デート・ア・ライブの世界に迷い込んだ魔導士! 作:@ファイブズ
「このままでは彼を回収する事が出来ません!」
クルーの1人が声を上げるが司令官の立場である琴里は落ち着いて指示を出す。
「翔真とアインスを現地へ行かせなさい。貴方達なら回収は簡単でしょ?」
いきなり言われた俺はアインスを見ると彼女もこっちを見ており、頷く(私は行けるぞ)と意味を込めて。
「任せろ、唯の回収なら簡単だ。回収して安全な広い所へ移るから転送は任せた」
「そう、じゃあ行ってらっしゃい」
琴里がそう言うと、俺達の視界が艦内から天宮市上空へ変わる。
「行くぞアインス!」
「ああ!」
「イマジン、セットアップ」
「セットアップ」
『了解、BJ《バリアジャケット》展開します。』
空中で自然落下しながらセットアップした俺とアインスは飛行魔法を発動させ、精霊の近くで気絶している士道を回収しに行く。
しかし、現状はチョットばかりヤバめ。
士道の前方約50mで精霊&鳶一が戦闘中、更に約100m先にASTの2個中隊(17名)が空中待機。
最悪、精霊の攻撃を捌きながらASTの攻撃も回避しつつ回収って事になりうる。
「俺が回収するから擁護を頼む」
「分かった」
士道を担ぎ上げ、飛ぼうとすると、斬撃が飛んで来る。
咄嗟に多重プロテクションを張る事で直撃は避けたが、動きを止めてしまった為、精霊と対峙する事になってしまった。
「お前達も私を殺しに来たのか?」
酷く疲れたような声を発する、歳は俺達と同じ程度の少女。
腰まで伸びた黒髪、フェイトのように可愛らしさと凛々しさを持った顔。
少女の装いもまるで戦乙女の様な甲冑とその背丈と同等の長さの両手剣が握られており、その切っ先は俺の方へ向いていた。
「いや、俺達はこの友達を回収しに来ただけだ。君と戦う気は無い」
俺の言葉を信じたのか、少女は俺に向けていた剣を下ろすと、チラリと士道の方を見てから言葉を発した。
「先程、こいつから名は何だと聞かれた。お前もわ………!」
私って言いかけたのだろう。その言葉を遮って振り向くといくつかのミサイルが飛んでくる。
『すまない!機銃弾を防ぐのに手一杯でミサイルが何発かすり抜けた!』
アインスからの通信が遅れて入ってくる。
「まじか、迎撃を!」
手を掲げ、即席で魔力弾を生成しようとした矢先、ミサイルが突如ひしゃげ、その場で誘爆する。
精霊用空対地ミサイルは対戦車ミサイルの改良型だけに爆発力はかなりある筈だが、先程のはそれ以下であった。
まるで内側に力場を作り無理矢理爆発力を抑えた感じだ。
「……こんな物は無駄だと、何故学習しない。」
爆風で髪を揺らしながら悲しそうな表情で呟く少女はアインスとASTの居る方へ両手剣を構えるとがむしゃらに振り回し始める。