映画観に行きたいのですが、中々行く暇が見当たらない(´・ω・`)
とりあえず暇をなんとか見つけて観に行かなくては…。
そして気付いたらUAが一万越えてるのにビックリです!
本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願い致しますm(__)m
ではでは番外編どうぞ!
ファーストライブが終わってから土日のお休みに入り、楯は病院に来ていた。
状態も軽傷だったため、ゆっくりだが歩くのは支障はないとの事らしい。
「はぁ…稽古できないのか」
歩くのは支障ないとはいえ、日課の稽古はドクターストップされてしまったのである。
「今日は隼も遊べないって言ってたしな」
隼は乃愛ちゃんとお姉さんの買い物に付き合っているそうだ。
「ことり姉も先輩達とどこか行くって言ってたし、どうしたもんかな」
家の手伝いとかしてくれると申し出てくれたのだが、それぐらいは出来るので断ったのだがあまりにも暇だから、申し出を受ければよかったなと思う楯。
今考えても仕方ないと思い、たまには当てもなく散歩するのもいいかなと思ってると。
「ふふっだ~れだ?」
突然後ろから誰かに目隠しをされる。
「……副会長さん」
「正解や~」
後ろを振り返ると副会長こと希が居た。
「僕に何か御用ですか?」
「いや特にはないんやけど、なんだか悪戯したくなってな」
「そういう甘いことは彼氏にしてあげてください」
「なら君が彼氏になってくれへん?」
「無理です」
「即答とは傷付くわ~」
「そう言われても、僕は副会長さんのことをよく知りもしないし、好きでもないのに付き合うのは相手に失礼じゃないですか」
「付き合うは冗談として、ちょいウチの用事に付き合ってくれへん?」
「冗談なら、最初から言わないでくださいよ。
用事とは何ですか?」
「一緒に来ればわかるよ。
難しい事はさせへんからお願いや」
希は手を合わせお願いのポーズをしてくる。
楯は副会長が何を考えているのか全然読めないでいた。
しかしこれといって用事はないので少しぐらいならいいかと思う楯。
「わかりました。
お役に立てるかわかりませんが手伝いますよ」
「ほんまに!?」
「ええ」
「それじゃ目的地に行こ!」
そう言って希は楯の手を引いていく。
いきなり希に手を握られたことに驚きと、希の手が柔らかく何故だかドキドキしてしまう楯であった。
***
楯が連れてこられたのは学院から近い繁華街。
繁華街の入り口に絵里が希を待っていた。
「えりちお待たせ~」
「なんで彼が一緒に居るのかしら?」
「ウチが誘ったんよ~」
「まあ良いけどね。
人は多いに越したことはないものね」
「あの、何の手伝いをすればいいんですか?」
「まずは足りない備品の買い足しをしようと思うの」
「あんまり重いものは持てないですけど」
「そこまで重いものはないから安心して」
「そうですか。
まずは何を買うんですか?」
「まずはあそこのお店ね」
三人はリストを見ながら、順に備品を買い足していく。
全部買い終える頃にはかなりの量になっていた。
「重いものはないですけど、量が多くてそれなりに重いのですが…」
「あっ!」
絵里が自分で書いたリストを確認していて、何かに気付いたようで声を上げる。
「どうしたんえりち?」
「リストの量…書き間違えしちゃったみたい…」
「「…………」」
ジト目で絵里を見つめる希と楯。
「そんな目で見ないでよ…」
「はあ。
とりあえず先輩達の重いやつ貸してください」
「え?」
「貸してどうするん?」
「もちろん持つに決まってるじゃないですか」
「いやそれは悪いわよ。
私のミスのせいなんだから」
「そうやで。
それに怪我治りきってないんやろ?」
「大丈夫ですよ。
それに二人とも女の子なんだから、重いものを持たせて怪我させたくないですから」
楯としては単純に日課の稽古が出来ないので、重たい荷物を持って筋力トレーニングをしようと思っているだけなのであるが…。
二人からしたら感じ方が違うため、楯の言葉に年下とは思えない男らしさを感じ、頬を紅潮させるのであった。
顔を赤くしているのを見て、疲れているのだと思った楯は休憩出来そうなところを見つけ。
「お二方、疲れてるみたいですのであそこで少し休みましょう」
「え!?そ、そうね!」
絵里が楯の提案に頷く。
そうして三人は近くの喫茶店に入っていった。
***
店内に入り、三人はオーダーを通し、品物が来るまで静かに待っている。
(なんでさっきから、二人は何にも喋らないのかな?
凄く怖いんだけど、俺何かしたのかな…)
(こういう時って何を話せばいいのかしら…。
希と二人ならたわいもない話とかするのだけれど…
。
もう…相手は年下の男の子。亜里沙と歳もそんなに変わらないのに…)
(彼は無意識に口説いとるの分かってないんやな。
それに反応するウチもウチやな~。
でも、もっと仲良くなったらからかいがいがありそうで面白そうや♪)
三者三様考えることは違うようだった。
「そういえば先輩方とまともに自己紹介しましたっけ?」
「そう言われればしてないわね。
今更だけどせっかくの良い機会だし、お互いに自己紹介しましょうか。
私は絢瀬絵里よ。よろしく」
「ウチは東條希やよ。よろしくね」
「城宮楯です。よろしくお願いします」
楯の顔をまじまじと見つめる希。
「ええと、僕の顔に何か付いてますか?」
「いや~、可愛い顔してるなぁと思うてな」
「そうですか?
至って普通だと思いますけど」
「えりちもそう思うやろ?」
「ええ!?」
いきなり話題を振られ困る絵里。
しかし振られたのだから答えなくてはと楯を見つめる。
顔立ちは良く整っているし、確かに年相応に可愛らしさが残っているが、カッコいい面影もある。
見つめる絵里は段々顔が紅くなっていく。
「えりち?」
「そ、そうね。
可愛いけど、どちらかというとカッコいいの方が適切じゃないかしら…」
とても小さな声で答える絵里。
「絢瀬先輩もとても綺麗ですよ。
特にそのブロンドの髪にアイスブルーの眼がとても素敵です」
絵里は自分の容姿をここまで褒めてくれたのは家族ぐらいしかいなかったので、他人からしかも異性から笑顔でキッパリと綺麗と面と面で言われるのは初めてなのか、今までで一番顔を紅潮させ俯いてしまう。
「えりちの事口説いとるん?」
「口説いてはいませんよ。
相手の良い所は褒めるのは当たり前です」
「じゃあウチの良い所は?」
「………読めないところ?」
「それ褒めてないやん」
「冗談ですよ。
東條先輩は少し悪戯好きなところがありますが、嫌とは感じさせない雰囲気を持つ綺麗な方です」
「いや~綺麗だなんて照れるわ~」
「絶対照れてないですよね」
「あれ?ばれてる?」
「ばればれです。
でもそういう風に場を和ませようとする東條先輩は、そういうところが自然に見えて可愛いんだと思いますよ」
楯は相変わらず無意識に相手の良いところを褒め口説いていく。
希は反応こそ薄いが、やはり異性に可愛いと言われるのは少ないせいか、少し鼓動が早くなるのを感じてしまう。
楯は素知らぬ顔で注文をした飲み物を飲んでいた。
***
それから絵里が復帰し、軽い談笑をしてからお店を出た三人は学院に向かい歩いていた。
「城宮君、荷物重くないかしら?」
「大丈夫ですよ。
怪我の分差し引いても、まだ余裕はあります」
「さすが男の子やね」
「まあ普通の人よりは鍛えてますから」
「そういえば城宮君は中学の時は何の部活をしていたのかしら?」
「特に所属はしていませんでした」
「てっきり何か体育系の部活をしているものだと思ったのに」
「言葉が悪かったですね。
所属はしていなかったけど、部活の助っ人はしてましたが正しいですね」
「助っ人?」
「欠員が出てしまって、急遽他の人が必要になったら助っ人要員でやってましたよ」
「それなら、色んなスポーツできるん?」
「まあ、人並みには」
「一番得意なのは?」
「個人種目なら剣道とかですかね」
「何か刀とか持ってそうやしな」
「ありますよ」
「「え?」」
「家に二本ありますよ」
「本物?」
「ええ。
ほとんど使う機会はありませんがね」
まさか本物の刀を持っているとは思わなかった絵里と希。
しかしその二本の刀は父の形見。
正確には曾祖父から代々受け継がれている物だ。
しかし今の時代では所持は出来ても、ほとんど使う機会が限られてしまうため、ある意味では観賞用に近い。
「反対に苦手なスポーツは何なん?」
「………水泳です」
「泳げないの?」
「いや泳げますよ。
でもどうも泳ぐのは下手くそみたいで、タイムが伸びないんですよね。
まあ、タイムとか気にしないのでいいんですけどね」
「競技の世界ならタイムこそが全てだものね」
「スポーツの世界は色々と求められるのが多いですからね」
「城っちはあの子達とダンスの練習はしてるん?」
「いやしてないですよ。
練習メニューは一緒に考えたりしてますが」
「ふ~ん。
やればできそうなのにな~」
「女の子の中に一人だけ混ざって踊るのはなんというか恥ずかしいんですよ。
それに振り付け自体が可愛らしくて、踊るのに抵抗があるっていうのも一つですかね」
「ということは機会があったら一緒に踊るのも?」
「まあそういう機会があれば踊るのもありなんではないですか」
「それは楽しみやな~」
希は楽しそうにしているが、絵里は少し暗い顔になっているのを楯は見逃さなかった。
***
学院には近かったので、お喋りをしていると学院に着いていた。
「今日は助かったわ」
「ありがとね、城っち」
「いえ、これぐらいなら問題ないです。
でも次は量を間違えないように気を付けて下さいね」
「もう、わかってるわよ」
「それじゃあ僕はこれで」
楯は生徒会室を出て行こうとする。
しかし…。
「待って」
絵里に呼び止められる。
「なんですか?」
「城宮君、貴方はアイドルにどんなことを感じるかしら?」
突然アイドルについて、どう思っているかと聞かれ楯は頭に?マークが浮かんでしまう。
その様子を静かに見ている希。
「どうと言われても、はっきり言えばわからないとしか言えないです」
「それは答えになっていないわ」
「確かにこれでは答えになっていません。
けれど、アイドルに関して答えなど、いや全てのことにおいて答えなどその人個人にしか存在しないものです。
僕が例えばアイドルに熱狂的崇拝をしていて、人生をかけてもいいという答えがあったとしても、生徒会長にはそれを理解できない、認めたくない答えを持っていてもおかしくない。
でも何事においても、その人が心から楽しめる、頑張れる事って素晴らしいことだと思います。
生徒会長にだって、大事にしていた事ぐらいあるでしょう。
それはとても誇らしいことです。
挫折や後悔もしたことだって生きていれば、嫌でもあります。
でも今こうして頑張れているのは、それを糧にして誇りに出来ているからなのではないでしょうか?
もしそうじゃなくても、これから先見つけていけば良い。
もし一人で見つけられないなら、僕も手伝います。
それにいつも絢瀬先輩にはとても頼もしい人が隣に居るじゃないですか」
楯は希に目線をやる。
絵里も希を見つめる。
そこにはにっこりと笑っている希がいる。
「最初は難しいかもしれませんが、いつか心から楽しんでる絢瀬先輩を見れるのを楽しみにしてますよ。
それでは僕はこれで、失礼します」
楯は生徒会室を出て行く。
「だそうやで、えりち」
「本当に心から楽しめる事………」
心から楽しんでいる絵里が見れるのは、もう少し先のお話。
「………」
希は机の上に置いてある、自分のタロットカードを引いてみる。
出てきたカードは愚者の正位置。
(城っちは皆の希望への可能性ってところやね)
もう一枚を引いてみる。
次のカードは魔術師の逆位置。
(今のえりちやね。
どうすればいいのか迷っている。
でも可能性を持ったあの子が良い結果にしてくれるはずや)
希は楯は本当に面白い子だなと感じていたのであった。
***
生徒会室を出て、学院の校門の前で一人考える楯。
「絢瀬先輩ももっと楽しめばいいのに、真面目なのも大変だね」
何かと融通が利かないのは考え物だなと思う楯。
でも話は聞いてくれるから、心のどこかのストッパーが外れさえすれば、もっと綺麗な笑顔が見れるのかなと頭に過ぎる。
「って何考えてるんだ!俺は!?」
考えを振り払うが絵里の笑顔が浮かび、綺麗だろうなと思ってしまう楯。
「そんなこといったら副会長も……だから違うって!?」
希も大切な人に見せる笑顔はとても綺麗だろうなと思う楯であった。
「はあ。さっさと帰ろう」
何故か絵里と希の笑顔ばかりが浮かぶので、家に帰ってゆっくりしようと思い向かおうとしたら、携帯が鳴る。
「もしもし」
「楯君!ことりだけど、今大丈夫?」
「大丈夫だけど、どうかした?」
「あのね、今から穂乃果ちゃんのお家に来れるかな?」
「構わないけど」
「それじゃあ待ってるから!」
電話が切れる。
「近くに美味しいと評判の洋菓子屋さんがあったはずだから、何か買っていこう」
楯は洋菓子屋さんに向かう。
7,8分ぐらいの所に洋菓子屋さんはあった。
お店の中には席は少ないが、お店の中で食べられるスペースもあるようだ。
お店に入る楯。
お店の中は女性客が主で、カップルもいる。
ショーケースの中のケーキやタルトなど様々な種類の彩りが綺麗な洋菓子が並んでいる。
(どれにしようか悩むな)
どれも美味しそうでとても悩む。
ことり姉はチーズケーキが好きだから決まっているが、穂乃果と海未は何にしようか悩んでいると。
「あれ?」
楯は声のしたほうに顔を向けると二人組みの女の子がいた。
「この前、うちに来てた人ですよね?」
しかし楯は思い出せない。
「ごめんね。
思い出せないのだけれど、どこかで会いましたっけ?」
「ああ!ごめんなさい!
私、高坂穂乃果の妹の雪穂です」
名前を言われ、なんとなく思い出す楯。
「ああ、高坂先輩の妹さんか。
なんとなくだけど、どこかで見たことある顔だと思ったんだ」
「いえ、ほんとにすれ違いとかでしか顔合わせてませんでしたし」
「そういえばそうかな。
ちゃんと自己紹介してなかったね。
僕は城宮楯だよ。よろしくね」
「私は高坂雪穂です。
隣のこの子は」
「絢瀬亜里沙です。
よろしくお願いします。お兄さん」
「よろしくね。
二人はケーキを買うのかな?」
「ケーキを買って、うちで遊ぼうと思ってたんです」
「そっか。
僕も高坂先輩達に呼ばれたから、一緒に行ってもいいかな?」
「構いませんよ~」
「それじゃあ、二人とも好きなもの頼んで」
「「え?」」
「せっかくだから僕が奢ってあげるよ」
「いや!悪いですよ!」
「そうですよ!」
「大丈夫だよ。
まあ見栄を張りたいだけなのさ」
「それじゃあ、亜里沙お言葉に甘えさせてもらおうよ」
「ええっと…」
亜里沙は奢ってもらっていいのか悩んでいるようだ。
雪穂が亜里沙に耳打ちする。
「亜里沙。
こういうときは相手を立てるのが立派なレディなんだよ」
「そうなの?」
「そうなの」
亜里沙はとても純粋な子であった。
「さて決まったかな?」
「私はこれにします」
「ええっと、私はこれでお願いします」
雪穂はロールケーキを選び、亜里沙はココア味のケーキを選んだ。
「了解。
それじゃあ買ってくるから、ちょっと待っててね」
楯は店員さんに六つのケーキを頼んでいく。
「それにしても、先輩ってかっこいいよね」
「確かにかっこいいね」
雪穂は単純にかっこいいからタイプのようだ。
亜里沙も少しではあるが、楯の事をかっこいいなと思っているようだ。
「お待たせ。
それじゃあ遅くなるとあれだし、高坂さんの家に向かおうか」
「はい!
それと私のことは呼び捨てで構いませんよ」
「じゃあ雪穂ちゃんって呼ばせてもらうね」
「私の事も名前で呼んでください」
「いいのかい?」
「はい!」
「じゃあ亜里沙ちゃん、雪穂ちゃん行こうか
あ、僕の事も名前で呼んでくれて構わないから」
三人は穂むらに向かう。
「そういえば楯さんは彼女っているんですか?」
「いないよ。
というかいたことないな」
「ええ!?」
「そんなに驚く事?」
「そりゃあ驚きますよ!
だって楯さんって、女の子から見たら凄くかっこいいですから、告白してくる子もいるはずです」
「僕は至って普通だと思うんだけどな
告白してくる子はいたけど、その時は僕に余裕がなかったからね」
そう、告白してきた女の子はタイミングが悪かった。
楯の母が亡くなり、精神的に余裕がないときに告白されても、とてもではないが付き合う気など起きなかったのだ。
まあ余裕があっても、よく知りもしない人と付き合う気にはなれないけどねと心の中で吐露する楯であった。
「それじゃあもし私や亜里沙も楯さんの彼女に立候補ってありですか!?」
雪穂は楯に詰め寄る。
「あ、ありなんじゃないかな。
まだお互い知らないことばかりだから、直ぐには付き合おうとかは言えないけどね」
「それだけでも充分です!
私や亜里沙にもチャンスがあるってことを知れただけでも、今日は良い日ですよ!」
一人ではしゃいでいる雪穂。
その光景を優しい笑顔で見ている亜里沙。
俺よりいい人はいっぱいいるのではないかと思う楯。
色々話していると三人は穂むらに着いたのだった。
「ただいまー」
「「お邪魔します」」
「おかえり雪穂。
あら、亜里沙ちゃんに楯君いらっしゃい。
楯君、今日は両手に花ね~」
「確かにこんなに可愛い子二人もいたら嬉しいですが、僕達はまだ友達ですので」
「だってさ雪穂。
頑張らなくちゃ穂乃果や他の子に取られちゃうわよ」
「分かってるよ!
亜里沙、私の部屋に行こ」
目の前で他の子に取られると言われても、今のところ付き合う気配すら感じさせない楯。
雪穂達とは先ほど買ったケーキを渡し部屋の前で別れ、穂乃果の部屋に向かう。
ドアをノックすると。
「開いてるよ~」
ドアを開け部屋に入ると。
「……何をしてるんですか?」
穂乃果と海未がお互いのトランプを凝視している。
「今ねババ抜きをしてたんだけど、もうすぐで終わるから待っててね」
(というか、園田先輩……顔に出過ぎでどれがジョーカーか分かりやすい)
「これか?」
「あぁ」
それは取らないでという顔をする海未。
「こっちの方がいいかな?」
「はぁ~」
それを取ってくださいと言わんばかりの良い笑顔をする海未。
しかし遊びといえども現実は非情である。
「これだー!」
「あぁあ!!」
ジョーカーではないカードを引かれ、面白い顔を見せる海未。
「あ、やっほー城宮君」
「こんにちは高坂先輩」
「し、城宮さん!?」
「園田先輩、面白い顔ありがとうございます」
その言葉を聞いた瞬間、海未が真っ赤になってしまう。
「もう楯君、海未ちゃんをいじめちゃだめだよ~」
「苛めてないです。
それよりケーキを買ってきたので、皆さんで食べませんか?」
ケーキという単語にいち早く反応したのは…。
「ケーキ!!!」
穂乃果であった。
「そんなにがっつかないでください。
南先輩はチーズケーキでしたよね」
「楯君覚えててくれたんだ!」
「幼馴染なんですから当たり前です。
後はイチゴのタルトとショートケーキですけど、先輩方はどちらがよろしいですか?」
「私はイチゴのタルトがいい!」
イチゴのタルトを即座に奪っていく穂乃果。
「園田先輩、すみませんがショートケーキで我慢してください」
「いえ、大丈夫です。
わざわざありがとうございます」
四人はケーキを堪能していく。
穂乃果とことりは物凄い良い笑顔で食べている。
「そういえば僕に何の用事だったんですか?」
「それはね~」
ことりは横に置いてあった袋から服を取り出し、その服を楯に渡す。
「これは?」
「私達のファーストライブで着てた衣装を楯君用に設計し直して、さっき出来たから渡したかったの」
「結構手直ししたんですね。
でも僕の為に本当にありがとうございます」
「当たり前だよ!
城宮君はもう私達μ'sの大切なメンバーの一人なんだから!」
穂乃果は笑顔で大切なメンバーなんだと言う。
楯はことり、海未、穂乃果の顔を見ていく。
三人の笑顔を見て、楯は絶対にμ'sを、穂乃果達を全力で力を貸し、護っていこうと一人心に誓うのだった。
(でもこの衣装着るのは恥ずかしいかな)
そんなことは口が裂けても言えない楯であった。
「そうだ城宮君も一緒にババ抜きしようよ!」
「それは良いですけど」
「じゃあ楯君が負けたら罰ゲームね♪」
「ええ!?」
カードを配り、カードを捨てていく。
そして試合開始。
「ふっふっふ、四人だと配られる枚数も少ないし、捨てれたカードも多かったから私の勝ちは決まったね!」
穂乃果はもう勝ったものだと思っていた。
実際に穂乃果の手札は四人の中で一番少ないが、少なければ有利とは限らない。
そう自分が欲しいカードを確実に引けなければ意味がないゲームなのだから。
「高坂先輩、それは負けフラグです」
「そんなことはないよ!
いざ勝負!」
ゲームの展開は穂乃果がやはり順々に捨てられていたが、手札が一枚になると最後の一枚が引けないという悪循環に嵌ってしまう。
今回のゲームで一番最初に上がったのはことり。
「やった~!いちば~ん!」
「むむむ…一番に上がれると思ったのに~」
「穂乃果ちゃん頑張って!」
次に上がったのは海未。
先程と変わらず、ジョーカーを持っていたので早々に楯が引き取ったのだ。
ジョーカーを引いてあげたときの海未の喜びようといったら、それはもう微笑ましいものだった。
「遂に私も勝てました!」
「園田先輩、良かったですね」
「まさか海未ちゃんにも先を越されちゃったよ~!?」
「さあ、高坂先輩一騎打ちです」
穂乃果残り一枚。
楯残り二枚。
穂乃果はどちらのカードを引こうか悩んでいる。
「ほら早く引いてください。
日が暮れてしまいますよ」
「わかってるよ!
ええ~いこっちだ!!」
穂乃果が引いたカードは…………ジョーカー。
「うわーん!!」
穂乃果はカードをシャッフルする。
「引けるものなら引いてみろー!」
「はい」
迷うことなく一枚を引き、見事に引き当てる楯。
「ええええ!?」
迷うことなく一発で当たりを引かれたことに驚く穂乃果。
「凄いですね城宮さん」
「いや簡単な話ですよ」
「種明かしして、楯君」
「高坂先輩はシャッフルするときにジョーカーのカードを上のほうに置いたのを確認していたので、シャッフル回数を数えていたんですよ。
手札は二枚しかないので、速度もそこまで早くもなく回数は簡単に数えられたので、簡単に引けたということです」
「普通そんなことできないよ~!」
「まあ今回はシャッフルするときに手札を見せたのが仇になったということで」
「もう一勝負だ!
もちろん違うゲームで!」
「構いませんけど、手加減はしませんよ」
「臨むところだよ!!」
その後もどのカードゲームをしても楯には勝てない穂乃果であったそうだ。
次回 extraNo03 ラーメン、時々ご飯はいかが?
次々回 extraNo04 A-RISEの皆さんは楯君にお姉ちゃんと呼んでほしいようです
如何でしたでしょうか?
最初は4500文字ぐらいで終わってしまって、何か少ないなと思いついつい他の関係ないことまで書いてしまいました。
皆さんはトランプゲームなら何のゲームが好きですか?
私はポーカーやブラックジャックが好きです。
ではでは次回でお会いしましょう!