黒狼狐己録 -Life Harboring- 作:ふーか
・ネタに走りまくります。
・ご都合主義です。
・百合(があるかも知れない)です。
・キャラ崩壊してます。
・たまに矛盾してます。
・極度なグロやエロ表現があります。
(独断ですがR-15の範囲内)
・百合があります(確信)
上記にアレルギー反応がある方は、迷いの竹林の、とある場所で診察を受けることをオススメします。
一 転生と色々
「えー、貴女は私のミスで死んでしまいましたー。御詫びですー。転生先をどうぞー」
語尾に「(棒読み)」を付けたらとても似合うであろう棒読みで話し始める少女。宙に浮いているのと、私自身の姿が明らかにおかしい為、神様とやらの類いだろう。ぶっきらぼうで無表情の少女に対して私は頭が回らず、ほけーっと固まっているだけだ。あ、今私頭無いかも。
「…死んだ?」
「うん」
成る程死んだらしい。やけに心が落ち着いているのは何故だろう。
というか先程迄、私はオカリナ吹きつつ公園で座っていた気がするのだが。
まあどうせ家族も友人もいないし、心残りなんてないけど。あるとすればオカリナ。高かった。
「転生先は早く決めるのだぞ。死ぬぞ」
いや、もう死んでますがな。
最初の台詞が仕事モードだったのか、口調が一変している。偉そうだ。ああ、偉いのか。
「うーん…アニメなんて見てないし…ゲームとかも東方位だし…」
「東方…了解したぞ。ふむ……紅魔館の異変以前がいいかな」
ちょっと待て、ふざけんな。死亡フラグ乱立だろこれ。まだ私決めてねえぞ。
私の制止も空しく、少女は宙へ浮いた機械的な何か(訳がわからない)を葬っていく。
次の瞬間、機械に“DELETE”と表示され、元々薄く光っていた私の体が眩しく発光した。
消されてるんですがぁぁぁ!? なんで!? なんでDELETE!? 消すの!? それともローマ字読み!? デレて!? てへっ♪ っておい、意味ないよ。当然だけど意味ないよ。
こうか は いまひとつ の ようだ。
私の中の何かが吹っ切れる中、姿と共に意識が消えた。もう嫌だ。死にたい。あ、死んでた。
▽
まず、死んだ理由を探って見る。記憶を辿ってみても、オカリナを吹いていた所までしか思い出せない。姿形を見てみても、外傷は無し。というかそれ以前に姿がおかしい気がします。お尻にも変な感覚があるし。
そして今、私がいる場所。見渡す限り真っ暗闇と森、森、森。もしここが本当に東方Projectの世界で、且つ此処が妖怪の山だとしたら? 心情はオワタという文字と顔文字で埋め尽くされております。妖怪の山という縄張りにいるとなると、死亡フラグがビンビンです。誰か助けてください。鬼でもいいです助けてください。
とりあえず、うじうじとしている暇は無い。本当に妖怪の山ならそれこそ早く何処かへ行こう。
というか、紅魔館以前と言っていたが、まさか弾幕ごっこが流行る前…? つまりは、だ。妖怪が全力で殺しに来る、ということ。もう何処かに引き籠りたい。
渋々と歩くこと数分、小さな川に到着した。水分補給地点発見…妖怪の山はどうすれば出れるのかね。
そんな事を考えながら、川の水を覗き込んだところで、約一分間、私の体は動かなくなった。
「…え? うん。え?」
私の意思で、ピコピコと動く耳。頭にある二対の黒い耳は、狼…それも白狼天狗のものと酷似している。ならばお尻の違和感は…。まさかと思い、くるっと一回転。そこに映ったのは、漆黒に染まった“巨大„なモフモフ尻尾だった。
今まで無意識にさ迷っていたため気付かなかったが、私の身長の二倍以上長いのだけれど。何? 武器なの? モッフモフなの?
ともかく、と完璧に自分の体を確認してみる。細い指、スラッとした手足、恐らく歩き難さの原因の身長の低さ(恐らく100から110の中)と、下駄。下の板が一枚しか無いのは何下駄って言うんだっけ。衣服は極めて露出が高く、腹や、肩から肘辺り迄露出。後太股から下。服だと思った脛から下の黒いのは、狼のような体毛。脛から下は人間のものではなく姿形、狼そのものだった。下駄…に違和感はないけど。黒と赤が入り混じった服装は、闇に溶けている。この衣服を着せた奴は、私に何か恨みでもあるのか。それとも鑑賞用か。色々な意味で。そして首に下げたオカリナ。やった、三つともある。ああ、でも正直邪魔だ。
全てが理解不能と化した私は、とりあえず河川の水を飲んだ。うん、冷たい。
▼
白狼天狗の制服(?)を着たら、ばれないかもと考え始めた今日この頃。いや、私の場合黒狼天狗か? いや、そもそも私が天狗であるとはまだわからない。狼なのは多分合ってる。というか、誰か心優しい方が助けてくれないかな。迷子だし。ここ何処だし。天狗に拾われても、妖怪に拾われても、嫌な予感しかしませぬ。うぁぁん…
というか第一、此処を出てもどうすればいいんだろう?
突拍子に殺され、突拍子に転生した訳だが、宛も目的もない。
「ふぇぇ…どうすれば……ッ!?」
肌が感じとる、強い気配。背後、それも距離は然程離れていない。恐らく何かの妖怪…。戦う術を持たず、武器も無ければ、能力もわからない(というかあるのかすらわからない)。ここは…逃げるしかない。
「なんで転生早々…こうなるんですかねぇ!!!」
地を蹴り、自分でも驚く程のスピードを出しながら闇夜を疾走する。全力の脚力で走り続け、気付けば気配は離れ、森はない。たったの一分程で、その気配を振り切り、妖怪の山を抜けたらしい。
「ん~…この脚力……ま、逃げ切れただけいっか。あれ、何だったんだろ…」
一人呟きながら、とぼとぼと歩き始める。何処に行こう。この調子だと死ぬぜ、私。
歩き歩いて歩き続けて数時間。疲労の色はないものの、次第に夜が明けてきた。妖怪の山(見る限り確定)でなければ、多分そこら辺の妖怪は振り切れる。流石に本物の白狼天狗や鴉天狗に追いかけられたら私死んでまう。切り裂かれるか食われてまう。
「とりあえず…宿、か。泊まれる場所を探さなきゃ」
人里に行きたいのは山々だが、道はわからないし、今の私は妖怪。人間からしたらただの迷惑だろう。
「だぁ~!! 行く宛も何も無いっての!!」
叫んだ声は、空しく夜明けの空へ木霊する。私の命を嘲笑うように。
▽
食料も無く、都合よく水分を補給出来る所もない。此処が何処だかまったくわからない。つまりどうなるか…。
「お腹…空いた……」
喉はカラカラ、腹は鳴る。いつの間にか昇った日光がジリジリと体を焦がす。暑いのか寒いのか正直よくわからない。
「…もう、ダメ」
また迷い込んだ何処かの森の中で、木に寄りかかるように倒れる。転生早々数時間歩き続け、挙げ句の果て空腹で倒れると。このままだと、どうせ妖怪に食われて終わるだろう。嘆きながら辺りを見回しても、何かがいる気配はしない。
ああ、終わったな。何しに死んで何しに転生したんだ私。なんか強い気配がまた近付いているし、もう詰みだな。
軽い自分の人生を鼻で笑う。霞む視界に映るは小さな足。誰かを確認する前に、私の意識は途絶えるのだった。
…死ぬなら好きなキャラに殺られたかった。
序盤から突拍子だが、大丈夫かね。
時々ネタに走りながら更新するのでよろしくです。
もう矛盾してたので修正。