俺とサイードは西港町をジョージ少佐に任せ、合同作戦本部に行った。
一隻の船も北港に撤退した。
アイランド「南部兵は偵察兵によるとあと二万人らしい。だが君たちの遭遇した巨人を踏まえれば、南港町は不確定要素が多いな。南の森からも南部兵は撤退し、神殿を制圧したぞ。もう南部軍に勝ち目はないのになぜ抵抗する?」
サイード「とは言ってもサイジョウ大佐と前法王がまだいる。向こうに勝ち目がないことはない。」
俺「そうだ、現に俺たち二人は死にそうになった。新型巨人によって、あんなのがまだ一体でもいれば統一は困難だ。巨人を陸で駆逐できるのは50人しかいないからな。」
サイード「いっその事、極秘戦艦と旧巨大戦艦で艦砲射撃してもらうか?」
俺「なぜ、前法王は勝ち目のない内戦をする。いやあるのか?ならなぜここまで追い詰められてもなにも前法王はしないんだ。」
サイード「もしかしたら、お前を試してるんじゃないか。島中を巻き込んで。」
俺「そうか、俺は未来を見る力もないし、癒す力もない、つまり武力で力を表せということか・・・そうすれば島民は安心して新法王を信じられるからか。」
サイード「お前に力がないことはない。」
俺「!!!どういう意味だ?」
少し興奮する俺。
サイード「お前がかつて憲兵団だったころ貴族屋敷を掃除してただろ。お前には言わなかったがお前が掃除した後真の貴族かどうかが試されたんだ。傲慢な貴族は衰退し、謙虚な貴族は名誉貴族になる一族だっていた。だからお前は処刑しなくても憲兵団にいられたんだ。やがてお前を脅威に感じた王政はお前を拘束し、地下深くに投獄したんだ。」
ジャックはそれを聞いてサイードを殴った。
俺「なぜ、いまさらそんなことを言う!!!なぜお前はそのことを黙っていたんだ!!!」
サイード「お前には価値があった、だから俺はケインとマークよりお前を選択したんだ!!!お前についていくと誓った。お前は多分神ウォールの子孫だ、聖書通りの人生をお前は歩んでいる。俺はいけないが、いずれ島を統一し旧大陸に行くことになるだろう。前法王はそう俺に言った。そして現にその通りになっている。」
アイランド「・・・」
俺「じゃあ、内戦は仕組まれたものなのか、この頬の傷もそうなのか?新型もそう聖書にかいてあるのか?だったら俺にも聖書見してくれよ!!!俺の最後が書いてあるんだろ!!!」
サイードは聖書を取り出し言った。
「神ウォールの子孫は読めないと聖書には書いてある。それが運命だ、ページを開いてみろ。」
俺は聖書を手に取り読もうとしたが読めなかった。
読もうとすると字がかすみ、黒い点々しか見えなかった。
俺「うそだろ、全部俺のせいか・・・ケインやマーク、ニーナが死んだのも俺のせいなのか。」
サイード「そうだ、そして俺も巻き込まれている聖書の話に、だからジャック!!!、統一してくれ。」
俺「俺はまだ運命で死なないなら、俺は島を統一して旧大陸に行くよ・・・旅人ジャックとしてな。」
サイード「すまない、本当なら言いたくなかったんだが・・・」
俺「俺は神の子孫だろ、だったらサイードお前は悪くない、悪いのは聖書だ。聖書を作ったやつだ。」
アイランド「個人的な会話を邪魔してすまんが、まず島を統一することだけを考えてくれ。」
俺「そうだな、まず二隻の船に南港町に艦砲射撃してもらおう。それから陸から進軍する。」
サイード「あとは陸から八万人で攻め込めば、我々の勝利だな。西の森、南の森、東の森から一気に突撃だ!」
アイランド「ついに使う時が来たな。巨人兵の部隊『トロール部隊』を。」
俺「あんた何言ってんだ?巨人の力は使わないんじゃなかったのか。」
アイランド「じゃあ敵の巨人兵剣士型が出た時君は空挺部隊で対処できるのか?前は二人で倒したそうだが、結果的に艦砲射撃だろ。そっちのほうが危険だ。トロール部隊を最初から投入し、一気に統一する。」
サイード「そのトロール部隊は何人の部隊でどこで訓練してたんだ?」
アイランド「この下だ、表では閉鎖になっているが。十人が二年間剣士型で訓練していた。」
俺「なるほど、つまりあんたはどっちにつこうがこの部隊を使う気でいた。そして聖書通りに俺が南港町を占領すると知ったあんたは今が使い時だと考えたんだな。」
アイランド「違う!!!前法王が内戦が終わる時に使えと言っていた。これも何か意味がある。」
俺「みんな、前法王のいいなりだな!!!おかしいと思わないのか!!!」
サイード「そこだよ!ジャックあんたがいなかったら前法王が、いや南部軍はとっくに勝っていたんだ。だがあんたの屈しない心が内戦を長引かせたんだ。あんたは神だから負けるはずがないんだ!!!」
俺「そうか、結局は全部俺が絡んでんだな。だったら俺こそ死神だな!!!すぐ出てってやるよこの島から!!!」
俺は合同作戦本部を飛出し南の森に一足先に出兵した。