出航三日目・・・
俺とマイクは巨大戦艦からロープをつないで舟で釣りをしていた。
俺「十年前を思い出すな♪」
マイク「ああ、目の前で巨人が一緒に泳いでなければな。」
マイクの前でこっちに近づこうとしている巨人数体が流されていた。
俺「お前よく船に乗ったな。なんで乗ったんだ。」
マイク「壁の中では夢を叶えた。だから乗ったんだ。」
マイクの回想・・・ウォール修道院でマイクが5才の時。
神父「君はジョニーの息子のマイクだね。」
マイク「おじさん誰?」
神父「私はここで一番偉い預言者の子孫だ。君には友達がいるだろ。」
マイク「うん、当たり前だよ。誰でもいるじゃん。」
神父「君は十五年後神の船に乗るんだ。その友達とな。」
そして15年後・・・
俺「マイク、おいマイク!!俺は船に戻って様子を見てくる。」
マイク「ああ、分かった。舟に居るよ」
俺「頼んだぞ。」
俺はそう言って立体機動で戦艦に戻った。
ノーランド「なんで、あの偽憲兵は俺を助けたんだろう・・・」
俺「さあな、それよりここに見覚えはあるか?」
ノーランド「いや、ずっと陸地から来たから。見覚えはない。」
ハンク「ここらへんまでだ、俺が壁外調査で見たのは。」
俺「そうか、ついに誰も見たことがない大地を川から目にするんだな。」
ノーランド「川の幅が変わらないということは、海はまだまだだな。」
すると森に100mの建物が見えた。
ハンク「あれはなんだ!!!」ノーランド「あそこには行ったがなにもなかったぞ。ちょうどあそこで仲間が食われた。仲間は急に巨人の力を失い、俺以外全員死んだ。そして俺だけが北に向かった。」
俺「そうか、君が言うならやめておこう。馬も積んでないしな。」
ハンク「でも、巨大樹の森の中だ、巨人と戦わず、到達できる!!!」
俺「いや、目的はノーランドの島に行くことだ。それまで無駄は避けたい。」
ハンク「おい、俺は調査兵だぞ?せめて俺一人行かしてくれ。団長は任せた。」
そう言って彼は川に飛び込み、陸に上がり立体機動で100mの建物に向かった。
ノーランド「いいのか?ジャック。」
俺「彼の夢だ、行かしてやれ。」
出航四日目・・・
右舷から黒い信号弾が上がった。
巨人はクロールで泳ぎながら迫ってくる奇行種だった。
俺はたまたま砲撃室に居た。
俺「よし砲台で遊撃する、砲弾装填準備、調査兵20人立体機動準備。」
俺「一発撃ちこめ、砲撃!」
三十cmの砲弾が十五m級の巨人に被弾し、巨人は跡形もなく消えた。
調査兵団砲撃班班長「ほかの巨人も撃ちますか?」
俺「いや、弾の無駄だ、長い旅だ。節約して使い、君の判断で砲撃しろ。」
そう言って俺は砲撃室から出て行った。
ニーナが船の甲板から陸地を見ていた。
俺「どうした?巨人が怖いのか。」
ニーナ「うん、船から見たのが初めてだったから、まだ交戦もしたことないし。」
俺「俺も巨人とは肉弾戦をしたことがない。だから怖さは君と同じさ。だが200の調査兵が乗船してる。彼らが全部駆逐してくれるさ。」
俺はそう言って空いてる狭い四人部屋に彼女を連れて行った。
ニーナ「ついにあたしを抱く気になった。」
冗談交じりに言う。
俺「聞いてほしいことがあるんだ。」
俺は部屋の鍵を内側から閉めた。
ニーナ「どうしたの?あんたらしくないじゃん。」
俺「俺はケインとマークを殺したんだ・・・サイードが撃たれそうになって。」
俺は目に涙いっぱいに言った。
ニーナは俺を抱きしめてくれた、そしてこう言ってくれた。
ニーナ「あんたは殺したくて殺したんじゃないし、あんたのおかげでサイードは生きてるし、アリスといつも船の甲板で楽しそうに見ているよ。あんたは二人を幸せにしたんだよ、二人の命を奪ってね。でもあんまり自分を責めないでね。あたしはあんたが居なかったらこの船に四人は居なかったと思ってるんだから。」
俺は彼女に言ってほしい答えが返ってきてつい唇を奪ってしまった。
ニーナ「あんたやれば出来るじゃん。あたしは初めてキスしたよ。」
俺「俺もだ、お前のためにこの唇をとっといたんだ。」
そう言って俺は狭いベッドで彼女と愛し合った。
ベッドの中で・・・
ニーナ「母さんはあたしの事許してくれたよ。好きな男と駆け落ちしろってね。あんたがあたしにこうしたのもノーランドが見つかったからでしょ。」
俺「俺は逆だよ、母親に行かないでって言われた、この罪悪感は一生背負わなくてはならない。でも君が居れば俺は少しはマシになる。」
ニーナ「これからは二人のことを考えよう、ジャック♪。もう家畜じゃないんだから。」
俺「分かった、結婚しよう♪」
ニーナ「うん♪やっと言ってくれたね。」
出航して一か月が経った。
そして見張り台から鐘が鳴った。
ウィル「水しかない!!!水しかない!!!」
ウィルが大声で叫んでいた。
横で鐘を鳴らしたノーランドが冷静に言った。
ノーランド「大丈夫、海だ。」
ウィル「これがウミか。みんな巨人とはここでお別れだぞ!!!」
そして250の船員たちが巨人からの支配に解放されたと思い、歓喜が巨大戦艦を包んだ。