俺から見ればテーゼは純粋な女性だった。
そして妹の様に俺は接していた。
テーゼ「ジャック、なんとかモハメド説得して南港町行きたいけどだめかな?」
俺「別にいいが、たぶん無理だぞ。」
モハメドは女王近衛隊隊長であり軍曹だった。
俺は邸宅でたまたま門番しているモハメドに聞いた。
俺「おい、モハメド、テーゼを町に連れて行きたいんだがだめか?」
モハメド「次期法王であっても町に行くことはなりません!」
俺「なんで、そんな改まって言ってんだよ。もっと力抜け、同期だろ♪」
俺は笑いながら言った。
モハメド「では法王には外で起きたことを話します。女王には法王から知らせたいことだけを話してください。」
俺はしぶしぶ家に戻り、テーゼに言った。
俺「俺次期法王になるのか?」
テーゼ「そうよ、あなたはまだあたしのこと子ども扱いしてるけどもう二十歳だよ。あなたと結婚するから。本当は私だったんだけど、結婚すれば男性が法王になるの。」
テーゼはホッとした様に言った。
俺「だとして俺は法王になったらなにすればいいの?」
テーゼ「あたしと一緒にいるだけでいいわ。」
テーゼは笑顔で言った。
俺は邸宅生活が退屈であったが、壁の中の仕打ちよりはぜんぜんましでむしろ争いがなく、俺はこのまま外界との関係を断ってテーゼを幸せにしようと思った。
そして俺は一年後テーゼと神殿で結婚した。
いやさせられた。
神殿にはシー総督やアイランド将軍そしてその他の軍関係者の姿を見たがノーランドはいなかった。
俺「マイク、サイード、ウィル呼んでやりたかったな。」
テーゼ「あなたはいいね、私には友達すらいないから・・・」
そして愛を誓い、誓いの唇を交わす時、俺はまだニーナが心の中で生きていたから抵抗があった。
俺は自分からいけなかった。
するとテーゼが自分から唇を俺の唇に重ねてきた。
俺はニーナ以外の人と初めて唇を重ねた。
結婚式が終わるとすぐ俺たちは邸宅に連れ戻された。
テーゼ「あなたはまだ私のこと受けいれてないみたいだね。」
俺は首を縦に振った。
テーゼ「仕方ないわ。あなたは無理やり結婚させられて当然だわ。私はあなたのこと愛してるけど♪」
俺「まだ俺の中にニーナは生き続けてるんだ。お前を俺は妹の様に見てきたから。」
テーゼ「私は外の事なにもしらないからあなたが頼りなのよ、ジャック・・・」
俺は抵抗があったがテーゼを愛し続けた。
するとなぜか嫌な気持ちはなくなり、やっと自分も幸せを感じれた。
それまでに一年かかった。
俺は幸福を味わい鳥籠のなかで満足していた。
俺はテーゼにシーナ王国の事と巨大戦艦の冒険と海竜や巨人のことも話した。
テーゼ「外はそんなおもしろいんだ♪さすが私の英雄ジャックね♪」
もちろんマークやケイン、海竜での戦死者のことは話さず、彼女に夢を与え続けた。
もう一生ここからは出ず、彼女には汚れのないまま、人生を送って幸せにいきてほしかったから。
俺は鳥籠での一生の生活に腹をくくってた。
もう二年くらい鳥籠でほとんど生活をしていた時、最近聞き覚えのある銃声や砲撃が聞こえてた。
テーゼ「外でなにが起きてるんですかね?聞いたこともない音が昼も夜するんですよ!」
俺「大丈夫だ♪俺たちは安全でこれからも豊かに暮らせるよ。」
無理やり励ました。
俺はモハメドに外でなにがあったか聞いた。
モハメド「私もずっとここで警備していて分からないんですが・・・どうやら内戦が起こっているらしいです。」
俺「内戦・・・」
俺は心配していた。
サイード、マイク、ウィル、そしてノーランドを。