弘樹「よいっしょっと…何とか人がいる場所までこれたな」
ショッピングセンター街並ぶ地区の細い路地裏のマンホールから先頭で出てきた弘樹は誰もいないかを確認したあとに吹雪達にも上がってくるように呼び掛けて全員無事にここまで来れた。
吹雪「ここが…ミッドチルダの街なの?」
弘樹「ああ、まず路地裏から出よう」
路地裏から出るとそこには地球とほとんど変わらない建物がずらりと並び人も行き交えっていた。
電「ここがミッドチルダ…地球とあまり変わらないのです」
弘樹「そうだな、建物とかは地球と変わらないけど技術とかは…明らかにミッドが上だな」
夕立「それでこれから何処にいくっぽい?」
弘樹「そうだな……とりあえず家に行くか」
吹雪「え?弘樹くんの…家?」
弘樹「俺の処遇がどうなってるかは知らないけど…とりあえずミッド市民には犯罪者とは思われてないみたいだしな…通りすぎていく人達がその証拠だ」
弘樹の言うとおりもしも指名手配されていたら既に騒動が起こるはずだがそれが起きないということはそういう措置をしていないと断言できる。
翔鶴「でも、弘樹さんの家ということはご自宅には弘樹さんの母親も」
弘樹「ないない、母さん滅多に帰ってこないから、それじゃあさっさと行こう、知り合いと会うとなんか面倒事になりかねない…「弘樹さん?」……」
弘樹がいったそばから後ろから声をかけられて声から誰なのかが想定できた弘樹は頭を抱えてため息をはいた。
雷「いってるそばからなっちゃったわね」
弘樹「……ギ、ギンガか…久しいな…」
弘樹は後ろを振り返ると局員の制服に身につけた弘樹の所属先の後輩ギンガ・ナカジマの姿があった。
ギンガ「やっぱり、弘樹さんでした!いきなり異動して長期任務にいったって聞いて驚きました…もしかして任務を終えてきたんですか?」
弘樹(長期任務…ね)
長期任務という設定で弘樹が裏切ったということを揉み消していることを推測しこの場合どういえば良いのかを直ぐに割り出して疑われないように平然とした表情で話した。
弘樹「いや、一度報告にこっちに戻ってきてな数日はこっちにいるがまた行かないといけないんだ」
ギンガ「そうなんですか…あ、これから仕事の予定とかありますか?」
弘樹「い、いや無いけど…」
ギンガ「実はこれからお父さんと部隊の人と一緒に食べに行くんだけど…一緒に来ませんか?」
弘樹(あ、やべ)
ギンガ「来ますよね?ね?」
ナカジマ式の強引承諾術の術中に嵌まってしまった弘樹はもうこれは断れないとふんで、横目で吹雪達を見ると…唖然とした表情になっていた。
弘樹(すまん、みんな)
弘樹「そ、それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな…でも後ろいる5人異動になった部隊の人達で…一緒にで問題ないか?」
ギンガ「うん、わかったお父さんに連絡するね」
ギンガは弘樹から無理矢理(自覚なし)に承諾を得ると父親に通信をかけて話しかけていると弘樹の後ろから翔鶴が弘樹の耳元で小声で耳打ちした。
翔鶴「いいの?管理局と一緒になんて…」
弘樹「なら聞くがあの強引な方法断れるか?」
翔鶴「…自信がありません」
弘樹「こうなればなるようになれだ…」
既に飽きられている弘樹にギンガは容赦なく更なる追撃をかけてきた。
ギンガ「弘樹さん、お父さんからOKでました、それとはやてさんもいるみたいです」
弘樹「え?」
その瞬間弘樹の思考が一時的に止まり戻った瞬間慌て出した。
弘樹「はやて!?なんで、あいつが!?」
ギンガ「実ははやてさん、お父さんと一緒にいて、弘樹さんが来るって行ったら直ぐに承諾してきたんです」
弘樹(や、やばい…ギンガはともかく、はやては…!美雪をみたら絶対に疑われる…)
ギンガ「それじゃあいきましょう、此処から10分ぐらいでつく場所ですからそれじゃあ行きましょう」
そういってギンガは受かれた気分で先頭を歩きそこから少し離れた間を空けて弘樹達が歩いてこそこそと話し合う。
雷「どうするのよ、はやてってあんたの幼馴染みじゃ…」
弘樹「でもって吹雪の幼馴染みでもある、不味い…取り合えず、今のうちに打ち合わせしておこう、まず、艦娘としての名前を名乗ること…美雪に関しては良く似てるだけってことで押してみるから…それと階級だが…三等陸士から三等陸尉までの階級を怪しませない程度で適当に言え」
雷「え?いいんですか?もし、調べられたら…」
弘樹「その場しのぎでいい…それじゃあそういうことでよろしく」
そういって弘樹達はギンガに着いていき焼き肉店に到着し入店する。
ギンガ「あの、予約しているナカジマです、先に来ていると思うのですが」
店員「はい、ナカジマ様団体様ですね、こちらです」
店員に着いていき大きい個室へと案内されてギンガが先頭に入っていくと中には雑談を話し合ったりしている弘樹の部隊の局員達に奥の方では司令にして弘樹の上司であるゲンヤ・ナカジマ、そしてその横には八神はやてにそのうえシャマルまでいた。
弘樹(シャマルまでいたのかよ!)
まさか、シャマルまでいるとは思っていなかったことから取り乱す。
ギンガ「遅れてすみません、それと偶然お会いした弘樹さんを連れてきました」
ギンガが局員達に聞こえるように言うと全員の視線がそちらに集中して弘樹に大人数で迫まって来た。
局員「弘樹さん、お久しいぶりです!元気でしたか」
何処にいったとか、腕が上がったから見てほしいとか弘樹を尊敬する眼差しで迫ってきた。
弘樹「ストップ!まあ、それは追々話すからまずは座らせてくれ」
弘樹がみんなを説得させるとみんな先程までいた座敷に座り弘樹達も空いている席ゲンヤの近くしかなかったのでそこに座った。
はやて「久しぶりやな…弘樹くん、なんや長期任務でどっか行っとったらしいな」
弘樹「ああ、まあな…あっちでは働きづめでな…」
シャマル「働き詰めは体に悪いですよ適度に休むようにしてくださいね」
弘樹「そうさせてもらうよ」
座った直後にはやてとシャマルに話しかけられそれは予想の範疇だったためにすんなりと対応をした。
はやて「あれ?美雪ちゃん?」
はやてが吹雪に気がつき美雪の名前を言うとシャマルも目を開けて吹雪を見る。
弘樹「ああ、この子は美雪じゃないよ、見てるけど他人…吹雪っていってあっちの部隊の仲間なんだ」
吹雪「ふ、吹雪です、いつも…弘樹くんとはお世話になっています」
はやて「そ、そうなんや…いやごめんな、余りにも似とるから…ほんま売り二つや」
はやて(そういえば…こっちにきてから一度も海鳴に帰ってないな…すずかちゃん達何してるんやろ?)
シャマルに「それじゃあ、弘樹くんが連れてきた方々は」
翔鶴「はい、弘樹さんの一緒の部隊所属の翔鶴と申します」
夕立「夕立だよ」
雷「雷よ」
電「電です」
はやて「吹雪ちゃんに、翔鶴さん、雷ちゃんに電ちゃんか…なんや名前がうちの世界の戦艦と同じ名前やな~」
吹雪「そ、そうなんですよね、弘樹くんにもそういわれました」
はやて「そうなんや…まあ話はこんぐらいにしてご飯食べようか…」
話しも程々にして焼き肉を食べながら少し雑談を交わす時が過ぎていき中はやてが弘樹に相談する。
はやて「弘樹くん、実はな三ヶ月前位から一人で居るときになんか誰かにつけられてるんよ」
弘樹「つけられてるって…マスコミとかじゃなくてか?」
はやて「そんなやない、なんか私を観察してるみたいに…そのこと、なのはちゃん達にも話してみたんやけど…なのはちゃんやシグナム達も同じようにつけられてるんよ」
弘樹(まさか、管理局が俺に連鎖してなのは達が裏切るのを警戒しているのか?)
弘樹「うーん、質の悪い追っかけとかか」
はやて「うーん、その人にあったときは注意せなな…そや、弘樹くん私が作る部隊の話なんやけどな、中々難しいんや…」
弘樹「ああ、その話なんだけど…はやての部隊に行けるか少しわからないんだ…」
はやて「え?そうなん!?」
弘樹「今いる部所から異動するのはかなりきついから…ごめん、折角誘ってもらったけど…」
はやて「そうなんや…いや、元々無理いって聞いた話やったしな」
弘樹(本当にごめん…はやて)
ゲンヤ「…新田の坊主…ちょっと聞きてえことがあるんだがよ…半年前ぐらいから二個大隊がどっかにいった話し合っただろ?」
弘樹「はい、ありましたね」
ゲンヤ「実はよ…お前が異動なって一ヶ月ぐらいにそこんところをヴェロッサに調べてもらったんだがよ…行き先が地球って話なんだが…お前なんか知ってねえか?」
ゲンヤから飛び出した情報で横にいるはやてやシャマル、その事実走っていた弘樹達も驚きのかおをした。
はやて「ちょおう、待ってください、その話本当なんですか?」
局員「ナカジマ三佐本当なんですか?」
のんびりとしていた部屋の空気が一変して会議のような空気に変わる。
ゲンヤ「ああ、それを聞いたときは耳を疑った…でも可笑しくねえか?それは、確か地球行きの航路は不安定なはずだ…しかもその時期が二個大隊が行ったときと同じだ…そして坊主も長期にわたって帰れないことに不思議がってたじゃねえか…だからよ、もしかしてなんかそっちに関してなんか知ってるんじゃねえか?」
弘樹(……ゲンヤさんは俺が知ってるってことは感づいているってことか…ここではぐらかすのは無理だな…)
弘樹「……わかりました、確かに地球に関して俺は知ってる…」
はやて「ほんまか!?」
弘樹「ただし、これから話すことは家族親友でも他言無用…下手をすれば自分の身が危うくなる…いいな?」
翔鶴「いいんですか?」
弘樹「ここまで来たら逆に引き返せるか?」
弘樹は地球のこと話すが漏れると自分の身も危うくなると先に忠告して全員が頷き固唾を飲んで見守った。
ゲンヤ「全員いいな?それじゃあ話してくれ」
弘樹「はい、まず、現在地球では管理局が武力による侵攻をしています…既に何国か落ちたって話だ」
はやて「侵攻やって!?」
弘樹「理由は管理局が地球に管理下にはいるように降伏勧降して断った結果…武力行使にでた」
ゲンヤ「なるほど、つまりおめえはその侵攻部隊にいるってことか…」
弘樹「いいえ、違います俺は三ヶ月前に転移魔法で海鳴に帰りました…そしてことの次第を知り地球側に付きました…つまり管理局からしたら裏切り者ですよ俺は」
シャマル「けど、管理局がそんなことする理由が…」
弘樹「理由は介入する前に出現した深海棲艦が現れたからだ」
はやて「深海棲艦?なんやそれ」
翔鶴「突如深海から現れた、謎の生命体…それによって地球は全制海権失いました」
シャマル「そ、そんな!?」
弘樹「奴等には通常兵器があまり食らわないんだ…そしてその絶望のなかで日本に現れたのが…突如軍艦の魂と記憶をもった女性達の艦娘だ」
弘樹「艦娘達によって最悪の危機は去ったんだけど今、地球では管理局、深海棲艦、そして地球軍の三つ巴の戦いなわけ…」
ゲンヤ「なるほどな…こいつは俺が思ってるよりかなりやばい状況だな…それで坊主の連れてきた嬢ちゃん達はその艦娘ってわけか」
翔鶴「はい、管理局にしては敵ということになりますが…」
ゲンヤ「いや、その件で悪いのは管理局だ」
はやて「それで、もしかして吹雪ちゃんって美雪ちゃん?」
吹雪「ごめんね、弘樹くんにバレると危ないから艦娘としての名前を名乗れって言われたから」
はやて「まあ、それはしょうがないわ…」
弘樹「それと、これ聞いて地球側に寝返るなよ…下手したらなのは達が危ない」
はやて「…なるほどな…さっき話した追っかけは私らの監視ってわけか」
弘樹「ああ、下手な行動したらはやて達も管理局に追われる…地球のことは俺達に任せてほしい」
はやて「…しょうがないな…」
はやても地球を守りたいと思うが他のなのは達のことも考えていきたい気持ちを我慢する。
ゲンヤ「わかった、俺達も干渉はしない…おめえらもいいな?」
ゲンヤ達も地球に関しては無干渉を徹することを決めて弘樹はほっとした。
ゲンヤ「っで、なんで危険な橋を渡ってまでミッドに来たんだ?」
弘樹「実は前に不正の疑っていたマークしていた○○コーポレーションがその地球への物資の輸送をしているのでそれを止めに来ました」
ゲンヤ「証拠があるのか?」
弘樹「はい、これです」
そういってポケットに入っていた納品書を取り出してゲンヤに渡して見せた。
ゲンヤ「なるほど、確かにこいつはその企業のもんだ…こいつをだしに捜査することも可能だな」
弘樹「それだと、ゲンヤさん達が危ないです…ですが俺達がそれを止めても直ぐに動き出す…でも共同でやれば完全に行けるんじゃないですか?」
ゲンヤ「なるほどな、新田達がなかで暴れてその騒ぎに乗じて俺達も乗り込んでその証拠を見つけて潰すってことだな?」
弘樹「はい、それが一番効果的かと…」
ゲンヤ「わかった、それじゃあいつやるつもりだ?」
弘樹「明日の夜に決行しようかと」
そうして作戦がたてられてそのあとはまた雑談を交えて焼き肉を食べてお開きになるとはやて達と別れて弘樹達はモノレールやタクシーを使って新田家の家の前に辿り着くとケルディムで辺りにサーチャーがないかを調べたあとに家へと入った。
弘樹「ほら、入った入った」
吹雪「お、お邪魔します…」
家にはいると明かりもついていない薄暗い通りが広がっており奥のリビングから少しだけ明かりがついているがそれに弘樹は気づいていなかった。
電「大きなお家なのです」
吹雪「此処に住んでたの?」
弘樹「ああ、元々ミッドに住んでた母さんの家なんだけど…」
そういってリビングへの扉を開けて明かりをつけると広くて快適そうなリビングが広がっておりそしてソファーに毛布が掛かって寝ている女性がいるのに弘樹が気づいた。
弘樹「げっ!母さん!?」
吹雪「ええ!?」
リビングにはいつもは滅多には帰ってこない弘樹の母親…新田ユミルが寝ており弘樹と吹雪の声で目を覚ましてしまう。
ユミル「うーん、なによ~人が眠ってるときに…って!弘樹!?」
弘樹「か、母さんただいま…」
ユミル「弘樹、確か地球にいるんじゃ…」
吹雪「どうしてそれ知ってるんですか!?」
ユミル「あれ?もしかして美雪ちゃん?美雪ちゃんも来てたの?他にも一杯女の子を連れ込んで帰ってくるなんて…弘樹あんたって子は」
弘樹「母さん!そんなのはあとでいいから!どうして俺が地球にいるって知ってるの!?」
ユミル「え?だって…ケルディムの反応を追ったら…1発じゃない」
弘樹「よく、ケルディムのコード覚えてるな…何桁あると思ってるんだ?」
ユミル「えっと163」
吹雪「す、凄い…」
ユミル「まあ、良いわ、それより此処に帰ってきたってことはミッドでなにかしでかすのかしら?」
弘樹「まあ…な、母さん、局員なのに問い詰めないのか?」
ユミル「だって、弘樹がそんな悪行の道に行くわけないし…そこに弘樹が守りたいものがあるからでしょ?だったら私はなにも言わないわ」
弘樹「やっぱり、母さんだな…そういうと思った…母さんにも知っていてほしいから話すよ地球で今何が起きてるのか…」
そうして、弘樹はユミルに地球で起きてあることをすべて話、何故ミッドに来たのかも話ユミルはその話を真剣に聞いて聞き終わると口を開けて話した。
ユミル「なるほどね、わかったわ…こうなったらいっそのこと私も地球にいこうかしら」
弘樹「ちょっ!母さん!?」
ユミル「だって、息子に危害を加えた管理局にいてたまるものですか!」
弘樹「いや…でも…俺の転移魔法六人した乗れないから…」
ユミル「それなら大丈夫よ港の輸送船を奪っちゃえばいいのよ」
弘樹「奪ってそれ犯罪じゃ…」
ユミル「大丈夫、奪うのは地球に物資を運ぶ船だから襲ったって問題ないわよ…それじゃあ明日仕事あるからその時に今週の輸送時刻ハッキングして見ておくからわかったらケルディムに送るわね~」
雷「な、なんか、凄い母親ね…」
弘樹「うん、滅茶苦茶明るい人だから母さんは」
そうして、ユミルも地球側に寝返ることになり弘樹達は新田家で一夜を過ごすのであった。