最近は花粉症がきつくなってきましたね(´・ω・`)
目の痒みが一番辛いです・・・。
皆さんも花粉症とか季節の変わり目に体調を崩さないようしてくださいね。
ではでは本編のほう、楽しんでいただけたら嬉しいです。
護・雛回想
「護、夏澄さんが癌を患ったのは本当なの?」
「ああ。残念ながら本当だ」
「治せそうなの?」
「まだわからないそうだ。これから病院に行って、詳しく聞いてくるが辛い闘病生活が待っているそうだ」
「・・・・そう。楯君にはどう説明するつもり?」
「あいつは聡い子だ。下手に隠し通してもすぐにばれてしまう、楯には辛いだろうが正直に話すさ」
「そうね。護も最近仕事のほうが忙しいみたいだけど、大丈夫なの?」
「俺は問題ないさ。なあ雛、これから俺はどうすればいいんだろうな・・・」
「護、何弱気になってるのよ。貴方がしっかりしなくちゃ楯君も夏澄さんも頑張れるものも頑張れなくなるわよ」
「そうなんだが、なんだが胸騒ぎがするんだよ」
「胸騒ぎ?」
「ああ。最近よく夢を見るんだ」
「夢なんて誰でも見るわよ。良し悪し関係なくね」
「俺もただの夢なら心配はしないさ。その夢は何回か見ていく度に鮮明になるんだ」
「どんな夢なの?」
「俺と夏澄が死ぬ夢だ」
雛は驚き、冗談でしょと少し苦笑いな顔で護を見る。
しかし護はいつになく真剣そのもの、冗談ではないのだと雛も真剣な顔をする。
「それでも所詮夢は夢でしょ。護や夏澄さんが亡くなるとは思えないわ」
「でもな夢の中で時々聞こえるんだよ。誰かわからん声がな」
「声?」
「俺か夏澄かどちらが先に死にたいとな。その言葉と同時に目が覚めるんだよ、ここ最近な」
「護は仕事や夏澄さんが癌になったこととかで疲れてるだけなのよ。いい機会だから猛君に少しの間、仕事は任せて家族サービスということで休みなさい」
「しか「しかしもありません。これは私からのお願いよ」
「・・・わかった。相変わらず強引な所は強引だな」
「ええ、幼馴染の貴方と私が好きになった人にしか、見せない部分なんだから」
「それは光栄なこった。でもいつも俺達のこと、心配してくれてありがとな」
「当たり前じゃない、幼馴染なんだもの。それに楯君は私にとって可愛い息子だと思ってるもの!」
「なんでそんなに笑顔なんだよ」
「だって息子も欲しかったんだもの。将来はうちのことりと結婚してくれないかしら」
「確かにことりちゃんは可愛いが、楯は優しいお姉さんとしか見てないと思うぞ」
「それはお互いにまだまだ遊び盛りだからでしょ。それに楯君はイケメンになるわよ!」
「そうか?そんなとこ重要視してもしょうもないことだろ」
「そんなことはないわよ!ことりの可愛さに楯君のかっこよさ、二つが合わさったら最強よ!!」
「・・・・・・・・・親馬鹿(ボソッ)」
「ん!?」
満面な笑顔で黒いオーラが見えるのではないかというぐらい怖い雛さん。
「まあ、結婚とかの話はまだまだ先の話だな。
雛、これから話すことは俺からの一生分のお願いの約束だ。別に口約束だから守る守らないは雛の自由だ」
二人は真剣な眼差しで見つめあう。
「もし、俺と夏澄に学。誰でも欠けた場合、楯を・・・息子をどうかよろしく頼む」
護は雛に深々と頭を下げる。
「夏澄も最悪の事態が起きるかもしれない。学も職業柄、安全とは言い難い。猛もまだまだ頼りない。
なにかあったときは楯が成人するまでで構わない。楯を守ってやってくれ」
「当たり前じゃない。約束なんて使わなくても守ってあげるわよ。寂しい思いなんてさせないわ」
「雛。本当にありがとう」
護は笑顔で一粒の涙を流すのだった。
***
楯Side
「これが貴方のお父さんから、生前頼まれていたことです」
「そうですか、父さんが夢ぐらいで心配になるのも不思議でしょうがないですが、何か確証があったんでしょうね」
「だと思います。だから楯君、何か困ったことがあったら力になるから遠慮せず言ってね」
「できる限りは頑張ります。どうしても必要なときは甘えさせてもらいます」
「そうしてくれると嬉しいわ。そういえばことりには会ったかしら?」
「いえまだですけど」
「そう、早く会ってあげてね。楯君の制服姿楽しみにしてたみたいだし」
「ことり姉も相変わらずですね。男の制服なんて可愛くもないのに」
「そうかしら?少しぶかぶかしてるのが可愛らしいと思うのだけれど」
「成長して、きつきつの着るのが嫌なので大きめに作ってもらったんです」
「早く大きくなるといいわねー。
早くことりとくっついてくれないかしらー(棒)」
「なぜそこまでことり姉とくっつけたがるんですか・・・」
「楯君がことりと同じくらい可愛いからに決まってるじゃない!!」
「・・・・・・・・勝ち誇った顔が眩しいですね(棒)」
「でも本当に私は貴方の事、実の息子と思ってるのよ」
「そう思ってもらえるだけで、僕は嬉しいです。でも今は廃校の事を優先ですかね」
「やっぱり本題はそっちになるわよね」
「まあ母さんと俺の母校ですからね。なくならないに越した事はないですよ」
「それで貴方は学院のために、自分を犠牲にするのかしら?」
「まさか、自分を犠牲にしては意味がない。学校のためにではなく、自分のためにやらなくちゃ雛さんは認めてくれないですよね。
まあ男子が一人しか居ないので万策もないのが現状なので、まずは学校生活を楽しむ事に重点をおきたいと思ってます」
「楯君達、生徒一人一人には学院生活を将来のために役立ててほしいの。
自分の事を犠牲にしては絶対にダメ。さっきの彼女よりも自分を犠牲にしてもって感じがしてね」
「そうなんですか、ちょっと融通が利かなそうな人でしたしね」
「彼女達は生徒会会長と副会長なのよ。生徒会として学院相続の活動をしていきたいと申し出があったの」
「なんとなくは想像出来ますが、俺と同じく手がないのでこれからの学院生活を良くする方法を模索してくださいとか、気持ちだけは受け取っとくと言って、一応引き下がらせたと?」
「そうです。会長の子は真面目すぎるのが玉に瑕と言いましょうか」
「まあ彼女達も何か考えがあっての提案だったのでしょう。まだ猶予はありますし、他に行動を起こす生徒だっているはずですよ」
「・・・たぶんですが、直ぐに行動を起こそうとする人はいます」
「それが良い方向に向かってくれるといいですね」
「そうだといいのですが。それと楯君」
「はい?」
「もしことりやさっきの彼女達が何か悩んだり困った事があったら、力になってあげてくれますか?」
「それぐらいならお安い御用です。むしろ会長さんとかなら力になってもらう側になるかもしれませんし」
「そうですか、ではよろしくお願いしますね。何か良い案が出たら教えてくださいね」
「はい、わかりました。では今日は失礼します」
楯は理事長室を出ようとし。
「あ、雛さん」
「はい?」
「雛さんはクッキーとか好きですか?」
「ええ好きですよ」
「じゃあ明日焼いてくるので、持ってきますね」
「ことりにもよろしくね」
「了解です。では失礼します」
バタンとドアが閉まる。
「ふふ、楯君も大きくなったものね。これから楯君は色々巻き込まれそうな気がしますが、彼なら上手くやってくれるでしょう。
なんせ護と同じくらいお人好しすぎるんですもの。・・・・は!でも楯君を狙う輩が増えるのは困りますね。
帰ったらことりに楯君にもっとアピールするように言わなくては・・・・」
理事長は相変わらず親馬鹿なのでした。
***
理事長室を出た楯は帰ろうと昇降口に向かう途中、ピアノの音と微かに歌が聞こえてくる。
「誰か弾いてるのか?それにしても歌のほうも上手いな。少しだけ覗いてみようかな」
ピアノの音が聞こえてくる方へ歩いていくと、ドアの前で張り付いて見てる人がいる。
音が止むと同時にとても良い笑顔で拍手を送る。
昔玩具屋さんで見たシンバルを叩くお猿さんを思い浮かべたのは内緒だ。
「凄い凄い!穂乃果感動しちゃったよ!ねえねえ君もそう思ったでしょ!」
こちらに気付いていたのか賛同を求める。
「そうですね。とてもよかったと思います」
「べ、別に感動するほどじゃ・・・」
「歌もピアノも上手だね!それにアイドルみたいに可愛い!!」
そう言うとピアノを弾いていた子が顔が紅潮していく。
とても可愛らしいなと眺めていると。
弾いていた子は立ち上がり、教室から出て行こうとする。
「あの!・・・・いきなりでなんだけど、貴女アイドルやってみたいと思わない?」
「え!?・・・・ナニソレイミワカンナイ!」
と言って出て行ってしまった。
アイドルやってみない?なんて言われたら普通の反応か。
それにしても彼女、記憶が正しければクラスメイトだったような気が・・・。
「だよねー。ハハハハハハ・・・・・・はぁ」
あっけなく撃沈した穂乃果なのであった。
次回 目標には課題がいっぱい
最後までお読みいただきありがとうございました!
護の夢の参考は猿夢ですね。
全然内容は変わってますが、見た本人にはきついものだと思います。
次回は週一の休みとか休憩の合間に頑張って執筆なので、気長に待っていてください。
ではではまた次のお話もよろしくお願いいたします。