迫り来る深海棲艦の迎撃するべく出撃した吹雪達、すでに鎮守府でも視認できるほど近づいてきていた。
吹雪「今回の作戦はこの海域で敵を足止めするのが目的です、遠征に出ている第二艦隊がもうこの海域まで帰ってきていますからそれまでなんとしてでも耐えしのぎましょう」
夕立「でも駆逐艦ばっかりの編成ぽい」
夕立が言うように深海棲艦は今回駆逐艦四体しか居なかった。
吹雪「でも油断したら駄目です、確実に勝たないといけません、慢心は禁物です」
睦月「吹雪ちゃん、何時もとは何かが違う、なんかピリピリしてるよ」
吹雪「そんなことありません、行きますよ!」
睦月「う、うん」
吹雪(今の海鳴には弘樹くんもいる…絶対に守るんだ)
吹雪は帰ってきている弘樹のことを気にしていて守ることにその考え事で頭が一杯になっておりいつもより冷静さをかけさせていた。
そして吹雪先頭に急遽組まれた艦隊が駆逐艦に接近していき艦砲を構える。
吹雪「撃ち方始め!」
吹雪のその一声と共に全員主砲で駆逐艦達を撃ち始める。
吹雪「くっ!そこだ!」
深海棲艦も射程内に入っている吹雪達を砲弾で撃沈させようと攻撃を仕掛けてきてそれを吹雪が回避してその隙に魚雷を発射させて駆逐艦一体を撃沈させる。
吹雪「やった!」
大井「北上さん!」
北上「一気に終わらせるよ~」
大井と北上がそれに続くように九三式酸素魚雷を大量に発射させて残りの駆逐艦も撃破する。
北上「いや~第二艦隊が来る間でなかったね」
大井「そうそう、私と北上さんだけで十分ことが足りてました」
吹雪達が勝利に酔いしれていると遠くから何かの音が聞こえてくる。それを吹雪達は気づかなかった。
空から敵の空母が出した艦載機が20基向かってきておりそれが吹雪に狙いをつけて搭載しているミサイルを投下させる。
睦月「っ!吹雪ちゃん!あぶない!」
ようやく睦月が空にいる艦載機に気がつき他の全員も気がついたがすでに遅かった。
既に魚雷は吹雪の間近に接近しており回避が不可能であった。
吹雪(ダメ間に合わない、ここで死ぬの?いや…嫌だよ…誰か助けて…助けて…弘樹くん!)
この場にいる艦娘達がダメだと思ったその時魚雷が緑の閃光に貫かれてその場で爆発し吹雪に直撃することはなかった。
吹雪「きゃあああぁぁぁっ!」
それでも近かったためか少し損傷して小破程度ですんだ。
夕立「吹雪ちゃん、大丈夫ぽい?」
吹雪「う、うん…いったい何が…」
吹雪達が困惑する中またもや閃光が敵の艦載機を一撃必中で次々と仕留めていく。
大井「ど、何処から攻撃を!?」
北上「大井っち、どうやらあの高台から攻撃してるみたい」
北上も信じられない心境で話して吹雪達もその高台をみて驚く。
たしかにそこから何か光ると凄い弾速で動き回っている艦載機を撃沈させていっていた。
大井「ちょっと、あの高台からこの海域までは10㎞以上離れてるのよ…それを正確に当てるなんて…」
夕立「狙撃ぽいけどぽい」
睦月「多分これって管理局だよ…」
艦娘達も魔導士とは二三度は交戦しているので艦載機を撃ち落としている弾丸も彼らと同じものと疑似していたので狙撃者管理局の誰かだと艦娘達は仮定する。
だが、吹雪達や地球人が戦ってきた魔導士達はランクもBやCの少し上級の魔導士達であったが…今回狙撃しているのは…
その吹雪達が見る高台では弘樹がケルディムのスナイパーライフルフォームで艦載機を射撃魔法で次々と撃ち落としていた。
弘樹は魔導士ランクSであり吹雪達が戦ってきたものとは技術も魔力量も飛躍的に違い、そのうえ弘樹もミッドで主に狙撃主若しくは砲撃主のセンターガード、フルバックの仕事が本領のためこれぐらいの狙撃はやりなれていた。
ケルディム[マスターあの黒い機体が先程出現した地点からまた出てきました]
弘樹「これじゃあ埒が空かないな…ケルディム、バスターモード」
するとスナイパーライフルから砲撃主体のバスターモードに切り替わり魔力をチャージして狙いを艦載機を出す深海棲艦の空母に狙いを定めてトリガーを引いた。
弘樹「ディバインバスター!」
その瞬間砲撃が放たれ砲撃は吹雪達の上を通りすぎていき深海棲艦に直撃し轟沈した。
ケルディム[直撃しました]
ケルディムはそう弘樹に報告しながら暑くなったフレームを冷却する。
弘樹「ケルディム、倒せたか?」
ケルディム[機影は見当たらないですから問題ありません、それよりこれからどうするおつもりで?]
弘樹「……まずは情報がほしい…アリサ達に電話かけるか」
バリアジャケットを解除し弘樹は高台から去っていった。
そして一方、吹雪達も一方的な戦闘を間近でみて戦闘が終わったという実感がなくてその場で直立停止していた。
吹雪「終わったの?」
北上「みたいだね、なんか圧倒的な一方的な戦闘だったね」
暁「で、でもその狙撃した奴は?どうして私たちを狙わないの?それにあそこで吹雪を助けることもなかったはずよ」
響「確かに謎だ」
大井「それでその狙撃主はどっかいったの?」
夕立「もういないっぽい」
吹雪「……帰投しよう」
そして吹雪達もここにいることもないので鎮守府に帰投しその後第二艦隊も無事に帰投した。
そしてその報告をうけた恭二は提督室で複雑な感情になっていた。
恭二「まさか、管理局に美雪を助けられるなんてな…」
恭二(今日は報告書の処理で弘樹に会えないかな、一応後で連絡しておかないとな)