黒狼狐己録 -Life Harboring-   作:ふーか

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性描写注意。まあ何時ものことなんですが…

ところでこの物語は、日常メインなのか、性描写メインなのか…
どうなんでしょうね? え? どう見ても性描写メインだろって?

…さて、短編どうぞ(逃走

次回から本編へ戻ります。


<こいしのお願い>

「…狼戈?」

 

 真夜中。燐達が寝静まった後、一人部屋で精神統一に浸る私。呼吸の音のみが響く静寂。その静けさを、小さな声が遮った。チラと周りを見渡すと、いつの間にいたのか、こいしの姿があった。

 

「こいし? どうしたの?」

 

 燐や空、狐火鴉等はこいしの事を様付けするが、私は普通に呼び捨て且つタメ口だ。その方が親しみ易いし、話しやすい。だからと言って、さとりと話しにくいという訳ではないが。

 座禅を組んだままだと話しにくいと思い、傍らのベッドの隅に腰かける。

 

「ねぇ、狼戈? ちょっとお願いがあるんだけど…」

「…何? 私に出来る事ならいいけど…」

 

 もじもじと、顔を赤くしながら言うこいしに、嫌な予感を感じつつも笑顔で返す。いつものパターンならこのまま血を寄越せだの、相手しろだのと言われるが、こいしに限ってそんなことは…

 

「あ、あの、その…」

「…どうしたの? 真っ赤だよ?」

 

 これはもうダメなパターンだな、と確信しつつ、それを表に出さないように質問していくスタイル。真っ赤に赤面し、手をもじもじと。うつ向いて目を泳がす幼女の姿はかなり可愛い。ロリコン? 知るか。東方の面子は基本全員ロリだろ。

 

「私の相手を…してくれないかな?」

 

 はい、アウト。こんなの、誰が喜ぶんだ。私は犯されて喜ぶ程飢えてないぞ。

 

「…なんで私? 燐とかじゃダメなの?」

「こ、狐火鴉が…狼戈の反応が一番可愛いって…」

 

 …何入知恵しているんだ、あの狐。一方的に犯す側の感想じゃないか。藍といい、燐といい、狐火鴉といい…なんで狐が多いんだろう。狼と何か関係が…?

 

「…犯したいの? 犯されたいの?」

 

 私の発言に、こいしの赤面が最高潮になる。目を瞑って震える幼女の姿は…あれ、デジャヴかな? いや、それよりどうしようか。これで犯されたい等と言われたら私は…

 

「…犯し……たい」

 

 こいしの口から、そんな言葉が出るとは思いも寄らなかった。もし犯されたいと言われたら、媚薬(あの時は藍を油揚げで釣り、激辛の調味料を入れたマカロンを渡しておいた。結果はどうなったか…藍が後程恐ろしい笑みで手加減無しで犯してきたと言えばわかるだろうか)に頼ることになっていた。紫の媚薬…私も自我がほぼ無くなる為に後々キツい。しっかりと記憶と意識はあるから…

 

「…さとり様に相手をしていただくのはダメなの?」

「お、お姉ちゃんはダメだよ…!!」

 

 …ですよね。さとり様がそういうのは想像出来ないですものね。

 

「…いいよ、相手したげる。ただ…この事は他言無用、守れる?」

「…う、うん」

 

 苦笑しつつ自分の服に手を掛ける。脱いだ服はそのまま地面に放置し、腰掛けたベッドにそのまま寝転がった。尻尾をふりふりと揺らし、こいしを誘う。私が完璧な受けになったのは、きっと藍のせい。

 

「…やるよ?」

 

 こいしに身を任せる。もう何度も皆に犯されている訳だが、快楽に対する抗体が出来る気配はない。慣れる気配もない。もしそんな攻撃を受けたら、私は成す術がないのだ。

 

「ひぅ…きゃぅぅ!?」

 

 先程まで真っ赤になっていた子の動きとは思えない。一瞬の内に体を襲う快楽の感覚に、小さく身を捩る。尻尾も動かせない程に力が入らない。頬を紅に染められ、手を頭上で合わせ、目の光が無くなる。毎度のことだが…とてもじゃないが嬉しいとは思えない。

 不意に背筋に悪寒が走る。首を、口を舌が這い、侵食していく。花片のような香りが鼻に障る。流石に耐えられなくなり、距離を離そうと少し後ずさるが、そうはさせないとこいしが私を抱き締めた。

 

「…なんで…逃げるの?」

「ハァ…んぐ…ぅぁ!? ぃゃ…ぁ」

 

 返事なんて出来るはずもない。ただただ…快楽に身を捩るだけ。辛い…苦しい…でも気持ちいい。どうしようもない感情が、自分を満たしていく。息を荒げ、稀にビクッと体を揺らす私は、こいしにどう見えているのか…

 

「…可愛い」

 

 だが、その反応すら楽しんでいるようだ。暫く…離してくれることはないだろう。

 

「こい…し…」

「…何?」

「もう…やめ…」

「…嫌だよ。もっと…遊ぼうよ」

 

 強く私を抱きしめるこいし。敏感な尻尾を葬りながら、微笑む。

 

「夜が明けるまで…離さない」

 

 

 

 少しずつ、ノイズ掛かったような視界が開いていく。昨夜の事は夢だろうか、そう思って隣を見れば、裸身のこいしが寝ていた。夢じゃない、か…。服を着せて起こしてしまうのは可哀想な為、布団をこいしに掛けてバスタオルを体に巻く。今は早朝、風呂にでも入ってしまおう。半睡半醒、私は部屋を出たのだった。

 

 

 顔を真っ赤に染める。ここは狼戈の部屋で、この布団は狼戈のもので…昨夜は、私が誘った訳で…。狼戈の事を思い出すだけで、顔が爆発しそうになる。体が熱い。流石に狼戈の布団を濡らしてしまってはまずいと布団から飛び出る。服を着てそのまま去ろうかと考えたが、それでは後味が悪すぎる。狼戈は…きっとお風呂場だ。

 

 一度服を着て部屋から出る。どうせ服を着ていなくても、私の姿は見えないだろう。でも…やっぱり恥ずかしい訳で。時々、無意識なのか、意識があるのかわからなくなる。

 気付けば浴場の目の前に到着していた。また服を脱ぎ、浴場への扉を開ける。

 

「…あ、こいし様!! おはようございます!」

「…お空? 狼戈は…」

「此処だけど…?」

 

 狼戈の声に、ビクッと体が跳ね上がる。私の挙動に空が首をかしげているが…知らなくていいよ、お空。

 ふと狼戈が立ち上がり、私に向かって歩いてきた。タオルは巻いているし、狼戈も尻尾を巻いているけど…赤面する私に、狼戈が口を耳へ近付けた。

 

「大丈夫、燐とか狐火鴉も最初はこんな感じだったよ」

 

 ひそひそと話す狼戈。とてもじゃないがそう言われて安心出来ない。ということは、燐や狐火鴉は、私の挙動を見て…わかるんじゃないか?

 

「…ま、わかるだろうね」

 

 サラッと私の考えていることを言い当てる狼戈。さとり妖怪でもないのに。

 

「…ま、とりあえず洗いなよ。ゆっくり浸かろ~」

 

 狼戈の私を想っての言葉が心に刺さる。鈍感というか、優しいというか…

 狼戈を尻目になんとか心拍数を抑えながら、体を流すのであった。

 

 

 …毎度、皆次の日はこんな反応をする。萃香や藍等の例外を除けば、ね。それにしても、まさかこいしからこんな要望が来るとは思わなかった。さとりに言ったらどんな反応をするだろう。まあ、他言無用の約束だから言わないけど。

 隣でうつ向くこいしに目をやる。見事に真っ赤だ。燐の髪のように真っ赤だ。燐や狐火鴉の時と比べ、恥ずかしがり屋だな。

 

「…そんなに恥ずかしい?」

 

 私の言葉に無言で頷く。今浴場にいるのは、私とこいし、二人きり。先程、燐がこいしの挙動を見てまさかといった顔で私を見てきたが、見て見ぬふりをさせて貰った。諦めて出ていった模様。

 

「大丈夫だよ、普通にしてれば誰も気付かないし、知らない」

「ろ、狼戈は…あんなことされて恥ずかしくないの…?」

「恥ずかしいよ? 臭いも残るし、楽しいとは思わないかな」

 

 嫌がる私を誰かが弄ぶパターンがほとんど。自ら認めた事は少ない。

 

「…いっつも一方的だし」

 

 そう愚痴を溢すと、こいしがビクッと震えた。安心しなさい、私は誰かを犯すようなことはしないから。やるとしたら…狐火鴉に仕返ししてやる。よし、今度紫に媚薬借りてこよう。

 

「逆上せる前に出よっか。今日も仕事あるから…」

 

 お菓子作るだけなんだけどね、と苦笑しながらこいしを見ると、更に赤面した。駄目だな…この調子だとばれるぞ。多分。ポーカーフェイスを練習すべきだ。

 

「ほら、おいで?」

「きゃっ!? う、うん…」

 

 こいしの手をひく。丁度良い。お菓子でもご馳走するとしようか。たまにはご飯を作るのも良いかも知れない。燐や空、狐火鴉にさとり様、全員誘って何か作るとしましょう。

 

 …今日の夜は普通に眠れることを祈る。




オチも無いしネタもないというグダグダぶり。
三回直してこれは笑えない0w0;
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