神通達が着任して2日が経ち弘樹は恭二に呼び出されて提督室に来ていた。
弘樹「恭二、来たぞ、話ってなんだ?」
恭二「話って言うのは実は昨夜遠征に出ていた金剛達が管理局の輸送部隊に遭遇してその時の物資を手にいれたんだけど…この紙見てくれ」
そういって恭二は紙を渡されて弘樹が紙を見てみるとどうやらそれは納品書でありそこに書かれていたのはミッド語で食料やデバイスの機材、カートリッジなどが記入されていた。
弘樹「こいつは…ミッドからの物資だな…この会社は…」
恭二「やっぱり知っているのか?」
弘樹「ああ、第1管理世界ミッドチルダにある大手企業だ」
電「大手企業ですか?」
弘樹「でも主にそこは食料なんかを他の世界に輸出してるところだけど…デバイスの機材やカートリッジは作ってないはずだ…でも黒い企業だから管理局にいた頃にマークしてた所だ…確かにあそこは会社で専用の次元輸送船があったはずだから…間違いないな」
恭二「恐らく物資のほとんどはそこから来てるかもしれない…」
弘樹「…なるほどわかった、つまり俺が管理局の補給線を止めてほしいってことだな?」
恭二「危険だってことはわかってる…」
弘樹「別に気にするな…久しぶりのミッドだ…無理だったらすぐに撤退する、それじゃあ準備するから…3時ぐらいにミッドに向かう」
恭二「なあ、ミットには最大で何人行けるんだ?」
弘樹「ん?俺を含めて6人だなそれじゃあ」
そういって弘樹は提督室に出ていき恭二は深くなにかを考えるのであった。
そしてミッドにいく準備をする弘樹だが時刻が昼前なので先に昼飯を食べようと食堂にやって来た。
中は数人昼飯を取りに来た者がいて入ってきた弘樹に気がついて声をかけてくる。
吹雪「弘樹くん!こっち空いてるよ」
吹雪が弘樹を手招きしてこちらに来るように促し弘樹も拒むこともなかったので吹雪の横の席に座る。
そして吹雪の他にも睦月と夕立がいて既に料理を頼んで待っていており弘樹も料理を頼む。
夕立「弘樹は午後から仕事の予定あるっぽい?」
弘樹「午後からは少し遠出することになってる、多分2日は掛かるかな」
吹雪「そんなに!?どこにいくの?」
弘樹「ミッドっていうところ」
睦月「ミッド?聞いたことないよ?」
弘樹「正式名称はミッドチルダ…第1管理世界ミッドチルダだ」
弘樹から口に出された言葉を理解して吹雪たちは目を大きくして唖然とした顔をする。
弘樹が言ったことは管理局の本拠地がある場所だとわかって慌てない方が可笑しかった。
吹雪「正気なの!?そこって管理局の本拠地じゃない!そんなところにいったい何を…」
弘樹「管理局の補給源を叩く、これによって管理局の進行速度も遅れるのは明白だ」
睦月「それでも危険だよ!」
翔鶴「その話詳しく聞かせていただけませんか?」
そこに同じく昼飯を食べに来た翔鶴と瑞鶴が横の席に座って話に参加してきた。
弘樹「さっきも話したけど管理局の進行を遅らせるために補給源を叩きにいくんだ」
瑞鶴「確かにそれができれば敵の大打撃だけど…あんたはどうなるのよ」
弘樹「うまく、撒いてやるさ…この鎮守府の中で一番魔法に詳しいのは俺なんだからさ」
翔鶴「…その体でですか?」
弘樹「魔力については腕でカバーする」
夕立「夕立達も着いていけないの?」
弘樹「…あのな、はっきり言うがここに侵攻してきてる局員とは本拠地にいる局員は実力が違う…それに陸戦になるから吹雪達には向いてない」
吹雪「た、確かにそうだけど…大丈夫陸での演習も受けてるよ!」
管理局が出現した以降陸での戦闘も想定して吹雪達は陸での戦闘も経験はしているがそれでも弘樹は頷かなかった。
恭二「弘樹、言うの忘れたがお前一人でいかせる訳じゃないから」
突然、弘樹に声をかけてきたのは恭二であり一緒に来た電と共に弘樹の近くのテーブルに座り顔を弘樹に向ける。
弘樹「ちょっと待て!正気か?」
恭二「今の弘樹じゃ下手したら危ないからな…お前を加えて6人で言ってもらう…メンバー編成は空母翔鶴、駆逐艦、吹雪、夕立、雷、電このメンバーで行ってもらう」
弘樹「…もうすぐ作戦もあるんだぞ…いいのか?」
恭二「ああ、問題ない」
無言の間が少しあったあと弘樹はため息をついて恭二に言った
弘樹「わかった、なんとか間に合わせてみる…それと吹雪、3時には出立するからな艤装や荷物の準備をしておけ、他のみんなもな」
吹雪「うん!」
弘樹(全く…旅行にいく訳じゃねえんだぞ……地上ってことはフェイトとは会わないとは思うけど…みんなとは会いたくないな…)
浮かれている吹雪を見て呆れる弘樹であったが頭の中ではミッドにいる友達のことを気にしていた。最悪、戦うことになるかもしれないと…
今から数時間後…次元空間に存在する本局の次元航空艦のドッグでは地球に出ていた航空艦が一機だけ戻ってきて整備を受けていたが警備の甘さから捕獲した艦娘二人が脱獄し本局に逃げ込んだのでいた。
???「はぁ…はぁ…ま、待ってぴょん弥生…」
弥生「ごめん、でも急がないとまた捕まる」
局員の捜索を掻い潜り本局の住宅区まで逃げ延びた睦月型の弥生と卯月は元々は遠征で出ていたのだが突如強襲してきた管理局により捕縛されてそのまま本局に来てしまった。
二人はここが管理局の拠点だと思い込んでおり本拠地とは全く気づいていなかった。
卯月「何処にいくぴょん?」
弥生「見つからない場所…隠れやすい場所が最適」
弥生の意見でそのあとも局員の視線から掻い潜りながら逃げ回ること数十分…
卯月「ぴょん?」
弥生「ここどこ?」
逃げ回った末、本が沢山置いてありその上宇宙のように無重力の部屋に来てしまった、帰るにしても戻り方がわからないので戻ることもできなかった。
???「ん?君達こんなところで何しているんだい?」
卯月「み、見つかったぴょん!もう終わりぴょん!」
弥生「っ!」
男性に見つかってまた捕まる恐怖から卯月は体を震わせて弥生はその小さなからだで卯月を守るように立ちふさがる。
???「えっと…何が何やら…」
そして男性はどうすればいいのかわからなくて困惑するのであった。
地球の海鳴鎮守府の入口では弘樹が頼んでいた兵器の開発が完了したのでその代物を受け取っていた。
すずか「一応いっておくけど、本当にいいんだよね…その武器は実弾だから魔法とはちがうよ」
弘樹「わかってる、あまりランチャーの方は使わない予定だ…それじゃあもうすぐ作戦だからそれじゃあ」
すずか「うん、無事に帰ってきてね」
弘樹はすずかに見送られながら鎮守府の奥へと向かい集合場所には作戦のメンバーに見送りの恭二達も集まっていた。
恭二「用事がすんだのか?」
弘樹「ああ、それじゃあ行ってくる」
恭二「気を付けていけよ」
恭二に無事を祈られながら弘樹は吹雪達のもとに行き魔法陣を展開する。
暁「行ってらっしゃい、雷、電」
響「鎮守府の方は任せてくれ」
雷「ええ、さっさと帰ってくるわ!」
電「行ってくるのです!」
瑞鶴「翔鶴姉!気を付けてね」
翔鶴「ええ、行ってくるわ」
睦月「吹雪ちゃん、夕立ちゃん、頑張ってきてね」
夕立「うん、行ってくるぽい」
吹雪「睦月ちゃん、恭二くんそれじゃあ行ってくるね!」
弘樹「次元転移魔法!目標座標……………ミッドチルダ廃棄街区!」
弘樹が転移座標を固定すると魔法陣の光の輝きがよりいっそう輝き先程まで弘樹達がいた場所には誰もいなくなっていた。
恭二「行ったか…それじゃあみんな指示された通りやっていこう!」
見送った後に恭二はその場にいるみんなに指示をして全員が仕事に戻っていった。
鎮守府から転移して五時間が経過して午後8時過ぎようやくミッドに到着した弘樹達は辺りを見渡すとどうやら廃棄ビルの中であった。
吹雪「ここが…異世界ミッドチルダ?」
雷「なんかここ壁とかにヒビが入ってるわよ」
弘樹「それはここが廃棄街区だからな…もうここに人はいないよ…それよりさっさといくぞ、転移したからそれの余波の魔力で確実に管理局に気づかれたから動かないと捕まるぞ」
電「はいなのです!」
管理局が来る前に此処から離れようとしてまずビルから出ると回りには古びた町並みだけでもちろん人影もなにもなかった。
弘樹「さてと、ケルディム、エリアサーチ見つからないように魔導士の動向を調べたい」
ケルディム「了解」
そういってエリアサーチを8つ生成し散らばっていくのを確認したあとマンホールを退かして持ってきた懐中時計を点ける。
翔鶴「弘樹さん、何してるんだですか?」
うすうす、気づいているが確認のために聞いてみた翔鶴に弘樹はにこりと微笑んだ顔を向けて返した。
弘樹「何って…ここを通っていくんだけど」
雷「え?ここって…下水道よね…」
弘樹「下水道からなら住宅区までいけるし人に紛れ込めばこっちのもんだ…ほらいくぞ最後はマンホール閉じとけよ」
そういって一番に弘樹がマンホールの中を降りていきそれに続いて吹雪達も降りていくと降り終わったところで進む道が二手に別れていた。
ケルディム「下水道のマップ表示します」
ケルディムが気を効かせてマップを表示してくれて弘樹はそれを見てどっちにいけば良いのかをこれを見て歩いていった。
弘樹(局員に出会うと芋づる式みたいに来るだろうし呼ばれる前に気絶をさせるしかないか…あんまり会いたくないな)
接敵しないように頭の中で祈りながらマップ見てと辺りを警戒しながら先を進んでいくのであった。