その裂け目に、子フェンリルと量産型ミドガルズオルムの遺骸が落ち込む。そしてこれまで以上の数の触手が姿を現す。

 

「流石にこれは……。」

 

「捌ききれない……!」

 

 今までずっとビオランテの触手の攻撃を捌いてきたマサノ姉妹も冷や汗を流す。しかし、リアスは諦めず滅びの力を連射して触手の群れに打ち込む。

 

「諦めないで!子フェンリルとミドガルズオルムに割いていた戦力も今度はビオランテに集中できる!みんな、兎に角ロキを狙うのよ!」

 

 リアスの号令に木場たちも動く。

 地面から生える聖魔剣の刃が、デュランダルの破壊の斬撃が、乱れ打ちされる光の矢が、北欧式魔術が、隕石と同等とされたブレスが、父娘が放つ雷光が数多の触手を滅ぼしていく。

 だが、いくら数を減らしても触手はまた生え、攻撃してくる。

 

『イッセー、おれに譲渡してくれ!それなら俺の炎で触手の群れを丸ごと抑え込める!』

 

「――!わかった!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!』

 

『Transfer!!』

 

『広がれっ、俺の炎!!』

 

 漆黒の炎がたちまち広がり、触手を一網打尽にする。しかし。

 

「一度抜けた術はこのロキにはもう通用しないと思え。」

 

 ビオランテの咢の前面にロキの魔方陣が展開する。そしてビオランテの全身から口元へエネルギーが集中し、樹液の奔流を迸らせる。また、数多くの口つきの触手からも同じように樹液が噴出した。

 

『ぐあああああああああ!』

 

 苦しみ、もだえる匙。

 

「ふはははは!解呪の術を樹液を媒介にして貴様に吹き付けた!火を消すならやはり水だろう!!」

 

 呪いの炎が樹液によって鎮火されていく。

 そしてついに黒い炎は掻き消え、横たわり気絶する匙だけが残された。

 

「てめぇ……よくも匙を!」

 

「これ以上好きにさせるか!」

 

 イッセーとダイスケが特大のドラゴンショットと熱線を放つ。

 しかし、その前に立ちふさがった幾多の触手が盾となり、わが身を犠牲にしてロキを守りきる。

 

「この程度か。つまらん。こいつらにもう我を止めることはできんだろう。ならばいささか早いがこいつらは捨て置いてオーディンを屠りに行くか。」

 

 そういうとビオランテは踵を返し、自らの根を引き抜いて足のようにして地響きを上げながら行進する。

 

「……ッ、待て!!」

 

 イッセーがロキを呼びとめようとする。だが、次の瞬間イッセーは槍のような先端の触手に体を貫かれる。

 

「イッセー!」

 

「イッセーさん!」

 

 仲間が駆け寄ろうとするが、彼らの眼前にも茨が多い茂り、檻のように全員が囲われてしまう。

 

「脱け出そうとしても無駄だ。我が術で強化した茨の檻はタンニーンの力でも破ることはできん。そこでお前たちも目の前でオーディンを殺されるというおのれの無力さが招いた結果を噛みしめていろ。ただ……。」

 

 ダイスケ、タンニーンにイッセーと同じく貫くための触手が襲いかかり、串刺しにする。

 しかも、刺し貫かれただけではない。強酸性の樹液をそのまま傷口に流し込まれている。

 

「ぬおおおおおお!!」

 

「ぐはっ……!」

 

「お前たちは火力があるからな。それは実に怖い。だからそうして大人しくしていろ。」

 

 そうしてゆっくりとビオランテはオーディンのいるホテルに向けて進行し始める。だが、誰も止めることはできない。

 しかし、目の前で白神を襲われたダイスケが怒りをあらわにする。

 

「許さねぇ……お前だけは許さねぇ!!」

 

 触手に貫かれながらも体内放射ですべて吹き飛ばしてダイスケは一歩づつロキへと歩み寄る。しかし、一向に近づける気配はない。

 目の前にロキがいるのというのに触手の妨害のせいで少しづつしか前に進めない。

 その瞬間、ダイスケは光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 ダイスケが光に包まれたのとちょうど同じころ。

 

「薄々気づいていたんだ……こうなるだろうということは。」

 

 白神がスルーズの腕の中で力弱く呟く。傷から溢れる血は止まらない。

 

「だがロキの申し出は魅力的だった。エリカという生きる希望を失った私にはたまらなく、な。」

 

「博士……!」

 

「だが、その結果君たちには迷惑をかけた。人外が人間の世界に干渉するというのも本当はタブーであったろうに……。だがそのおかげでいくらか溜飲は下がったよ。ありがとう。」

 

「そんな……そんなこと言わないでください!」

 

「いや、わかる。私はもう持たない。だからこその今のうちに、これを……。」

 

 そういいながら白神は懐から淡く光り輝く粒子をスルーズに差し出す。

 

「これは……?」

 

「ロキにやられる瞬間に取り出すことができたビオランテの力のコアだ。これだけは奴にとられずに済んだ。これを、エリカを君に託す。」

 

「博士……!」

 

「これならば奴を止めることもできるるだろう。そして――私の代わりにエリカを頼む。」

 

「……わかりました。」

 

 そういうとスルーズは白神を寝かせてやり、立ち上がる。

 

「お願い、エリカ……力を貸して!」

 

 光の粒子をスルーズは自らの胸に押し当てる。すると、力と光があふれ出た。

 

「なに!?」

 

 それに一番最初に気づいたのはロキであった。雷鳴にも似た音とともに光の柱が現れたと感じた瞬間、自分が使っている力と同質の力が突然顕現したのだ。

 

「何だ、この力の奔流!?ビオランテと同質の力!?いったいどうなっている!!」

 

 その光のパターンには茨の檻の中のリアスには見覚えがあった。

 

「あれって……。」

 

「そうです、木場さんの時と同じ!」

 

 アーシアの言う通りであった。その光は、木場が禁手に至った時と同質の光であったのだ。

 

「でも、少し違う。僕の時とは――」

 

 木場の言う通りでもあった。確かに木場が禁手に至った時に似ているが、少しだけ違う。

 

「あれは……目覚めの光か?禁手ではない、本当に神器の目覚めの――」

 

 バラキエルの言うことが最も真理に近いのだろう。それは、新たな獣具がこの世に誕生した瞬間であったのだ。

 目映い光が収まり、そこには深緑の鎧に身を包んだスルーズの姿があった。その姿はまさに麗しき戦乙女。女性らしいラインを押し立てた鎧は一見機能不全にも見えるが、しかしその深緑の鎧は神々しい輝きと力強さに満ち溢れていた。

 右手には鰐にも似たのビオランテの頭部を模した巨大なランス、そして左手にはバラの花の形を模した盾が備えられている。そして、彼女は体の芯から声を張り上げる。

 

「私とエリカのこの力――深緑獣の薔薇槍騎士(ビオランテ・ローゼス・ランツェンリッター)、押して参る!!!」

 

 

 

 

 

 

「――ここは?」

 

 ダイスケはいつの間には違うところに立っていた。

 ところどころ黄金の彩色が施され、その幾何学模様は神の偉業を思わせる。どうやらここは半円状のホールの中のようだった。

 

「アスガルドにようこそ。」

 

 背後から男の声が聞こえる。急いで振り返るとそこには黄金の鎧を着こんだ大男が立っていた。

 

「貴方は……?」

 

「ビフレストの渡し守にして門番のヘイムダル。君をここに連れてくるようにある方に言われた。」

 

 ビフレストとは、北欧神話において神々が人間界――ミズガルズからアスガルドへとかけた虹の橋を指す。この橋を渡り、神々はミズガルズとアスガルドを行き来するのだ。

 そしてヘイムダルは眠りを必要とせず、夜でも昼と同じく遥か遠くを見ることができ、草の伸びるわずかな音でさえも聞き取る鋭い耳を持っているというアスガルドの見張り番の役目を負う神だ。

 

「あの、その「ある方」って――」

 

「私だ。」

 

 ヘイムダルの背後から声が聞こえる。すると精悍な、見るからに数多の戦いを潜り抜けてきたであろう歴戦の勇者らしき男が現れる。

 

「君をヘイムダルに頼んでここへよこしたのは私だ、宝田大助君。」

 

「貴方は?」

 

「トール。それともミズガルズの人間にはソーと言ったほうが早いかな?向こうでは娘が世話になっている。」

 

 なんと北欧神話を代表する戦神がダイスケの前に現れた。流石にダイスケもこれには驚いた。

 

「な、なんで俺なんかを……?」

 

「ロキとの戦いをヘイムダルを通じて見させてもらっていた。流石に危ないと思ったので君に助力をしようと思ったのだ。」

 

 そういいながらトールはある二つのものをもってダイスケに差し出す。

 一つはダイスケも見覚えのあるもの、ミョルニル。しかし、これは正真正銘本物のミョルニルだ。そしてもう一つは光り輝く液体を入れた小さなグラスだった。

 

「ミョルニルのほうは分かるだろう。もう一つは私の中からほんの少しだけ抜き出した『雷神の因子』だ。これを使うといい。」

 

「『雷神の因子』……?」

 

「ミョルニルを扱うためのものだ。今の君の中にある純粋な怒りと闘志ならミョルニルを扱うことも可能だろうが、肝心の雷が出ないかもしれん。だから確実に使えるようにするため、これを吸収するんだ。なに、ちょっと抜いたからと言って減るものじゃない。気を使わずにグイッといけ。」

 

 言われるがまま、ダイスケはグラスに入った光り輝くエキスを飲み干す。不思議と味も自分の中の異変も感じ取ることはなかった。

 

「馴染んだようだな。それならミョルニルを扱うことも可能になる。さあ、行きたまえ。」

 

「あ、あの、なんでここまでの事をしてくれるんですか?初めて会ったのに。」

 

 純粋な疑問だった。それにトールは答える。

 

「あの場にいるものの中で君が一番ミョルニルを扱える力があると判断した。本当なら私が出張ってロキを叩きのめしてもよかったが、それでは君にしこりを残すだろう。それに若い者に力を貸すのは古き者の務め。存分に力を振るえ。使い終わったミョルニルはヘイムダルが回収してくれる。安心していくといい。」

 

「そろそろ君を送ろう。どうやらトール、君の娘も『力』を持ったようだ。彼を送るなら今だ。」

 

「わかった。送ってくれ。――娘を頼む。ああみえてまだ独り立ちできていない娘なんだ。支えてやってくれ。」

 

「あ、あの、ありが――」

 

 再び、ダイスケは光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 それは、光の柱としか言いようがなかった。

 雷鳴とともに天から地上に降りたそれはまさに虹色の光の柱。そこからダイスケが姿を現す。

 

「ヘイムダルめ、怪獣王をアスガルドに入れたのか!?」

 

 ヘイムダルの行いにロキは怒る。しかし、次に目にしたものを見た愕然となった。

 

「あれは……ミョルニル!?それも本物の!おのれ、トール!!助力したか!!!」

 

 光の柱――ビフレストが消え、そこにはミョルニルを手にしたダイスケの姿があった。

 

「あら、お父さまの?」

 

 ダイスケのそばに並ぶ、深緑の鎧を着こんだスルーズ。

 

「ああ、借りてきた。アンタのは?」

 

「博士が――エリカが私に力を貸してくれたわ。」

 

 それだけでダイスケは大体の事情を把握した。

 

「なるほどね――やれるか?」

 

「――ええ、もちろん。」

 

 そして二人は己の得物をロキに突きつける。

 

「「さあ、覚悟しろ。」」

 

 突きつけられる処刑宣告。それに怒るのはもちろんロキだ。

 

「ふざけるな!!共に首を刈ってオーディンへの手土産にしてくれるわ!!」

 

 ロキの怒りに呼応し、蛇のような触手たちが鎌首をもたげる。そして、二人に一斉に襲い掛かる。

 

「そう来ると思ったわ。」

 

 言うが早いか、スルーズは地面にランスを突き立てる。すると、二人に迫っていた触手たちが一斉に動きを止める。その光景に真っ先に驚いたのはロキであった。

 

「なんだと!?何が起きた!?なぜ動かん!!」

 

 それどころか今度は触手たちがロキに反乱を起こしたかのようにロキを攻撃し始める。これをロキは防御魔方陣で防ぐが触手の数があまりに多いのでそれで手いっぱいになってしまう。

 

「教えてあげるわ。このランスを地面に突き立て根を張り、触手のコントロール系を奪ったのよ。だからこういうこともできる!」

 

 すると今度はリアスたちを捕えていた茨の檻が解けていく。一方、タンニーンとイッセーを貫いていた蔦は枯れるようにしぼんでいき、二人を解放する。

 

「二人とも、待っていてください!」

 

 すかさずアーシアがイッセーとタンニーンに癒しの光を送る。すると見る見るうちに傷が癒されていった。

 

「おのれ……ならばこちらは新しく触手を生み出すまでの事!」

 

 そういってロキはビオランテに新しい触手を地面から生やさせた。しかし、それらすべてが雷によって薙ぎ払われる。

 

「ナイスよ、朱乃!」

 

 リアスが朱乃を褒めるが、本人は首を横に振る。

 

「いいえ、私ではありませんわ。それに父さまでも……。まさか!?」

 

 朱乃がそこに視線を振ると、そこには手を突き出したダイスケの姿があった。

 

「なるほど、これが『雷神の因子』の力か。さすがだぜ。確かにこれならこいつも使いこなせそうだ。」

 

 そういいながらダイスケは手の中でミョルニルをくるくると回す。それを見て恐れを抱くのはロキだ。

 

「ミョルニルの重さはふさわしい使い手が操れば羽のように軽い……これはいかん!!」

 

 ロキは逃走用の転移魔方陣を宙に描く。しかし、スルーズがそれを許さない。

 

「行かせると思う?なわけないでしょ!!」

 

 そういいてスルーズはランスを地面から引き抜き、穂先を魔方陣に向ける。するとランスが半分に割れ、鰐が口を開けたような状態になる。そして、緑色の放電がランスに注がれ、力が溜められる。

 

「行っけぇぇぇぇぇええええええ!!!」

 

 放たれる樹液の水流。いや、水流などと生易しいものではない。それはまさにウォーターカッターであった。その一条の緑の筋が、ロキの逃走用の転移魔方陣を真っ二つに切り裂く。

 

「なんだと!?」

 

「あなた、炎を消すのは水って言ったけど、落書きを消すのも水よね。」

 

 すると、スルーズが操る触手がロキを捕える。

 

「な、なに!?」

 

「こうやって捕まえておけば身代わりも作れないでしょう!」

 

 四肢をつながれ、ロキはビオランテから引き抜かれて空中で磔になる。その結果、ビオランテは糸が切れた操り人形のように動かなくなった。

 

「は、離せぇ!!」

 

「誰が。そうよね、ダイスケ。」

 

「ああ。」

 

 そう言ってダイスケは手のひらから放電し、それをイッセーに当てる。

 

「ダイスケ!?なにを!?」

 

 突然のダイスケの行動にリアスは目を丸くする。しかし、イッセーを見ると驚きはしているもののダメージはないようだ。

 

「あれ……これ、乳神の加護を受けた時と同じ感覚だ!」

 

 漲る力が、イッセーに再び活力を与える。

 

「ああ、雷神の因子をお前にも分けた。胸に空いた穴が塞がってすぐで悪いが、これでもう一度ソイツを使えるだろう。」

 

 イッセーはダイスケに促されるまま再びレプリカのミョルニルを手に取る。すると、乳神の加護を受けた時と同じようにあれほど重たく感じたハンマーが軽くなった。

 

「――いけるぜ、俺も。」

 

「よし、なら――いくか。確実に仕留めるぞ。」

 

 ダイスケとイッセーはそれぞれのミョルニルの柄についた革紐をもって振り回す。すると、回転のたびに放電が起き、雷のエネルギーをためていった。そして、ロキの恐怖心をあおるようにわざとゆっくりと近づいていく。

 

「や、やめろ、来るなぁ!!」

 

 ロキの懇願を無視し、二人はミョルニルを回転させる速度をさらに高める。それに呼応し、内包するエネルギーはどんどん高まっていく。

 そしてロキのすぐそばまで来たとき、ダイスケはミョルニルを振り上げ、高く跳躍する。対するようにイッセーは地面すれすれを舐めるように翼で滑空し、跳躍する。

 

「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」

 

 空中でミョルニルを持ち直し、一気にロキめがけてダイスケは降下する。イッセーはレプリカミョルニルを振り上げる。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」

 

「「喝ッッッッッッッッッッッッッッッッッッツ!!!」」

 

 振り下ろされ、そして振り上げられた一撃がロキを貫き、神の雷が落ちる。

 その一撃は触手の拘束すら引きちぎる。そしてロキを中心に空中で激しい衝撃波が起きた。

 二つのミョルニルは見事にロキを打ち抜き、大打撃を与えた。そして、地面にたたきつけられる。

 

「―――――――――――。」

 

 あまりの威力にロキはか細い声にならない声を上げる。これで死なないというのは流石神といったところか。

 また立ち上がってくる可能性もあるので、ダイスケはミョルニルをロキの胸の上に置き、重しにする。ミョルニルのその特性上、ロキにこれを持ち上げることはできない。

 すると、天から降りてきた光の柱がロキとミョルニルを包み込む。ビフレストだ。これでロキは完全にトールによって拘束されることになるだろう。

 長く続いた戦い、しかしその呆気なく訪れた幕引きにダイスケはこういった。

 

「チョロい神だぜ。」




 ということでロキ戦決着ゥゥゥゥゥゥゥ!なVS58でした。いろんな人の力を借りての勝利です。
 なお、感想などもお待ちしております。ただ、メンタルが非常に弱いのできついことを言われるとワンハンドレット!フルバレット!になりますのでご勘弁を。
 それではまた次回。いつになるかは分かりません!!!
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