海に出て一週間が経った。
見張り台にて・・・
ウィル「おかしいな。」
ノーランド「大丈夫だ、俺の島からは一か月こっちの大陸に来るのがかかった。」
ウィル「そういうことじゃない、なぜ風がずっと南向きに吹いてるかだ。導かれるように。」
右舷甲板では・・・
サイード「一週間水しか見てないな。水飽きたよ。」
サイードはありえない現状に笑いながら言った。
アリス「でも壁の中にいたらこんな景色見ることなかったよ。壁の外は絶望のイメージがあったけど、そうでもないね。」
サイード「分からないぞ。この先は死の世界かもしれないしな。」
アリス「脅かさないでくれよ。」
左舷甲板では・・・
ニーナ「ジャックありがとう、やっぱりあんたは白馬の王子様だよ。」
俺「え?俺はただの兵士だけど、誰がそんなこと言ってたんだ。」
真に受けるジャック。
ニーナ「婦人憲兵はみんなそう呼んでたよ、アリスにクロエ、ナディアもそっから憲兵4年目になった時、ジャックがかっこいいみたいなのが流行ってね。あたしは焦ったけど。」
俺「そうか、俺もったいなかったな。」
ニーナにガチの溝うちされるジャック。
ニーナ「でも本当にあのままだと王子になってたかもね。だからあなたの拘束命令が出たのかもね。」
俺「夕日がきれいだな、水面いっぱいに映る夕日が。」
ニーナ「あんたはやっぱり箱庭からあたしを連れ出してくれた、白馬の」
するとニーナが話している途中にマイクが大声で言った。
マイク「おい!!!ジャック来てくれ!!!」
俺「今いくぞ!!!」
俺は立体機動で舟に向かった。
マイク「エサに食いついた魚の力がすごいんだ!!!」
マイクは手で糸回収装置のクランクをまわしながら言った。
俺も加勢して糸を引っ張るが力が強く二人ではつれそうになかった。
俺「サイード!!!」
サイード「どうした?」
俺「とりあえず糸引っ張るの手伝ってくれ!!」
するとだんだん水面から魚のシルエットが浮かんできた。
三人で一気に引っ張った、バシャン!!!と音がして2mの魚が舞い上がり舟に落っこちた。
ジャック「お見事サイード。」
ジャックは疲れながら言った。
マイク「こんなでかい魚(マグロです)みたことない!!!」
アリス「魚のせいで雰囲気ぶち壊しだよ、ね~ニーナ。」
ニーナ「そうだね。」
ニーナは苦笑いしながら言った。
魚(マグロ)は調査兵がおいしくいただきました。
さらに一週間経った・・・
マイク「あと三週間で250人の食料が尽きる。もう二週間水しか見てないぞ。」
俺「深刻だな、船上で殺し合いか、飢え死にだな。」
ウィルが鐘を鳴らす。
すると前から黒煙がたちこめるのが見えた。
サイード「なんだこの世の果てか?」
ジャック「いや、違う船が燃えてるんだ。」
最初に黒い棒から黒煙が出てるのを見て船員は唖然とした。
そして徐々に船体が見えてきたが・・・
船は真っ黒で煙を出しながら、砲撃してきた。
初めて見るものにノーランド以外は動揺が隠せなかった。
ノーランドは降りてきた。
そして俺にこう言った。
ノーランド「全員待機だとジャックから言ってくれ。」
俺「分かった、とりあえず。戦闘準備にかかろう。」
ノーランドの言うとおりが賢明だと判断した。
俺は調査兵に落ち着くように言った。
「信号弾で赤色は待機、黒色は砲撃だ。今は待機、全員持ち場で待機!」
あたりはすっかり真っ暗になった。
ノーランド「暗いうちに舟を出して向こうで話し合う。」
俺「お前の仲間か?」
ノーランド「ああ、だから話し合える、サイードに来てもらう。」
俺「兵団トップのおれがいくべきじゃないのか?」
ノーランド「兵団トップだからこそだ。俺とサイードに何かあればあとはお前たちで決めろ!!!」
ノーランドはサイードに理由を話して、サイードは納得した。
アリスは心配そうに舟が行くのを見た。
ニーナはアリスを見てアリスの肩を組んで一緒に見守ってあげた。
サイード「お前タケル・アオイって名前らしいな。ノーランド要素全然ねえじゃねえか。」
ノーランド「今まで黙ってて申し訳ないな、まさかまた祖国に帰るとは思わなくて。」
サイード「俺たち完全武装だけど向こうと話し合う気あんのか?」
舟にはサイードとノーランド含め、六人の兵士全員が立体機動装置とマスカット銃を持ってた。
サイード「なんか焦げくさいぞ。」
ノーランドは赤い信号弾を上に撃った。
すると、舟を光で照らされ、目の前が真っ白になった。
海兵「武器をすべて舟に置いて投降しろ。」
六人は立体機動装置に六丁のマスカット銃を置いて縄で船に上がった。
海兵二十人に六人は提督室に案内された。
ジャハール提督「私は初めて見たよ。北から来る船を。」
提督は冷静に言った。
するとノーランドが言った。
ノーランド「第二十大陸侵略作戦部隊タケル・アオイ二等ただいま帰還しました。」
ジャハール「!!!お前が陸軍最初の帰還兵だ、誇りに思うぞ。」
ジャハールは興奮しながら言った。