俺はサイードとともに一日で合同作戦本部で空挺部隊を編成していた。
俺「みたところ200人いるな。」
俺はあまりの志願兵の多さに驚愕した。
サイード「まさかこんなに立体機動に自信のあるやつがいたのか。」
俺は大声で200人の北部兵に言った。
「敵は巨人兵だ!巨人兵が出てきた時だけ、君たちには出撃してもらう。必要なら援護してる南部兵も切り捨てろ!!」
俺は十人一組の二十組に班を分けた。
純巨人は十人いれば討伐できるが、巨人兵は人間が操作しているため、その場で適応して複数組で対応しろと伝えた。
空挺部隊は立体起動装置を使った部隊だが、一応拳銃を携帯させた。
次の日偵察兵によると西港町はサイジョウ大佐の大部隊で防衛されていた。
だが巨人兵はいなかった。
俺とサイードは北部兵に西の森で塹壕を作らせ、迎撃に備えていた。戦闘地域も分けて部隊を配置した。
西港町に一番近い第一作戦地域、次に第二作戦地域、合同作戦本部に近い第三作戦地域に分けた。
空挺部隊は第二作戦地域の前の方で待機させた。
俺は第二作戦地域で作戦を指揮し、サイードは第一作戦地域で指揮を取っていた。
サイード「もうそろそろだな、全員にライフルを構える相図をした。」
第一作戦地域では200人の北部兵が塹壕で守備についていた。
北部兵はライフル、拳銃、レイピア、ナイフを所持し、リュックを足元に降ろしていた。
リュックの中身は食料や聖書、家族写真など人それぞれだった。
サイード「くそー、来ないな。第二作戦地域の北部兵と交代だ、一人ずついけ。」
一人の北部兵が東に塹壕から出た瞬間ズキューンと撃たれた。
そして銃撃戦が始まった。
サイード「敵は俺たちの疲れを見計らってたのか!!!」
敵は一気に走りながら前進してきた。
北部兵は塹壕から蜂の巣のように敵を銃撃するが、倒れてはまた次が倒れてはまた次が来た。
北部兵「だめだ、このままだと第一作戦地域が突破される!!!」
そう言ってレイピアをだし肉弾戦で対応しおうとした。
サイード「何人いやがる!!!」
サイードはライフルのマガジンを変える時間に無駄だと思い、拳銃で応戦した。
北部軍はほとんどが拳銃で応戦するか、レイピアで肉弾戦の覚悟を決めてるかだった。南部軍は東に進撃し、ライフルを撃ちながら突撃した。
また南部軍の迷彩服が緑だったために森に溶け込み、北部軍は撃つのに混乱した。
サイード「拳銃の弾がきれた!」
そう言ってレイピアに持ち替えた。
断面図→進撃する南部兵[北部兵]←このかっこは塹壕を示す。
南部兵は塹壕に到達した。
南部兵はあらかじめ銃剣をつけて突撃していたため肉弾戦にも多少対応出来た。
サイードはレイピアで次々と切り裂いた。
アリスと三人の息子たちとの幸せな家庭を想像して。
サイードにとって対人近接戦闘は訓練兵時代から得意だった。
南部兵は怪力サイードに苦戦した。
また塹壕が班ごとに分かれていたため北部兵を制圧するのに南部兵は時間がかかった。
サイード「まさか、27歳で訓練兵時代の対人戦術が役に立つとはな。」
だが塹壕の上で南部兵がサイードに向け拳銃で撃とうとしていた。
サイードは思った。
サイード(そうか・・・これまでかあとは頼んだぞジャック。そしてアリス、最後まで子育て出来ずすまなかった)
ズキューンと音がし、サイードを撃とうとした南部兵が撃たれた。第二作戦地域から増援が来た。
断面図→南部軍[南部兵と北部兵の肉弾戦]北部軍の増援
南部兵たち「敵の増援部隊だ!!撤退だ!早くしろ!」
南部軍は撤退していった。
第一作戦地域では200人いた北部兵がわずか二十人しか生き残っていなかった。
俺「大丈夫か?」
サイード「ああ、生き残るのに無我夢中で殺したよ・・・」
俺が増援を引き連れてきた時には塹壕には踏み場のないぐらい緑の迷彩服と翼の服でいっぱいだった。
その日は南部軍が来る気配もなく、戦闘服関係なく死体を積み重ねて火葬した。
サイード「女神は私を許し、あなたを許し、来世でまた会うだろう。女神マリアの名のもとに」
俺「何言ってんだ?」
死体を積み重ね火葬するたびにサイードは口にした。
俺はゲリラ戦の後に第二作戦地域まで後退した。
そして森にいる全部隊を第二作戦地域に配備した。
理由は立体機動がやりやすかったからである。
軍曹「偵察兵によると敵は今日千人の大部隊で攻め込んだらしいですが、西港町に帰ったのは400人だけらしいです。」
俺「そうか、ご苦労軍曹、あと偵察兵にもご苦労と言っておいてくれ。」
サイード「俺はいつも死人を葬るときに言うんだ、ケインとマークが言っていたことを。」
俺「そうか、懐かしいな。もう七年か・・・まさか七年前はこんな近代的な戦争をするとは思ってなかったな。」
サイード「俺は死神なのかな・・・」
俺「ウォール教によれば神はウォールと女神三姉妹だけだろ。気にすんな!」
俺はサイードを励ました。