ジャックが造船所に向かった後、ニーナはすぐ黒く染まった憲兵の服から駐屯兵の服に着替えた。
そしてニーナは馬に乗り、シガンシナ統括支部から急いで故郷に向かった。
その日の夜、ジャックはゴミ箱に捨ててあった黒く染まった憲兵の服を見た。
ジャックはかの女を信じて憲兵服を処分して、次の日トロスト区に行こうとしていた。その日はジャックも久々の重労働で疲れ、ぐっすり寝た。
翌朝・・・
ジャック「じゃあ、行ってくるよ。三日後にもどってくるから。」
ハンク「待て、奴隷服で行く気か?」
ピクシス「君はもう番犬じゃない。空を飛ぶ鳥だ。」
ジャック(『番犬』という言葉に違和感があったが気にしなかった。)
ハンク「そうだ、俺と同じ空を飛ぶ鳥だ。」
そう言って彼は俺に調査兵の服を渡した。
ピクシス「その服ならトロスト区までは安全だ。シガンシナを出れば私服を着た憲兵がうようよいる。調査兵になりすませば寄ってこないだろう。」
ジャックは感謝してその場からトロスト区に駐屯兵の護衛四人と共に馬車で向かった。
その頃マリア南西でニーナは一日半かかって走っていた時・・・
ニーナは気づいた森からの音に。
巨大樹の森から駐屯兵四人が馬で駆け寄ってきた。
駐屯兵班長「なぜ単独行動をしている?私服憲兵に見つかれば捕まるぞ。しかも立体起動装置をつけてないじゃないか。」
ニーナ「すいません。ハンナ村に母が心配で会いに行く途中だったんです。」
班長「そうか、偶然だが私と同じ村出身だな。せめて立体起動装置は持っとけ。」
そう言って彼女は私に立体起動装置を渡し、また森の中に消えた。
ハンナ村に夜中着き、実家を訪ねた。
その頃同じくしてトロスト区でジャックは実家に着いた。
ヤマト家では・・・
キャサリン「久々だね~!!!ジャック!!!」
ジャックに数年ぶりに会ったことにキャサリンは嬉し涙を流していた。
ジャック「母さんとりあえず寝るよ。明日ゆっくり話そう。」
駐屯兵は俺に立体機動装置を渡し、駐屯兵は近くの宿で泊った。
ハンナは夜遅くドアをノックした。
中から声がした。
「なんだい、夜中に!」
拳銃を持ったハンナの母がおそるおおそるドアを開けた。
母は驚いた。白髪の美人な女性に。
ハンナの母の名前はエレナで娘に会ったのは訓練兵団に入る前以来である。
エレナ「その白髪・・・あんたもしかしてニーナかい?」
ニーナ「うん、ごめんね。全然会えなかったんだ。」
エレナ「いいんだよ!あんたさえ元気ならお金もいらなかったさ。」
ニーナは元気な母の顔を見た瞬間父親の死について言うのはやめておこうとした。
エレナ「あんたとリナのおかげであたしは一生普通に暮らせるよ。ありがとね。」
ニーナ「リナ?」
エレナ「おや?覚えてないのかい。無理もないね~、あんたが二才の時訓練兵団に入ったんだよ。そしたらあんたも十年後訓練兵になったんだよ。あたし以外みんな兵隊さ。あんたぐらいは普通に結婚してほしかったけどね。」
ニーナは初めて母の心の叫びを聞き、殺害関係以外のことすべてを話した。
エレナ「ジャック・ヤマトかい、いい男じゃないか。きっと彼はあんたの事を幸せにしてくれるよ。あんたの父さんもそんな感じの人だったよ。第一印象は髪が白かったから爺だとおもったけどね。」
エレナは笑いながら言った。
ニーナは生前の父親の話を聞いているうちにジャックとの共通点が多かった。
そしてニーナは言った。
ニーナ「決めたよ、母さんもう会えないけど、元気でね。」
エレナ「そうかい、あとリナに会ったらよろしくね。」
ちょうど太陽が昇る頃ニーナは昔寝てた自分の布団で寝た。
キャサリン「ジャック、朝だよ、いつまで寝てるんだい。」
ジャック「十年前を思い出すよ。」
笑いながら起きた。
そして食卓へ。
ジャック「ヤックと親父は?」
キャサリン「あんたなんも知んないのかい。憲兵に居たのに・・・。ヤックは漁師にならず訓練兵団に入ったよ。そして父さんは一か月前憲兵に連れてかれたよ・・・」
ジャック「そうか、全部俺のせいか・・・すまない母さん・・・」
キャサリン「いや、あんたは悪くないよ。自分を責めんでくれ。ヤックはじいちゃんの遺品の本を見て訓練兵になったんだよ。」
ジャック「じいちゃんの本?」
キャサリン「父さんといっしょに持ってかれたけどね。」
ジャック「母さん実は・・・」と壁の外に行くと言おうとした瞬間
キャサリン「いかんでおくれ!!!せっかく帰ってきてくれたのに。あたしを置いてかないで!!!」
キャサリンはジャックに泣きついた。
ジャック「金は全部おいていくから、一生遊んで暮らせるよ・・・」
キャサリン「そういうことじゃないんだよ。金で買えないものだってあるんだよ!」
ジャック「そうだ、俺の決意だって金では買えないさ!!!」
そうやってジャックは家を出て行った。
ジャック「よし、シガンシナに戻るぞ。」
駐屯兵「もうですか?」
ジャック「早いほうがいい船に置いてかれたら俺は死刑だ。」
そうして馬車はシガンシナに向かって走り出した。
ジャックは心の底で(すまない母さんと申し訳なく思った・・・・・)
ケイン「マーク作戦準備だ。ジャックが動き出したぞ。」
マーク「完了いつでもいいぞ、ジャックごとき俺たちが処刑してやるよ。あいつは憲兵団入団からもう憲兵じゃなかったからな。」