ジャハール「君は十年前の大陸侵略作戦部隊だな。あれから十年部隊を送り続けたが、誰一人帰ってこなかった。」
ノーランド「彼らは敵ではありません。シーナ王国からの亡命であります。」
サイードには言ってる意味がよくわからなかった。
ジャハール「シーナ王国の人に会うのは初めてだ!島中がざわつくだろう。」
サイード「私の名前はサイードで王政の憲兵をしていた。」
ジャハール「東洋系か。ふむ、我が国も巨人の力の脅威で逃げてきた人が大半を占める。君たちは巨人から逃げてきた様には見えないが。」
サイード「我々は壁の中から船で川を下って海に出て一か月半かかって外の人と出会った。」
ジャハール「そうか、我々も大陸の川の上流に戦艦を二隻偵察にだしたが帰って来なかった。」
ノーランド「とりあえず、島に帰還したいのですが・・・」
そうやって朝まで三人の話し合いが続いた。
そして船は一隻から二隻に増えていた。
マイク「知らない間に鉄で出来た船がもう一隻増えてるぞ。」
俺「だが砲撃はしてこないし、こっちの方が二隻分あって戦いになれば互角かそれ以上になる。」
巨大戦艦は右舷に一隻、左舷に一隻と並行になっていた。
右舷並行の船から舟が戻ってきた。
六人とも無傷で武器も取り上げられなかった。
サイードはまたアリスに抱きしめられていた。
また違う舟が右舷の船から左舷の船に行くのが見えた。
ノーランド「ジャック話したいことがある。」
そう言って二人は見張り台に行った。
俺「どうなってる?俺たち捕まるのか。」
ノーランド「いや、島に住んでいいそうだ。」
俺「どういう風の吹き回しだ?」
ノーランド「私の国ローゼ帝国は簡単に言えば、農民、漁民、陸軍、海軍の四つの仕事が主にある。そして生まれた子供はダーマ神殿によって仕事が決まる。それは絶対的な予言であり、正しければ神殿は青く光り、間違えれば赤く光る。そして仕事以外のことも神殿に尋ねられるが、それで青く光った場合は絶対に尋ねたことをしなければならない。だが戦争については一切答えない。」
俺「答えになってないぞ。」
ノーランド「つまりシーナ王国の難民はダーマ神殿によって決まる。」
俺「とりあえずお前の故郷に連れて行かれるんだな。」
ノーランド「心配するな。人生の半分しかローゼ帝国にはいなかったが難民はすべて受け入れていた。無理な質問以外で神殿が赤く光るのをほとんど見たことない。」
二時間後巨大戦艦は海軍の軍艦二隻にロープで引っ張られて東に進んだ。
マイク「ウィル危なかったな。」
ウィル「海軍が見つけてくれてよかったよ。あのままだとどうなってたことか。」
ノーランドの島からかなり西に航海していたようだ。
二時間かかって二隻の軍艦にロープをつなぎそのまま海兵が見張りのため四十人乗船している。
マイクは海兵にあのままだとどうなっていたか聞いた。
海兵「あのまま行けばまた故郷に帰っただろう。でも人が生きれる温度じゃない。」
笑いながら言った。
マイク「そうか、そんでなんであんたは黒いんだ?」
海兵「俺は黒人だ。」
マイク「こくじん?」
海兵「島の先住民だよ。ちなみに俺はマイケル一等海兵だ。この船の海兵のトップだ。」
マイク「名前似てるね。肌の色全然違うけど。」
マイケル「そうだな。」
二人は笑った。
次の瞬間左舷前方の軍艦が蛇のような体をした生き物がとぐろに縦に巻きつき鉄の船を真っ二つにした。
マイケル「海竜だ!!!50m級だ!!!」
ジャックが慌てて甲板に出てきた。
俺「どうした?!!すごい爆音が聞こえたぞ。」
マイケル「頼む!海竜を討伐してくれ。」
右舷前方の軍艦は真っ二つにした軍艦にまだ海竜が乗っていたために沈みゆく船に砲撃していた。
俺はマイケルの頼みを聞き、すぐに砲撃準備にかかった。