俺は島に住んで五年経った。
かつて海を越えてきたことが昔話のように思える。
ニーナ「ほらマコトがパパって言おうとしてる♪」
俺「まだ生まれて一年だろ、最初はどっちの名前を言うのかな♪」
四年前・・・
ジャック「この国は技術がすごいな!ライフルは二十発装填出来るし、拳銃は十五発装填できるんだぞ。」
モハメド「お前の国よっぽど遅れてるんだな。よかったな。この国は殺人があまりないんだ。内戦の悲劇を語り継いでるから・・・しかしお前も一年で一等兵とは異例の昇進だな。賄賂か?」
ジャック「バカッ!実力だよ。」
この時法王の孫娘テーゼ王女の邸宅を護衛していた。
モハメド「この王女様は大変お美しいらしいぞ。女神ローゼの血筋だからな!」
ジャック「俺はもう結婚して一年だ、ニーナにしか興味ないな。」
モハメド「髪は綺麗なブロンドで肌の色は大変白く人を癒す力があるらしい、次期法王だ。」
ジャック「であっても決めるのは彼女だしまだ16、俺は王家でも貴族でもない。」
モハメド「でもお前は飢餓からこの国を救った英雄だぞ♪同期で誇りに思う。」
ジャックは二十一歳でモハメドは十六歳だった。
モハメドはテーゼ王女と同じ年だった。
ジャック「モハメド、応援してるぞ♪俺は休憩してくるよ。」
十分歩いて噂の神殿を見た。
俺はその時初めてダーマ神殿を見た。
神殿の横には法王の小さな家があった。
ジャック「なんか聞いてみようかな・・・」
半信半疑で聞いた。
ジャック「俺のじいちゃんは東洋人で旧大陸から来た。」
すると神殿(外観はパルテノン式)が青く光った。
ジャック「まだ信じられないな、サイードはアリスと幸せに暮らす。」
神殿は青く光った。
ジャック「よし、じゃあ俺はニーナと・・・」
その時美しいブロンドの王女を初めて見た。
テーゼ「あなたが勇者ジャックでありウォールの子孫ですね。」
ジャック「王女様!!!一人での散歩は危険ですよ!!!」
テーゼ「最後の質問の答え聞きたいですか?」
テーゼは笑いながら言った。
ジャック「最後の質問?なんのことでしょうか、王女様。」
ごまかす俺。
テーゼ「最後は青くひかりましたよ、もしその質問をすれば。」
ジャック「そうですか。」
王女が言い切る前に照れながら俺は言った。
ジャック「別に質問しなくてももう幸せですし、これも法王様のおかげです。」
謙虚に俺は言った。
テーゼ「英雄ジャック、では邸宅まで護衛していただいても?」
テーゼは笑みかけてきた。
ジャック「もちろん、王女様!!!」
俺も微笑み返した。
そして邸宅に連れ帰るとモハメドが寝ていた。
ジャック「たく、仕方ないやつだな。王女様がお帰りだぞ。」
モハメドは寝ぼけていたが、王女様を見た瞬間シャッキっとした。
テーゼ「夜遅いもの無理ないですわ。」
モハメド「申し訳ありません、王女様!!!」
モハメドは大声で言った。
王女様は邸宅にお戻りになられた。
モハメド「お前、好きになっただろ♪二人っきりだったんだろ?」
俺は笑いながら言った。
ジャック「いや、なんで結婚してる俺が好きになるんだ?」
モハメドにバカにした笑いで問い返した。
モハメド「そうか・・・既婚者でも好きになるから、二人っきりでお前が初めて王女に恋しなかったかもな。やっぱりお前は特別なんだな、島出身でもないし、海竜を撃退したし。」
ジャック「撃退したのはニーナだけどな・・・」