細かい感想は活動報告に書くとして、私的には楽しんできました。とにかくギドラヤバい。長い。大食い。たぶん歴代で一番厄介なギドラでした。
そして以前の活動報告で書いた予想すべてが見事に外れました。あたっていたのはゲマトリア演算器とガルビトリウムがギドラの召喚器だというところくらいです。そこのところは皆さんもう予測はついているでしょう。
それそうと、ついにというかやっとというかビルガメス本格登場です。奴の宿しているものの正体にすでに気づいていらっしゃる読者の皆様、ヤツのテーマをぜひとも脳内で流してください。
「すげぇよな、VIP席って。飲み物から軽食食い放題なんて。おい、タッパー持ってくればよかったなぁ。」
「ダーリン、いくらなんでも意地汚すぎネ。」
「お姉さま、オレンジペコもってきました。いい茶葉揃えてますよ、ここ。」
ゲーム当日、ダイスケ達は冥界の空中都市アグレアスにあるアグレアスドームのVIP席にいた。
本来なら一般席で見る予定だったが、サーゼクスの計らいでVIPルームの一角に陣取ることに成功したのだ。
「イリナもこっちこればよかったのにな。」
「あの娘はイッセーの応援団長自認しているからネ。自分の意志でグレモリー側の方で応援旗振るって。」
「榛名さんもこっちに来れればよかったんですけどねぇ。せっかくサーゼクス様もお誘いになられたのに。」
「あいつは殴り合いみたいな暴力沙汰は苦手なんだ。しかたないさ。いやだっていうものに無理に見せることもない。土産話を持って帰るぐらいにしておこうぜ。」
「ダーリンの言うとおりネ。誰だって苦手なものぐらいあるんだから。むしろ命のやり取りが普通な私たちが異常ネ。」
「そういうこった。」
そう言ってダイスケが軽食を取りに立ち上がった時、見知った顔に出会う。オーディンだ。
「なんじゃ、お主よくここの席におるな。サーゼクスあたりの計らいかの?」
「まあ、そんなところで……ってなんでそんなボロボロ? スルーズは?」
「……ロスヴァイセにちょっとの。スルーズならもうすぐ……ほれ、きた。」
するとドドドドドドドという地響きが廊下からVIPルームに近づいてくる。そして――
「ダーイスケー!!!」
遅れて入ってきたスルーズがダイスケに飛びつく。ダイスケよりも高いその身長のせいで完全に覆いかぶさる形だ。
「久しぶり……でもないわね。ロセの鍛錬に付き合っているし、そっちのせいで触れ合えていないだけだから。」
「じゃあ別にこんな感動の再会みたいなことしなくてもいいんじゃね? あっちですげぇ睨んでるのがいるんだけど。」
見れば少し離れた席からエリーがすごい形相でこっちを睨んでいる。
「ああ、こわい。でも見せつけるっていうのもいいわね。」
「よくねぇよ、離れてくれ。」
「しょうがないわね。」
しぶしぶスルーズはダイスケから離れる。そのスルーズに、オーディンが言う。
「ルゼ、お前は彼の傍におるといい。儂はあっちの席に一人でおるわい。」
「いいの、お爺様?」
「へーきじゃ、へーき。隣の席はオリュンポスの和平賛成派のゼウスとポセイドンじゃ。何も心配することはない。それじゃあの。孫の恋路に邪魔して馬に蹴られるのは嫌じゃからな。」
そう言ってオーディンはずいぶんと離れた席に向かっていった。
「じゃ、そういうことだから……エスコートして?」
「しょうがねぇなぁ……。」
そう言ってダイスケは自分たちの席に案内し、スルーズを座らせる。
「案内ありがとう。今日はよろしく、マサノ姉妹。」
「……ここがVIPルームだってことに感謝しなサイ。じゃなかったら即刻殴りかかってるワ。」
「あら、ずいぶんと野蛮なのね。英国淑女も底が知れているわね。」
「お前ら頼むからやめてくれ……!」
「お、ダイスケ。さっそく巻き込まれてるな。」
そう言いながら現れたのはアザゼルだ。
「先生もここで観戦ですか?」
「いや、俺は俺で仕事があってね。ここには顔を見に来ただけだ。」
「仕事、ですカ?」
「ああ、そうだ。見て驚くなよ。そういえばイッセーたちに何かあったみたいだが、何か知らんか?なんかあったぽいんだが、あいつら話してくれなくてな。」
アザゼルの問いにクエッションマークを浮かべるエリーたちであったが、彼女たちは現場にいなかったということもあり事情を知らない。なので自然と事情を知っているであろうダイスケに視線が集中する。
「先生、あいつらの雰囲気悪かったですか?」
「いや、イッセーとリアスの中が何となくぎこちない空気になっている以外は特に何もないな。」
「なら特に心配することもないです。大丈夫ですよ。確かにちょっと問題はありましたけど、当人たちで解決できるものです。放っておいてもいいかと。」
「……そうか、なら俺から言う事は何もないな。あいつらの自己完結能力を信じるのもまた年長者の務め――おっと、ご登場か。」
そういうアザゼルの視線の先には入り口のドアがある。そこが開かれ、何者かが入ってきたところだった。
その者は大柄のコートをかぶっていたせいで顔がよく見えなかった。が、ダイスケを一瞥したらしく一瞬その顔が見えた。その顔は――骸骨だった。ダイスケを一瞥した後、何事もなかったかのようにその男は席に座る。
不気味なその男の正体を知るためにマリーがアザゼルに尋ねた。
「……何者です?」
「ハーデスだ。ギリシャ神話勢力の冥府をつかさどる死神の長。」
「お爺様から話は聞いたことがあるけれど、見ただけで底冷えしそうな雰囲気の奴ね。」
「佇まいからしてもただ者じゃありませんネ。」
「事実、強い。ダイスケ、奴にケンカを売ろうだなんて思うなよ。奴自身もそうだが奴の周囲にいる
ハーデスが引き連れているローブ姿の者たちがそうなのだろう。ハーデスを囲むように陣取っている。
「別に喧嘩は売りませんよ。大概向こうから押し売りしてくるんだ。」
「ダーリーン、嘘ついちゃダメネー。」
「ま、そうであることを祈るよ。じゃ、俺は仕事があるから。驚けよ?」
そう言ってアザゼルは出て行った。残されたダイスケ達であったが、とくに試合開始までやることがない。
「ダーリンどうする? イッセーたちの控室に顔出しでもする?」
「いや、やめておこう。いい感じで緊張しているところに行って空気をかき乱すのも嫌だし。俺、一人で表の会場外の屋台に言ってB級グルメでも買ってくるわ。ここの軽食はうまいが腹持ちが悪いからな。」
「わかった。じゃあ行ってらっしゃい。」
そう言ってダイスケはひとりVIPルームを出ていき、一人スタジアムの外へ出る。するとそこにはいくつもの屋台が並び、食べ物のにおいを辺り一面に広げている。
冥界におけるレーティングゲームが人間界のスポーツ観戦に近いことを如実に示している光景である。
「さーて、ここはスポーツ観戦らしくホットドックでも狙うかな。いや、あのドネルケバブもうまそうだぞ。うーん、ここは……両方行くか。」
ということで客が比較的少ないドネルケバブから攻めることにしたダイスケ。しばし列に並び、そして順番が来る。
「すいませーん、ケバブ一つ。」
「肉は何にします?チキン、ビーフ、マトンがありますけど。」
「え、そんなにあるの?」
ここで出鼻をくじかれた。まさか三種類も肉があるとは思いもしなかった。名前は知っていたが初めて食べるものなので情報が全くなかったのだ。
「ソースもチリとヨーグルトがありますけど。」
「ソースも二種類!? こんなん迷うにきまってるじゃん!」
どれにしようかと頭を抱えるダイスケ。何せ初めて食べるものだ、失敗したくない。だが、後ろに並んでいる客のことを考えたら迷う時間もない。だが、チョイスに失敗したくない。そのジレンマがダイスケを襲う。
が、背後にいた順番待ちの男がダイスケの肩を叩く。
「ケバブはもともと中東の料理だ。ならば中東で最も好まれるマトンとヨーグルトソースを選ぶといい。そうすれば間違いはないはずだ。」
「え、まじ?」
「もちろんだとも。余も故郷の味を知って間違いだったと思ってほしくないからな。間違いはないはずだ。」
「そっか、なら……肉はマトン、ヨーグルトソースで!」
「かしこまり。」
手早く肉の塊が包丁で削ぎおとされ、千切りのキャベツとともにパンに包まれる。お待ちどう様という声を合図に代金を支払うとダイスケは列を離れて一口食べてみる。
「……おお、うまい!」
「うん、そうであろうそうであろう。」
いつのまにか背後にいた例の男がダイスケの背後でうなずく。
「いやぁ、あんたのおかげでケバブデビューに失敗せずにすんだよ。礼を言わせてくれ。」
「なに、余はただ故郷の味を知ってほしかっただけのこと。礼などいらぬ。」
そういう男のかっこうは奇妙であった。中世のヨーロッパの軍服のような各所に金の刺繍が入っている特徴的な衣装、そして金髪に金の相貌をしており、顔だちはまるでビスクドールのように整っている。手にしたケバブで雰囲気がぶち壊しな気もするが、どこからどう見ても麗人だった。
そんな自分に縁のなさそうな麗人の顔を、ダイスケはどこかで一度見た覚えがあった。
「……あれ、前にひょっとしてどこかで会った?」
「そうかもしれん。人の縁とはすなわち引力。惹かれあう人の縁は一度離れても再び人と人を引き寄せあう。すまないがこれ以上付き合うことはできない。余にも用事があってな。」
「ああ、それもそうだよな。ごめんな、引き留めて。」
「よいのだ。気にする必要はない。いずれまた会おう。」
すると麗人はマントを翻し、ダイスケのもとを去って行った。
*
「ダーリン、何してるネー!」
「早くしないと開会式始まっちゃうわよ!」
エリーとスルーズにせかされてダイスケは急いで席に着く。両手には屋台で買った食べ物でいっぱいの袋がある。
「いや、悪い悪い。お前らの分も買おうと思ったら時間喰っちゃって。」
「ダイスケさん、この部屋ダイスケさんのせいで大分食べ物臭くなってますよ。」
見ればマリーの言うとおり、他のVIPはダイスケの持ってきたジャンクフードの強烈なにおいに顔をしかめているものばかりだ。
「いいんだよ、早く食っちゃえば。さ、始まるぞ。」
『レディースアンドジェントルマン、長らくお待たせいたしました。これよりサイラオーグ・バアル眷属とリアス・グレモリー眷属のレーティングゲームを執り行います!!』
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
VIPルームの窓ガラスすら振動させる観客のすさまじい歓声。このゲームがどれほどの注目を浴びているかがよくわかる瞬間だ。
『かたや才能無き者として生まれながらも絶対的な努力によって得た力をふるうサイラオーグ・バアル! かたやおっぱいドラゴンを従えて数々のテロを防いだリアス・グレモリー! 否応なしに注目せざるを得ないこの一戦、皆様お待ちになったことでしょう。さあ、いよいよ世紀の一戦が始まります! 東口ゲートから、サイラオーグ・バアルチームの入場です!』
『わぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!!』
姿を現すサイラオーグとその眷属たち。威風堂々と現れたその姿には以前よりも鍛えられたであろう肉体と洗練されたオーラが遠くからも確認できる。そして、一同はフィールド内に浮遊している岩塊の上で待機する。
『そして、西口ゲートからはリアス・グレモリーチームの入場です!』
『おぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
アナウンスに呼ばれた見知った顔たちがフィールド上に現れる。リアスの表情はこちらの心配に対して堂々しており、メンタル上での心配はないようだ。逆にイッセーはガチガチに緊張しているようなのでそこのあたり見ていて滑稽なものがあった。
リアスたちもバアル眷属の浮島のと対になっている浮島に陣取る。
『ごきげんよう、皆様! 今夜の実況は私、元七十二柱ガミジン家のナウド・ガミジンがお送りしていきます!』
冥界では有名なのか、超巨大モニターに映ったナレーターの自己紹介だけで大歓声が起きる。そう言った人物をナレーターに起用するということは今回のゲームはそれほど注目されているということなのだろう。
『今夜のゲームを取り仕切る審判役には元人間の転生悪魔にして最上級悪魔、ランキング七位のリュディガー・ローゼンクロイツ!』
紹介と同時にフィールドに召喚用魔法陣が現る。そしてそこから姿を現したのは銀の長髪をなびかせた美青年。やはり人気があるプレイヤーなのだろう、会場の女性陣から黄色い歓声が上がる。
「ローゼンクロイツっていうことは
「ひょっとしたらクリスチャン・ローゼンクロイツの関係者カモ。」
魔術関連のことになるとやはり興味が出るのかマサノ姉妹が小さな声でそうやり取りする。
『そして特別ゲスト! 解説として堕天使の総督アザゼル様にお越しいただいております! どうもはじめましてアザゼル総督!』
すると、画面いっぱいに見知ったヒゲ面が映し出される。
『いや、これはどうもはじめまして。アザゼルです。今夜はよろしくお願いします。』
「「「……はぁぁぁぁぁあああああああああああ!?」」」
知り合いがテレビに出るとはまさにこの状況のことなのだろうか、普段直に見る顔がモニター越しで見ることになるので違和感全開だ。
なるほど、アザゼルが言っていた仕事とはこのことかと、納得するダイスケ達。確かにこれは驚いた。
「え、なに、聞いてなかったの?」
「いや、全然。」
ルゼに尋ねられてもそれくらいしか言う事がないダイスケ。フィールドを見ればイッセーたちも驚いているようだ。
『アザゼル総督はサーゼクス・ルシファー様をはじめ、各勢力の狩猟の方々と友好的な関係を持ち、神器研究の第一人者として業界内で有名ではありますが、今夜の一戦、リアス・グレモリーチームの専属コーチをされたうえでどのようにご注目されているのでしょうか?』
『そうですね、私としましては両チームともに力を出し切れるのかという面で――』
営業スマイルで滔々と解説するアザゼルを見て笑いを必死になってこらえるダイスケ達。普段を知っているのでこれまた違和感大爆発だ。
アザゼルの前解説が終わると、カメラがアザゼルの隣にパーンする。そこには端正な顔立ちに灰色の紙と瞳が目立つ男前が映った。
『さらに今夜はもう一方お呼びしております。レーティングゲームランキング第一位! 現王者!
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
リアスとサイラオーグがあらわれた時の歓声を足してもまだ足りないくらいの歓声が響いた。まさかここで現王者が現れるとはだれも予想だにしなかったのだろう。
『ごきげんよう、みなさん。ディハウザー・ベリアルです。今日はグレモリーとバアルの一戦を解説することになりました。どうぞよろしくお願いします。』
朗らかに語るディハウザーだが、そのいでたちには強さに裏打ちされた自信のようなものがうかがい知れる。あのような空気を自然と発せられるのはよほどの強者でないと発そうとしても発せられるものではない。それができる男が第一位、すなわちリアスやイッセーの将来超えなければならない壁なのだ。
「直接関係ないとは言ってもこれは応援したくなるな、イッセーの将来を。」
自分の友人は
さあ、これで役者はそろった。いよいよ今回の対戦についての説明が始まる。
『それでは今回のゲームについて説明させていただきます。まず――』
「待った!!!!!!」
ナウド・ガミジンが解説を入れようとしたところに妨害が入る。誰が今の透き通るような大声を上げたのかと観客席のだれもがざわついた。すると、観客席の一角に金の刺繍が入ったローブを着こんだ男が立ち上がったのが見える。
その光景はVIPルームからもよく見えた。
「あいつ……?」
ダイスケにはその男に見覚えがあった。ケバブの屋台でいろいろレクチャーしてくれた男だ。その男が何をしているのか。
男は観客席を離れ、アリーナの階段を下りて行きながら語る。
「レーティング・ゲーム、まことに結構。実践形式でありながらも命の危険がない安全なゲーム。数を減らしたくない悪魔が実践経験を積むには実にすばらしいシステムだ。だが観客よ、それで満足か? エンターテイメントとして物足りなさを感じてはいないか?」
すかさず警備員の悪魔がとびかかるが何食わぬ顔で男はひらりとそれをよける。
「諸君たちはおっぱいドラゴンを知っているな? 知らぬわけがない。今最も注目度が高い転生悪魔のことだ。彼に諸君が夢中になるのはなぜだ? テレビ番組のおかげ? 子供たちに人気だから? いや、違う。諸君らが彼に注目するのは彼が命を懸けているからだ。」
警備員のみならず腕に覚えのある観客の悪魔が掴み掛るも、男はすべてをいなし、ついに競技場内に降り立つ。
ただ事ではない。誰もそう感じた。だが、動けない。たった一人の男に会場にいる全員が心惹かれ、本来起こすべき行動をとれずにいた。
そんな中、ダイスケは一人VIPルームを抜けてアリーナに向けて走り出した。
「諸君らは知っているか? かのトーマス・アルバ・エジソンは世界初の車内新聞「ウィークリー・ヘラルド」を販売するが、最も売れたのは南北戦争の戦況ニュースだそうだ。このように、人は常に死を好機を持って見る。死という生の終わりが人の関心を引き付けることは事実だ。それは種が違えども変わるものではない! かのローマですらコロッセオの剣闘士の戦いで皇帝は民衆の支持を得たのだ。」
すると、男の体が宙に浮く。どんどん上昇し、ついにはリアスたちが陣取る浮遊岩塊よりも上空に立ち、全員を見下ろす格好になった。
「それでなに!? 貴方はさっき垂れ流したご高説にのっとって私たちのゲームを邪魔するというの!? もしそうなのだとしたら万死に値するわ!」
「同意見だな。この戦いを邪魔立てしようというのであれば、容赦なくこの拳を貴公に突き立てるのみだ。」
リアスとサイラオーグが激昂する。だが、それすら男は意に介さない。
「なに、余はただこの命賭けぬもようしものにちょっとしたスパイスを加えてやろうとしているだけよ。」
すると、急に地面が揺れる。それと同時に急激に透き通る透明な壁のようなものが競技場全体を覆い始めた。この場にいる全員をスタジアムもろとも閉じ込める気だ。それを察し、観客は悲鳴を上げる。
「力無き者に手を下すつもりはない! 観客たちよ、安心してこれから始まるショーを楽しむといい!!」
その言葉を合図に、ローブを羽織った男たちが数名観客席から降りてくる。ダイスケが観客席からイッセーたちのいる陣地に飛び移ったのはほぼ同時だった。
「ダイスケ!? どうしてここに?」
「部長、これは何かやばいです。あの男、どこかで見たと思ったら京都で見覚えがある!!」
「京都の? ……それってまさか――」
イッセーがその先を言おうとした時、再び地揺れが起きる。今度は競技場の内側に同様の透明な壁がせり上がり、ドームとなる。これでスタジアムの外側と内側、二重の結界が張られたことになる。
外側には観客と各勢力のトップが、内側にはダイスケを含めたグレモリー眷属とバアル眷属、そしてこの状況を一人で作った男と数名の仲間らしき者たちが取り残された。そして、男は高らかに宣言する。
「我が名はビルガメス! 禍の団英雄派最強の男! ――さあ、伏して拝むがいい。黄金の終焉を――」
というわけで散々引っ張ったビルガメスの本格登場です。これから始まるスーパービルガメスタイムをお楽しみに。
なお、感想などもお待ちしております。いつでも待ってますのでどしどし送ってきてくださいね。皆様から頂く感想はオンタイセウの活力となります。
それではまた次回。いつになるかは分かりません!!!