運命   作:永遠の二番煎じ

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第二章

ジャックとノーランド、捕虜のニーナを乗せた馬車がローゼのトロスト区付近まで走っていた。

ニーナは目を覚ました。

彼女は冷静に言った。

「私をどうするつもりだい?」

俺「あんたの答えしだいだ。俺をなぜもてあそんだんだ?」

ニーナ「私はあんたに貫いてほしかったんだよ。スコールを殺すのを伺ってたけど、先に越されたよ。」

俺「父の敵討ちをしても、父は戻らないぞ。」

ノーランド「俺馬車の運転席どうなってるか見てくるよ。」

空気を読んで二人にしてくれた。

 

ニーナ「それでも気は晴れるさ、殺し慣れているからね。」

俺「本当は誰かに止めてほしかったんだろ?」

ニーナ「分かんないよ。今この人類はぐちゃぐちゃだから。ただあんたと組んでるときが一番楽しかったよ。」

俺「一回母親に会いに行けばいいじゃないか。そしたらお前の次が見つかるかもな。」

ニーナ「あんた、自分を殺そうとした相手にすら優しいんだね。なんでそんな事できるの?」

 

俺はニーナからのその質問には答えなかった。

俺「シガンシナに着くまでに考えて自分と向き合え。」

そう言って俺は外にいる運転席のノーランドと話した。

 

ノーランド「この馬ずっと南に走ってるぞ。知能が高いな。」

俺「ニーナはあんたの事も調べてくれたよ。だがあんたに関する情報はなかったらしい。」

ノーランド「お前は信じるのか、彼女を。おれたちを殺そうとしたんだぞ。」

俺「さあな、俺も五年間いるが彼女はかわりにすべて死に関係する仕事をやってくれた。俺が彼女を追いつめたのかもな。」

ノーランド「ほらジャック、お前の故郷が見えてきたぞ。」

ノーランドは看板(あと一キロでトロスト区)を見ながら言った。

俺「ここを通るたびに実家を思い出す。俺はガキの時、よくじいちゃんの漁の手伝いをしたよ。」

 

ジャックの家族の回想が始まる・・・

 

ジャックは五人家族だった。

親父の名前はケンタでトロスト川の漁師だった。

母親の名前はキャサリンでヤルケル区の貴族生まれだが、十六の時ここで親父と結婚した。

貴族のお嬢様と結婚出来たのは祖父が壁の中で一番の漁師だったからである。

両親は同い年だ。

祖父の名前はマコトで南一番の漁師いや人類で一番の漁師だった、ボケるまでは。

弟の名前はヤックで六歳年下だ。

 

マコト「シガンシナでは絶対漁をするなよ。特にシガンシナ川南部ではな。」

ケンタ「なんで?父さんシガンシナ出身だろ?」

マコト「だからだ、水が壁の外に出ているが、川には鉄格子があり上は水門が閉まってる。怪物が入って来ないようにな。シガンシナで若い時見たが漁をしていた多くの東洋人が水流で船が流され壁にぶつかり大破してそのまま壁の外に流された。漁師も一緒にな。壁の外に流された漁師は二度と戻らなかった。俺をのぞいてな。」

ケンタ「父さん流されたことあんのかよ!!!」

マコト「まさか、またあの怪物を目にするとは思わなかったよ。ある日漁をしていた時風向きが急に変わった。そして壁ぎりぎりで漁をしてた舟が水門で叩きつけられて大破し流された。だが俺は鉄格子に奇跡的に引っかかった。舟の残骸とともに、壁の外を見たのは中に入る前以来だった。だがそこに怪物が群がってきたが川辺で見てるか。あるいは川に入ってきたが流されていた。俺は再び怪物の恐怖を味わった。夜になり水流がゆるくなると死ぬ気で泳いで陸に上がった。あの時はこの世とあの世の堺を見たような気持ちだったよ。」

ケンタ「分かったよ・・・父さん、もうジャックも生まれるし。」

二人はそう話しながらトロスト川の舟の上で漁をしていた。

 

ケンタ「ジャックそろそろ舟に乗るか?もう五才だしな。」

ジャック「うん。」ジャックは返事して外に遊びに行った。

キャサリン「あんた、もうそろそろ話してくれよ。母さんのことを。」

ケンタ「父さんから聞いた話だが旧大陸で亡くなったらしい。母さんのことは俺も知らないんだ・・・」

キャサリン「そうかい、だからあんたはジャックのためにも生き抜いてね。私もあんたと同じ思いはさせないから。」

ケンタ「だいぶ田舎口調になったな。」

ケンタは少し笑いながら言った。

 

十歳になったジャックは両親に言った。

ジャック「俺二年後に訓練兵団に入って憲兵になるよ。勝手だけど漁師はヤックに継がしてやってくれ。」

両親は反対こそしなかったが、心配はしていた。

 

ケンタ「お前の人生だ、好きにしろ。そして自分を貫け。」

キャサリン「調査兵だけはやめてね。」

真剣に言うキャサリン。

 

「ジャック、おいジャック!」

ノーランドが俺を無理やり起こす。

もうすぐでシガンシナ区だ。

どうやら俺はまる二日寝てたらしい。

 

俺はニーナに改めて問いただした。

俺「ニーナどうする。お前はもう中央憲兵団にとって用済みだぞ。」

ニーナ「王政と戦うよ、それしか道はないんだろ。」

それを聞いて俺は手縄をほどいた。

 

ノーランド「いいのか!殺そうとしたんだぞ。」

ニーナ「もうそんな気はないよ。人類全体を敵にまわすきはない。」

俺たちはずっと牢獄に監禁されたためニーナの言ってる意味が解らなかった。

ちょうど馬が止まった。

そこはシガンシナ区統括支部だった。

ピクシス「久々だな。ジャック、ノーランド。」

ピクシスから俺たちはこの三か月の激動を説明された。

ノーランド「スコットが殺されたのか!!!」

ジャック「俺たちを助けてくれた奴だな。」

ピクシス「君たちにはこの人類から出て行ってもらう。」

ジャック「君はどうするんだ?反逆者だぞ?」

ピクシス「私はこの人類を守る義務がある。」

マイクがこっちに走って来た。

 

マイク「作戦成功か!!!ちょうどよかった。巨大戦艦が出来上がったんだ!!!」

ジャック「センカン?」

ノーランド「この国にそんな技術があったとはな。」

ノーランドは戦艦について知っていた。

マイク「誰だ?」

ノーランド「俺はノーランドだ、壁の外の案内人さ。」

 

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