デート・ア・ライブの世界に迷い込んだ魔導士! 作:@ファイブズ
3月20日 時空管理局 地上本部 レジアス中将のオフィス
ここで、3人の男女が一人のおっさんを睨んでいた。
「・・・で、何の用?
こっちは休暇を満喫していたのにいきなり呼び出すとか。」
「そうです。
もう少しでゲームをクリア出来そうだったのに。とミサカは殺気を太ったおっさんにぶつけます。」
「久しぶりに元主はやてとお買い物に行く予定だったものを。」
「ふんっ!知った事か。緊急任務が入ったのだから仕方が無いだろうが。
儂だって本当は呼びたくなかったわ!」
三人からの殺気にも臆せず堂々としているおっさんは大したものだと思う。
現に、娘でおっさんの秘書をしているオーリスは表情は崩してないが足が震えている。
「オーリス。例の資料を上げろ。」
「え、あ、わかりました。」
オーリスがリモコンを操作すると翔真達とおっさんの間にディスプレイが浮かび上がる。
「つい昨日、第129管理外世界で中規模の次元震が観測された。場所は・・・ここだ。」
おっさんが表示されている地図に指さす。
見た所何もない様が表情で察したのだろう、おっさんが観測地点をアップする・・・これは!
そこには、次元震の中心から人の様な姿があった。
「ふむ、言いたいことが分かったようだな。
観測地点のど真ん中に空間の歪みが生じ、その中に人影があったそうだ。」
「しかし、誰かがロストロギアを使って偶々そこにいたと考えられるのでは?とミサカは疑問をぶつけます。」
「・・・それが生体反応が観測されなかったのよ。」
「なるほどな。」
「そして、これを見てくれ。」
手渡されたのは新聞紙の切れ端だった。
「ん?見た所日本の新聞紙だな。」
「翔真、此処を見てくれないか?」
リインフォースに言われた所を見る。
『またも天宮市で空間震発生!死者70名の大惨事』と書いてあった。
「・・・て、ちょっと待て!天宮市なんてあったっけ?
それに、空間震なんてあっちじゃ全然無い。」
「翔真、日付を見てください。
一昨日になってます。と、ミサカは教えます。」
ミサカの報告を聞いて俺は思考をめぐらす。
突如発生した次元震、その中心にいた影、
日付が一昨日で聞いた事が無い都市と災害の書いてある日本の新聞。
・・・考えられることは一つ。
「パラレルワールドか・・・。」
「うむ、この次元震が無人の管理外世界だからまだ良かったのだが、
ミットチルダやその他世界に被害をもたらす危険がある。
上条翔真 三等陸佐以下特務部隊は現場に行き、事態を調査、報告せよ。
・・・無論、その場で解決してきても良い。」
「了解しました。
上条翔真三等陸佐以下特務部隊三名、事態の調査、解決をしてきます。」
「もし、パラレルワールドに吸い込まれた場合、出来る限り早くに救助する。」
「スカさん達使っても良いですよ?」
そう言い残して俺達は部屋を出て、特務部隊器具庫に向かう。
「にしても、パラレルワールドか・・・スカさん製超空間発信機を持って行った方が良いな。」
「あれなら、パラレルワールドにいてもこちらに信号が届くからな。」
「通信中継器、移動式部隊指揮所、テントが居るな。
二人とも、荷物を積んだコンテナを輸送機に乗せ次第出発だ。」
「「了解。」」
現場についてまず思ったのが
(こんな現場見た事無い)。
そう、おっさんの部屋で見たのは真上から見たもので、
実際に現場に降り立つとそこは綺麗にくり抜かれた様になっていた。
「これは・・・次元震とは違うぞ?」
「ミサカも同意します。
明らかに魔法や能力で出来る範疇を超えてます。とミサカはネットワークと知識を通して分析してみます。」
「ミサカはクレーターの外に指揮所と通信中継器の設置。
終わり次第、スカさんとおっさんに繋げ。
アインスは俺と来い。」
「了解」
「分かった、「ユニゾン・イン!」」
アインスとユニゾンした俺はクレーターの中に降り立つと奇妙な物を見つけた。
近づいてみるとパワードスーツみたいなのもで、生々しい血痕が付いていた。
「これはいよいよキナ臭くなって来たぞ・・。」
「そのようだな、取り合えず後で運ばないといけないな。」
『まて、何か書いてあるぞ・・・<陸上自衛隊 AST>って、これ陸自の物か!』
『翔真、通信中継器接続完了です。』
タイミング良くミサカから通信が入った。
「繋げれるか?」
『はい、すぐに繋げます』
しばらくすると、二つのディスプレイが現れる。
『どんな感じだ?』
「かなりキナ臭いですよ。これを・・<ゴゴゴォォォォオ!>くっ!これは!」
空間が揺れる・・・次元震か!
『次元震を感知、すぐにそこから退避してください。とミサカは危険を知らせます。』
『次元震か!』
『ふむ、確かに魔力反応にAIM反応無しだな。』
「スカさんのんきにしている場合か!」
『翔真あれを!』
アインスに呼ばれそこを見ると、空間に歪みが現れ、中から得体のしれない『何か』が現れる。
それがいったい何なのか良く分からない。
見えているのに見えないノイズが掛かっているからだ。
それを見た瞬間、そこに向かって飛んでいた。
「アインス!あれだ!あれを追うぞ!」
『分かった!』
俺はそれを追いかけて全力で飛ぶ。
『何か』にドンドン近づき、あと少しで右手が届くって時に変化が起きた。
『強力な力場を感知!引っ張られます!』
影が歪みの奥に消えていくにつれ、俺は引き込まれていく。
「クソ!アインス、超空間発信機は持っているだろうな!」
『勿論だ!』
アインスの返事を聞いて、俺は抵抗するのを止めた。
「ミサカ!俺達はこれよりパラレルワールドに入る!後は任せた!」
通信機でそう叫んだ瞬間、目の前が真っ白になった。
天宮市に空間震警報が鳴り響くと、体にワイヤリングスーツを纏った女性達はそれぞれの愛機の元へ向かって駆けて行く。
隊長の日下部遼子一等陸尉は精霊相手に若干暴走気味になる部下の鳶一折紙一曹に声を掛ける。
「折紙、今日の精霊は新しい精霊よ。十分に気を付けて。」
「分かりました。」
これでちゃんと伝わったのかと思う程感情が乏しい彼女だが、陸上自衛隊対精霊部隊(アンチ・スピリット・チーム)通称ASTの中ではエース級の少女である。
そんな彼女に頭を悩ませつつ、指揮官である自分は指揮所に入る。
モニターでは空間震が起ころうとしている場所を映している。
「状況は?」
「間もなく、空間震が発生しますが、初めての反応です。」
「初めてとは、どう言う事よ。」
観測担当の隊員が観測データを表示する。
「空間震の反応ですが、中心に対してトンネル状の物が形成されつつあります。」
「トンネル状ね・・・これ、SFでよくあるワームホールみたいだわね。」
日下部を始め、観測員はモニターを凝視する。
モニター上のグラフィックではトンネルが完成しかけていた。
真っ白になっていた視界が一気にクリアになる。
すると、目の前には空が広がっていた。
「ってちょっと待てぇぇぇぇえ!何で行き成りバンジーしてんだよ俺!」
『飛行制御魔法!落下速度減速!』
アインスが制御してくれたお陰で、俺は空中に静止する。
額に浮かぶ冷汗を拭ってひとまず落ち着く。
「サンキューアインス。」
『翔真、安心するのはまだ早いみたいだ。』
「そのようだな。」
落ち着いた事で周りをよく見ると、武装した女性達がこっちに向かって飛んで来た。
数にして20人、全員が銃で武装し俺を包囲する動きを取っている。
流石に歓迎しに来た様子でないため、俺は白天の書とソードモードのイマジンを構える。
ASTの隊員たちは空間震が収まると一気に彼女たちの標的である精霊に向かって陣形を組み突撃するが、彼女たちは驚愕する。
「あれは・・・男なの?」
「男の精霊?」
そう、精霊は少女の姿をしているが、目の前に居るのは男だったからだ。
銀色の髪に、赤い瞳、活発そうな顔をした少年だったからだ。
「どうでも良い、倒すのみ。」
隊員たちが動揺している中、折紙だけが飛び出す。
目の前の親の仇である精霊を倒す為に・・・だが。
一人飛び出して来た少女は自分と大差ない歳の子だった。
が、明らかに少女の目は敵意を通り越して殺意が籠っていた。
「しゃあ無い、正当防衛だ。」
『障壁展開!』
アインスが障壁を展開したと同時に、少女が持っていたレーザーブレイドがぶつかる。
「『ブレイク!』」
そう叫ぶと、展開していた障壁が爆破し、少女は反動で飛ばされる。
「くっ!」
「撃てぇ!」
少女と入れ替わりに彼女の仲間が発砲する。
「マジか!」
俺は一気に急降下し地面スレスレへと逃げる。
その間にもマシンガンやミサイルが飛んで来るのを避ける。
大通りに出ると背中を下にし後ろから来る武装集団に狙いを定める。
「白天の書、デバイス召喚!偽・レイジングハート!」
白天の書からなのはのデバイス、レイジングハートのコピーを呼び出し、カノンモードにする。
レイジングハートのマルチロックオンにより、瞬時に5人をロックオンする。
「アクセルシューター・バニシングシフトシュート!」
『弾速加速、強度補強!』
レイジングハートのトリガーを引き、魔力弾を発射する。
なのは自慢の誘導弾をマルチタスクによる並列演算処理でコントロールする。
「なっなんだ!うわっ!」
「何これ、トマホーク・・・きゃぁぁ!」
5人全員に命中するが非殺傷のため、失神にとどまる。
更に、レイジングハートを仕舞、新たにデバイスを召喚する。
「白天の書、デバイス召喚!偽・バルディッシュ!」
『バリアジャケット、ソニックホーム!』
バルディッシュを召喚した事により、バリアジャケットのリアクティブアーマーはパージされ、インナーと防弾チョッキと軽装になった。
「行くぞ!」
『サイズフォーム!』
「『ハーケンセイバー!』」
バルディッシュを2回振い、2つの回転した魔力刃を飛ばす。
「防性随意領域展開!」
「くっ!」
一人は防性随意領域、通称テリトリーを展開し一人は飛んで逃げる。
「ぐっ!何これ、テリトリーが削られる!」
「躱せた!」
逃げた方は何とかハーケンセイバーを躱せたが、テリトリーで防いでいる方は苦戦している。
ハーケンセイバーは誘導性は緩い方だが、スピードは速く、高速回転しているため防御するとガードを削られるのだ。
「このままでは・・・。」
その時、戦闘空域全体に声が響く。
「総員、戦闘中止!繰り返す、戦闘中止!」
その声で、武装集団は動きを止める。
俺も、ハーケンセイバーを消す。
「どう言う事ですか!日下部二尉!」
日下部二尉と呼ばれた女性は慌てた声で言う。
「あれは精霊ではないわ!正体不明の力を発しているけれど反応は人間よ!」
その声で、武装集団は俺の方を見る。
俺は、バルディッシュの構えは解くがアインスに小さい声で指示を出す。
「アインス、クラールゲホイルの用意。」
『分かった。』
「アナタ、何者ですか?」
日下部二尉と呼ばれていた女性が声を掛けてくる。
それに対して、俺も返答する。
「まずは、そっちから名乗れ!行き成り攻撃してきた癖に。」
「陸上自衛隊対精霊部隊隊長の日下部二等陸尉。」
陸自の人達か、さっきまで気にしていなかったけど、此処は日本の様だな。
しかし、対精霊部隊って・・・。
「時空管理局地上本部特務部隊隊長 上条翔真三等陸佐。」
「時空管理局?聞いた事が無い組織ね。」
日下部二尉は眉をひそめて言う。
確かに、行き成り聞いた事も無い組織の名前を言われたら誰でも同じような反応になるだろう。
「当り前だ、異世界から此処にすっ飛ばされたんだ。次元震のお陰でな。」
「しかし、その若さで三佐なんてあり得るのかしら?」
「うちは実力主義みたいなもんだからな。」
さっきからジリジリとまた包囲しているって事はまだ諦めていないって事か。
下に誰も居ないのは罠を張っているって事だろう、が無意味だな。
「では、上条三佐。アナタを保護します。詳しい話は駐屯地で聞きましょう。」
「嫌だっつたらどうするんだよ。」
周りを見渡しながら言う。
さっきより範囲が狭まっているが、こっちとしては有り難い。
「実力行使しかありません。」
日下部二尉がてを振り上げた所で俺がアインスに合図を送る。
「アインス、認識障害魔法を解除!」
『了解!認識障害魔法解除!』
その言葉と共に、翔真の前に緑色の魔力スフィアが現れる。
それを目視した日下部達が「罠にはまった」と思った時には、スフィアは輝きだしていた。
「『クラール・ゲホイル!』」
翔真とアインスが叫ぶと、魔力スフィアは物凄く高い音と閃光を発する。
クラール・ゲホイルとはぶっちゃけ、魔力版フラッシュバンで、込める魔力の量で効果範囲が経化する性質をもつ。
それを諸にくらった日下部達は、暫く感覚を失い動けなくなった所を突いて、翔真は離脱しようと下に向かって飛ぶ。
が、ただ一人、クラール・ゲホイルの影響を受けなかった者が翔真の死角をから接近する。
『翔真、後ろだ!』
「えっ」
アインスに呼ばれ後ろに振り向くと、最初に爆風で吹っ飛ばした少女がレーザーブレイドを振り切った所だった。
背中から脇腹にかけて焼けるような突き刺す痛みに襲われながらも、それを堪え、もう一度斬り付けようとする少女に魔力弾をぶつける。
少女を再度吹っ飛ばした、翔真はそのまま急いで地を這うようにして飛び、建物に姿を隠した。
日下部達が感覚を取り戻した時、地面には血に濡れたレイザーブレイドの柄を握りながら気絶する折紙と、夥しい血溜まりを残すのみだった。
「くっそ・・・。」
壊れかけのビルに逃げ込んだ翔真は、追手が居ない事を確認すると壁にもたれる。
出血がひどく、息も上がっており、状況は最悪だった。
アインスに怪我の手当てをして貰いたいのだが、ユニゾンを解く体力すら残っていない。
『翔真、大丈夫かい?』
「流石に、・・・もうダメだ。」
(こんな所で死ぬのか?皆の居ないこんな平行世界で一人寂しく死ぬのか)
段々意識が朦朧とし、呼吸もかすかになる。
そんな中、霞んで来た視界の端から誰かが近づいてくるのが見てた。
(さっきの奴等か、とどめ刺しに来やがったか)
自分の死を受け入れ様と、そう思った時、その誰かは予想外の事を言った。
「あらあら、あの方が異世界から面白い人を連れて来たと仰って居ましたのに、会ってみると既に死にかけですわね。」
力を振り絞り、顔を向けると、黒と赤のドレスを纏い、顔の左半分を自身の髪で隠した少女が居た。
「おま・・え、は、誰・・・だ。」
「まだ喋れましたの?まあ、良いですわ。わたくしは時崎狂三と申しますわ。」
「上条、翔真だ。・・・狂三・か、何者、だ?」
さっき、時崎狂三は、異世界と言った。
少なくとも俺が別世界の人って事は知っているって事だ。
「わたくしは、先程戦闘を行っていたASTの最優先目標である精霊の一人ですわ。」
「奴・・・等か。」
段々頭が下に下がっていく、力が抜けて行く感覚。
「最後、に・・・こんな・にかわい、い子に・・会える、なんて。」
「・・・ッ!あらあら、貴方には死なれては困りますわよ。〈刻々帝〉。」
彼女がそう呼ぶと、何かが現れるの気配を感じる。
「〈刻々帝〉――【四の弾(ダレット)】!」
銃声、そして体に何かが当たる。
それが微かに見えた後、俺はとうとう意識を失う。
古式の短銃を影の中にしまうと、それを見計らって居たのか。
何処からか『何か』が現れる。
「貴女から珍しくお願いをされましたので、生かしはしましたわ。」
【・・・ありがとう。】
「貴女は彼の何処が面白いのかしら?わたくしには全然わかりませんわ。」
狂三はやれやれといったポーズを取ると、『何か』は何処か楽しげに言う。
【・・・彼は精霊を封じる力を持つ彼に似て異なる存在
・・・そして、世界の中心となる存在。かな】
「なんですの、世界の中心とは?」
狂三は怪訝な顔をする。
【・・・今は、まだ教えれないんだ】
その言葉を最後に、『何か』は姿を消す。
狂三は、さっきの少年を見る。
傷は全て完治し、今は規則正しく呼吸している。
世界の中心となる存在。
どういう意味なのかは良く分からないが、彼が面白そうな少年には変わりなかった。
来三は踵を返し影に沈みながら言う。
「では、またお会いしましょう。上条翔真さん。」
「行ったみたいね。急いで目標を保護しなさい!」
「「「はい!」」」
赤い髪の毛でツインテールの少女の指示に復唱するクルー達
その数分後、翔真は何者かによって保護される。
って訳で、一発目から大変な事になっています。
基本的には、本編書く→詰まったらこれ書くって感じになります。