「暁」様では木偶の坊と名乗らせてもらっております。
この度、「ハーメルン」様で投稿させていただきます。
この小説は前に書いていた小説のリメイク作品としてこちらに投稿させて頂きます。
初心者丸出しの駄文ですが、皆様から助言等を頂ければ幸いです。
どうかよろしくお願いします。
『この犯罪者が……!!』
声が聞こえると、異臭漂う寂れた街に銃声が響く。
何かがバタリ……と倒れ、その音を物陰に隠れて僕は聞いていた。
物語でよくある事だ。悪は善に滅ぼされる。
どちらかが消えるまで戦いは続く。
でも、目に見えている。悪は善に勝てない。逆に善が悪に勝つのは決まっている事だ。
どれ程昔から「正義は必ず勝つ」と言われるようになったのだろう?
でも、僕には関係ない。だって、善も悪も結局はただの主観だから。そんなものに縛られるより、自分を貫くことを優先するよ。
でも、世の中もそう甘くない。全力で僕の道を邪魔してくる。
乗り越えられなかったら「死」あるのみ。ゲームの世界はいいよね。「リトライしますか?」って聞かれて「はい」って答えればあら不思議。死んだキャラが復活してるもん。
羨ましいや……。
僕は……ただ生きていたかった……。自分の意志のまま、ありのままに。
*
「…………典型的な夢だなおい。もう少し捻りを加えようぜ?」
優しく瞼を擦りながら体を起こしてベッドから立ち上がる。
部屋を出て台所へ向かい、冷蔵庫を開けて昨日の余りモノを引っ張り出す。
レンジで温め、その間に顔を洗いに洗面所へ向かう。
洗面台の目の前に立ち、蛇口を捻ると冷たい水が流れる。まだ纏わりついている眠気を消すには丁度いい。顔を洗い、タオルを取り出して優しく顔を拭く。
拭き終わり、タオルから顔を離すと目の前にブサイクな顔が現れる。
「うおっ!? こんな所にブサイクがっ……て僕か」
鏡に映っているブサイクは僕自身だった。
こうやって自分を受け入れるってのは大事だよね。
洗面台を抜け、台所に戻るとレンジは既に仕事を果たしていた。レンジの中から温まった朝食を取り出して、席に着く。
「あ、箸ねえと食えねえじゃん」
席に着いた瞬間、箸が無かった事に気づいた。イカンな。15歳にして老化が始まってきたのだろうか……?
箸を持って再び席に着き、手を合わせて飯を頂く際の挨拶をする。
「上手い……。土よりは圧倒的に」
僕は何を言っているのだろう……。当然のことを口走りながら黙々と口に朝食を運ぶ。
「御馳走様でした」
再び手を合わせて食べ終わった際の挨拶をする。食器を片づけ、スポンジに洗剤をつけて食器を洗う。力強く、丁寧に……。後は水で濯いで作業完了だ。
「さて、今日は武偵高の受験か……」
今日は僕にとっては大事な日だ。
いや、僕だけじゃなく、僕と同年代で同じ学校を志望している子にとって大事な日だ。
常に余裕を持って行動しろと義父から言われているので、早めに支度をして玄関へ向かう。支度と言っても、昨日の内に試験に必要な物等は鞄に詰め込んでる。できた事といえば再確確認位だが……。
家を出て、バス停へ向かう。実は我が家から東京武偵高校までいくつかバスを乗り継ぎしなければ到着で早めに向かったとしても、恐らく試験開始20分前に到着する事になる。でも20分もあれば復習位できるだろう。
そんな事を思っていたらバスが来たのですぐに乗り込む。
*
バスをいくつか乗り継いで、やっと東京武偵高校に到着した。
思いの外、人はそこまで多くなかった。
東京武偵高校には様々な学科がある。一番メジャーなのは
僕は争い事は嫌いなので
何より、諜報員ってかっこいいじゃん? 男なら誰だって憧れると思うんだ。
諜報科棟に向かいながら、これから受ける試験の内容を把握する為に鞄から案内書を取り出して目を通す事にした。専門科目の試験を行って、最後に実技か……。
中々ハードなスケジュールだ。
指定された教室に着き、僕は教室内をざっと見回して周りの連中を確認する。
元来、生物とは相手の強さを測る事ができる。例えば角のある動物なら、角が大きければより強力な固体である事が分かる。目で見えるモノだけでなく、放っている気配などを感じ取る事でも相手の強さを測ることができる。僕は1人1人に目を向け、よく観察する。特に目をつけるべき人はいないのだが、ヒトとは隠し持つのは大の得意なので僕が測り切れていないだけかもしれない。
周りは皆、緊張を解す為なのか友人と話したりしている。僕にはそんな事をする友達なんて居ないため、ただ1人でじっとしているしかやる事がないのだが……。
ぼっち? 違うな。「1人」と「独り」は違うんだぜ?
ただ時計だけを見ていたら試験監督の教師が教室に入室した。立ち歩いていた連中もすぐに自分の席に着席していつでも試験を始められる状態になった。
「では、専門科目の試験を始めます」
試験監督がテスト用紙を配り始めるのを見て、気合を入れ直してペンを握った。
教室中が沈黙する。まあ、普通の学校ではこんな試験なんてやるわけがない。つまり今までの試験とは全く違うわけだ。誰だって不安に思うだろう。
*
「終わったな。あらゆる意味で」
絶望。この一言に限る。こちとら柔らかい頭してないんだよ。最後の「右の資料はとある組織のものだ。資料を参考にして、この組織に関するレポートを完成させよ」なんて問題があったのだが……。その資料に読めない漢字が多々あってできなかった。でも、空欄を埋めるのは大切な事なので埋めたよ。「資料は全部平仮名で書け。後、自分で考えろ」ってな。
次はとうとう実技だ。
案内書に従って試験会場へ来たのだが……。
僕の目には如何にも危険そうな廃ビルが映る……。
東京武偵高め、本格的に殺しに掛かってきたな……。今までのペーパーテストはただの腕慣らしって事か。上等じゃないか。こちらもそれなりに鍛えてんだ。そう簡単にはやられんぞ。開始時間まで暫く余裕がある。案内書を見て諜報科の実技試験の内容を確認する。周りには友人と話す人、僕と同じく確認をする人など実に様々だ。
「さて、試験内容は……ええと、サバイバル? これって強襲科の試験じゃね?」
もう一度案内書を確認するが、間違いなく諜報科の試験と記されている。
なんで強襲科みたいな試験なんだ? 諜報科の試験なのだから諜報活動などについての試験をすると思っていたのだが……。
「ん?」
ヒラリと案内書から紙切れが落ちてきて、見てみると……。
『勇人へ。お前がこの手紙に気づくかは分からないが案内書に忍ばせておく。おまえなら合格できる。大丈夫だ。今まで俺が教えたことを思い出しつつ戦ってほしい。
アドバイスがあるとしたら、戦わなければ生き残れない! 戦っても生き残れない! 結局生き残れない! 以上だ』
義父さーん! 諦めろって事じゃないですかー! ヤダー!
義父のアドバイスみたいな手紙に頭を抱える。そんな中、何だか僕の方を見てひそひそと話している連中がいる。
「おい、ひょろくてよわっちい奴がいるな? 鍛えてる俺たちとやる気か?」
「お、ほんとだ。間違ってここに来たんじゃないの?」
「教えてやろうぜ?」
「おい! そこのブサイクで不器用そうな奴、こっちこいよ!」
誰か呼んでるぞー。ブサイクで不器用そうな人―。
「おい! 聞いてんのか!」
ほらほら、早く返事しないと目つけられるぞ~?
「テメぇだよ!」
「え?」
男が僕の肩を掴んで引き寄せてきた。まさか僕だったとは……。
ブサイクってのはいいが不器用ってなんだよ。
口座番号調べ上げて、気にならない程度に勝手に使うぞこら。
しかし、ここで高圧的な態度を取ったら目をつけられる。ここは穏便にすまそう。
「ああ、えーとすみません。気づいていなくて……」
「ああ? 耳まで腐ってんの? 屑なの? お前みたいな屑なひょろすけが試験なんて受けたら死んじゃうぞ? 分かる?」
「あ、えと、その、だ、大丈夫ですから……」
「はあ? 親切で言ってやってんのにな……お前むかつくわ」
ムカついているのはこっちだっつの! なんやねん、こいつら。ホントに面倒な性格してんな。親の顔が見てみたいわ。一体どんな教育されてきたんだ?
「おい、今ここでやっちまうわ」
3人に囲まれて早速ピンチだ。
数の暴力か……。まあ理屈には合ってるが……。
普通なら此処で戦うのだろうが、そんなことしたらどんな処分を受けるのか分かったもんじゃない。此処は耐えよう。大丈夫だって、こっちはスラムで拷問とか受けたおかげで鋼の精神力だから。それ以前に攻撃を躱せば問題ないし。
いつでも動けるように足に力を入れ、相手を捉える。
「お前ら、何してるんや?」
回避態勢に入ったら、大きな刀を背負ったポニーテールの大女に止められる。
なんだろう……? この人……ヤバイ。何がやばいかと聞かれれば、全部と言えるだろう。
物腰やこちらの戦意を削ぐかのような鋭い目、威圧感など……。
只者ではない事が、戦いを知らない民間人でも察することができるくらいに。
いや、僕達がこうして問題を起こしているから、このようにしているのかもしれない。
普段はお淑やかで清楚な女性かも知れない。
「こ、こいつが俺たちに喧嘩を吹っかけて来て……」
「はあ!? 吹っかけて来たのはそっちだろ!?」
「ホントです! このひょろガリ屑チキン野郎から悪口言ってきて……!」
こいつら、僕に擦り付ける気か!? くそ……罪を擦り付けられるなんて、痴漢冤罪だけで十分なのに……。しかも要らん罵倒まで……。
僕は膝を着いて一息つくと、頭を地面へ着けた。
「信じてください! 僕は無実です!」
土下座と共に信じてもらえるように女性に縋りつく。
これ程完璧な土下座ができる奴が嘘をつくわけ――「おい、お前」
「はい?」
「罰として中等部の受験者と試験を受けてもらう。志望学科は?」
「あの、待ってく「ええから答えんかい!」ひっ、諜報科です……」
ダメだった。誤解を解こうとしたが、僕の抵抗は虚しく終わった。
「そうか、こっちや」
女性に首を掴まれて連行される。いとも容易くひょいっと持ち上げられて連れて行かれる。まるで、飼い主に首を掴まれて連れて行かれる子犬の様だ。
「クゥン……」
子犬のように泣いてみるが、周りから冷たい視線を向けられるだけで終わった。
何がお淑やかで清楚な女性だよ……。理不尽が服着て歩いている暴力女じゃねえか。絶対彼氏とか出来ねえな。これが恋人なんて見つけられたら、僕にだって女の子が虫のように寄ってくるぞ。
*
「そんな訳で、現在進行形で中等部の連中と仲良く試験を受けている。気分は最悪。モチベーションは絶不調だ」
そして、今もこのビルのどこかで合格を賭けた戦争が勃発している。そんな危険区域にか弱い僕を放り込むのは人として終わっていると思う。
あの女……顔と声覚えたからな。今度あいつの声真似して変態ごっこしてやるよ。
いや、そんな事より目の前のことに集中しよう。
どうすればいいんだ? 義父さんのアドバイスは役に立たないし、ここで目立ったら目をつけられて危ない仕事まで任せられる事になりかねない。目立ちすぎるとそれは裏目に出てしまう故に。出る釘は打たれるとはよく言ったものだ。
今はこの状況を何とかしなければ。やはり、チキン戦法が最善策だろう。
天原勇人……チキンになるんだ。チキンになりきるんだ……! 皆チキンの事をバカにしているが、ここでチキンの素晴らしさを見せつけようではないか!
「おや、ここに居たのか。この辺りでは君が最後だな」
「え?」
反応すると同時に手首に手錠が掛かる。手錠を投げて嵌めてくるとは……こいつは一筋縄じゃいかない。何とか逃げてタイムアップを狙っているのに……!
下手に戦ってやられちまったら本末転倒だ。
「くっ! 逃げるが勝ちだ!」
手錠が掛かったまま走り出す。スラム伝統のリアル鬼ごっこで鍛えられた足にはそう簡単に追いつけない筈だ。
*
教官っぽい人から逃げて数分、手錠を外そうと何とか奮闘する。
中々外れなくて業を煮やし、はポケットから針金を取り出して鍵穴に針金差し込んで適当に動かす。カチャっと音がして手錠が外れた。いやーこれで安心――!?
何かが僕に向かって飛んでくる音がして、横に跳ぶ。僕が立っていた場所に、幾つもの手裏剣が突き刺さる。
「なんだなんだ!?」
「躱されるとは不覚でござる」
天井からマフラーを巻いた忍者のような少女が現れた。彼女は天井からぶら下がる形でこちらを見ている。しかし、僕には何よりも驚いている事がある。逆さになっているのにも関わらず彼女のスカートが……落ちていないんだ。重力に……逆らってやがる。
「おい! 重力をバカにした罪で逮捕するぞ! 嫌なら僕を見逃せ!」
「……何を言っているのでござるか?」
「……そうか。交渉決裂だな」
「…………」
長い沈黙が流れる。しかし、その沈黙は僕の言葉と行動がやぶる。
「さらば!」
「待つでござる!」
「待てと言われて待つわけあるかぁ!」
彼女は手裏剣を投げてくるが、僕はひたすらそれを躱す。一発だけ頬を掠めて行ったが、それを気にする余裕はない。向かってくる手裏剣を落ち着いて目で捉え、次々と向かってくる手裏剣に応じて、最善の回避態勢をとる。
「ならば!!」
彼女は煙玉を使って辺りに煙が舞う。
「くそ、目くらましか!?」
周囲を警戒し、物音や呼吸を聞き取り、それが一番近くに来たところで体を反らす。
体を反らすと同時に、忍者少女がクナイを持って刺しに来ていた。
「あぶなっ! 殺す気か!?」
「戦とは命の奪い合いでござる!」
「ひいいい!」
忍者少女が鉤爪を出して、僕を斬り裂こうと襲いかかる。
鉤爪はギラリと光り、まるで笑っているようだった。
「鉤爪まであるのかよ!? 冗談抜きであぶねぇな!」
「これはプラスチックでござる。痛いで済むでござるよ」
「そう言う問題じゃないからぁ!」
忍者少女の攻撃を躱しながら後ろへ下がる。
後ろに下がりながら攻撃を躱していると、監視カメラが見えた。
あれで僕たちの動きを観察してランクをつける際の参考にするのか。
あんまり派手な動きをすると目をつけられる可能性があるな。立ち回りを考えなければ。思考の海に意識を浸からせ、すぐに引き上げて行動に移す。
忍者少女から距離を取ると、カメラの死角に入り込むように逃げる。
「待つでござる!!」
「だから待てと言われて(ry」
僕は何とか逃げおおせようとする。今、忍者とチキンの鬼ごっこが始まった
*
「まだ……終わらないのかねえ?」
先ほどから攻撃を躱しまくっている。パラメータを回避極振りしていて助かった。その代り紙防御だがな。それにしても途中で彼女が火縄銃を使ってきた時は驚いた。流石は忍者。
「覚悟」
忍者幼女が刀を取りだして構える。
あれも本物の刃ではないようだが……痛いだろうな……。
覚悟を決めて、こちらも構える。
左手は自分の顎と同じくらいの高さに、右手は胸の位置に……。
我流の体術の構えをとる。
「得物は使わないのでござるか?」
「僕の武器は……僕自身だ……」
勿論嘘です。ゲームじゃないんだ、丸腰で忍者を倒すなんて無理だろ。所詮は我流の体術なんだから通用するか分からないし。
「いざ!」
忍者少女が刀を構えて接近してくる。
振られる刀を躱す。動きが単調で読みやすいので躱すのが簡単だ。
忍者少女が刀を振り、すぐに蹴りを繰り出してきた。
これも躱し――見えた! あ、スパッツやん……。
彼女のスカートの中身が見えて一瞬興奮したが、非情な現実を突きつけられて軽く落ち込む。
あっ……。
目の前には忍者少女のキレのある蹴りが迫ってきていた。
しょんぼりした僕には蹴りを躱す元気はなく、虚ろな目で迫り来る蹴りを見ていた。
「ウボァー!」
忍者少女の蹴りが顔面に炸裂し、顔を押さえながら地面をのた打ち回る。
健全な男子の心をも利用するとは……。しかも、スパッツときたもんだ。
流石忍者。確かに、僕は道端に落ちているHな本にときめくが……仕方ないじゃないか! 男だもん!
気づいたときには刀の切っ先が僕の喉に突き付けられていた。
「良き修行だったでござる」
彼女は勝利を確信した目で僕を捉えていた。
「へっ、首を撥ねるなり、とどめを刺すなり勝手にしな。まあ、本当に殺るつもりなら抵抗するがな。痛いのは嫌だし」
「とどめ!」
忍者少女がとどめを刺そうと刀を振る。刀の振りは先程より早く、もはや目で追えない。
『いいか勇人。敵の攻撃ってのは目で追うもんじゃない。攻撃の軌道を読むんだ。後は敵の何処を見れば攻撃を読めるか分かるだろう? 後はその手順を体に刻み込め。いいな? できないなら……諦めて昇天するこったな』
頭に記憶された声が聞こえると、眼球は刀ではなく、彼女の目を見る。
反射でそうするように体が覚えているため、0.1秒もかかっていないだろう。
どんな生物でも攻撃する場所を見なければ的確な攻撃は繰り出せない。
敵の手元が見えなければ目を見ればいい。これで攻撃の軌道は大体分かる。
「よっと!」
「っ!?」
勢いよく横へ跳んで斬撃を避ける。すぐに相手の姿を視界に入れて構えをとって警戒する。
ピー!!!
試験終了の笛が鳴った。
終わったのだ。自分は運よく生き残れたのだ。
構えを解いてしばらくその場でぼーっとする。
「やったー! 生き残ったぞー! バンザーイ!」
あまりの歓喜に両手を上げて喜ぶ。
苦悩を突き抜け、歓喜に至る。素晴らしい……。これこそが生きると言うものだ……!
誰でもこの瞬間を体験したことがあるはずだ。テストで満点を取ったり、ライバル校に試合で勝ったり等々。
「まさか仕留めきれぬとは……」
忍者少女は刀を納刀し、僕の方へ歩いてくる。そして、手を差しだしてきた。
「某は風魔陽菜。貴殿との修行は実に良きものだった。手合せに感謝するでござる」
「僕は天原勇人。こちらこそ、良い戦いだった。(一方的に攻撃されただけだがな)」
風魔の手を握り返し、握手をする。口元がマフラーのような赤布で覆われているため、表情を読み取るのは困難だが、悪い奴ではなさそうだ。なんだかんだで初めての友達って事になるのか? しかも女子ときたもんだ。おまけに美人だ、お近づきになりたいなー。中学のブス共とは天と地の差だな。
「天原殿は何処の武偵中学の出身でござるか?」
「残念ながら一般中学だよ」
「なんと……。何故この試験に? 一般中学からの生徒の試験はこの後でござろう?」
「軽い冤罪着せられて教師に罰として受けさせられたんだ。流石は武偵高、清々しいまでに理不尽極まりない」
「天原殿も苦労されているのだな……」
「うぅ、分かってくれる人がいて、僕はとても嬉しいよ……」
涙をぬぐいながらを風魔と共に会場を後にする。風魔はこの後予定があるようで先に帰ってしまった。僕も大してやる事なんて無いので、早めのバスに乗って帰宅することにした。
かなり長くなってしまいましたが如何でしたか?
誤字・脱字や変な表現・読みづらい等意見がありましたら遠慮なくおっしゃってください。
(罵倒でも構いません。作者が豚のように喜ぶので)