運命   作:永遠の二番煎じ

32 / 51
鳥籠

俺から見ればテーゼは純粋な女性だった。

そして妹の様に俺は接していた。

テーゼ「ジャック、なんとかモハメド説得して南港町行きたいけどだめかな?」

俺「別にいいが、たぶん無理だぞ。」

モハメドは女王近衛隊隊長であり軍曹だった。

 

俺は邸宅でたまたま門番しているモハメドに聞いた。

俺「おい、モハメド、テーゼを町に連れて行きたいんだがだめか?」

モハメド「次期法王であっても町に行くことはなりません!」

俺「なんで、そんな改まって言ってんだよ。もっと力抜け、同期だろ♪」

俺は笑いながら言った。

モハメド「では法王には外で起きたことを話します。女王には法王から知らせたいことだけを話してください。」

俺はしぶしぶ家に戻り、テーゼに言った。

俺「俺次期法王になるのか?」

テーゼ「そうよ、あなたはまだあたしのこと子ども扱いしてるけどもう二十歳だよ。あなたと結婚するから。本当は私だったんだけど、結婚すれば男性が法王になるの。」

テーゼはホッとした様に言った。

俺「だとして俺は法王になったらなにすればいいの?」

テーゼ「あたしと一緒にいるだけでいいわ。」

テーゼは笑顔で言った。

俺は邸宅生活が退屈であったが、壁の中の仕打ちよりはぜんぜんましでむしろ争いがなく、俺はこのまま外界との関係を断ってテーゼを幸せにしようと思った。

 

そして俺は一年後テーゼと神殿で結婚した。

いやさせられた。

神殿にはシー総督やアイランド将軍そしてその他の軍関係者の姿を見たがノーランドはいなかった。

俺「マイク、サイード、ウィル呼んでやりたかったな。」

テーゼ「あなたはいいね、私には友達すらいないから・・・」

そして愛を誓い、誓いの唇を交わす時、俺はまだニーナが心の中で生きていたから抵抗があった。

俺は自分からいけなかった。

するとテーゼが自分から唇を俺の唇に重ねてきた。

俺はニーナ以外の人と初めて唇を重ねた。

結婚式が終わるとすぐ俺たちは邸宅に連れ戻された。

テーゼ「あなたはまだ私のこと受けいれてないみたいだね。」

俺は首を縦に振った。

テーゼ「仕方ないわ。あなたは無理やり結婚させられて当然だわ。私はあなたのこと愛してるけど♪」

俺「まだ俺の中にニーナは生き続けてるんだ。お前を俺は妹の様に見てきたから。」

テーゼ「私は外の事なにもしらないからあなたが頼りなのよ、ジャック・・・」

俺は抵抗があったがテーゼを愛し続けた。

するとなぜか嫌な気持ちはなくなり、やっと自分も幸せを感じれた。

 

それまでに一年かかった。

俺は幸福を味わい鳥籠のなかで満足していた。

俺はテーゼにシーナ王国の事と巨大戦艦の冒険と海竜や巨人のことも話した。

テーゼ「外はそんなおもしろいんだ♪さすが私の英雄ジャックね♪」

もちろんマークやケイン、海竜での戦死者のことは話さず、彼女に夢を与え続けた。

もう一生ここからは出ず、彼女には汚れのないまま、人生を送って幸せにいきてほしかったから。

俺は鳥籠での一生の生活に腹をくくってた。

もう二年くらい鳥籠でほとんど生活をしていた時、最近聞き覚えのある銃声や砲撃が聞こえてた。

テーゼ「外でなにが起きてるんですかね?聞いたこともない音が昼も夜するんですよ!」

俺「大丈夫だ♪俺たちは安全でこれからも豊かに暮らせるよ。」

無理やり励ました。

俺はモハメドに外でなにがあったか聞いた。

モハメド「私もずっとここで警備していて分からないんですが・・・どうやら内戦が起こっているらしいです。」

俺「内戦・・・」

俺は心配していた。

サイード、マイク、ウィル、そしてノーランドを。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。