本局の三脳が鎮座している秘密の部屋では三脳が管理局から抜け出した弘樹のことを話していた。
脳1「まさか、最悪のケースになってしまうとは」
脳2「ヒロキ・ニッタ…Sランクの奴を野放しにしては我々が不利になるぞ」
脳3「ならばアンチトードを使うまでだ…」
脳2「あの呪いの魔法か?」
脳3「そうだ、うまくいけばこれで奴を無力化することができる」
脳1「ならばすぐにその手配をさせよう」
そして鎮守府では弘樹が配属してから一週間が経ち、弘樹は吹雪達と一緒に付近の海域の巡回していた。
今回のメンバーは吹雪をはじめとして金剛、夕立、翔鶴、瑞鶴の編成で旗艦は翔鶴で巡回しまわっていた。
この一週間で鎮守府にいる艦娘達とは友好を高めており、あの時から認めていた吹雪達を始めに友好的な金剛達高速戦艦に赤城達一航戦、睦月と同型の如月と北上とそれに付き従うように大井も弘樹のことを認めていた。
残るは第六駆逐隊の暁達と五航戦の翔鶴達であり今回の巡回も翔鶴達が弘樹のことを認めてくれるかと思い今回の編成になっていた。
そして偶然にも管理局の斥候と思われる部隊と遭遇戦となり戦闘が開始した。
局員側は斥候だと言うこともあり弘樹達が先に先手を打つことができて戦況押していたが弘樹はこの状況に少し疑問を抱いていた。
弘樹(センターガードとフルバックの人員が居ない?斥候に来てたなら普通はフルバックがいたほうが…)
夕立「敵が引いていくぽい」
翔鶴「ここは逃がさない方がいいわね」
夕立が局員達が退いていくの見て翔鶴が艦載機を出して追撃に出ようとしたとき弘樹はふと回りを確認し左の岩陰に砲撃魔導士が翔鶴に砲撃しようと射撃体制にいた。
弘樹「翔鶴さん!後退しろ!左の岩陰に魔導士!狙われてる!」
翔鶴「え?」
弘樹の警告で足を止めてしまいそれを機に砲撃魔導士は砲撃を放なたれそこで全員気がつくが翔鶴は回避が間に合わないため弘樹が翔鶴と砲撃の間に入り砲撃をシールドで防ぎきる。
弘樹「これで」
こちらから反撃しようとしたとき海の中から黒い鎖が五つ出てきて弘樹にまとわり付く。
弘樹「バインド!?」
弘樹がバインドと驚くのもつかの間バインドから電撃がはしり始め弘樹の体を蝕んでいく。
弘樹「ぐわああぁぁぁっ!」
吹雪「弘樹くん!」
弘樹「ぐっく!バインド…ブレイク!」
バインドブレイクによってバインドを破壊すると弘樹はその場で荒くして息をしていた。
吹雪「弘樹くん大丈夫!?」
弘樹「何とか…な…それほどダメージはないけど…何でか力がいつもより入らない…」
瑞鶴「翔鶴姉!見て!あいつら帰ってきた!」
退いていっていた局員達が戻ってきて魔力弾による攻撃を何とか回避していく。
弘樹「このやろう!」
ケルディム[ディバインバスター]
避けならがディバインバスターを放ちそれは局員のシールドに当たったが防ぎきられた。
弘樹「なっ!?」
普通ならSランクの弘樹の全力砲撃がABの魔導士に防ぎきることはかなり難しいがそれを防ぎきった。
瑞鶴「なに手加減してるのよ!」
弘樹「どうして…全力で撃ったはずなのに」
弘樹は唖然としているがそんな暇などなく局員達が襲ってくる。
局員「実験は成功だ!今がチャンスだ」
金剛「これはトラップでしたか?」
弘樹「くそ!さっきより多い待ち伏せしていたのか!」
そういいながら応戦するが人員の多さで押し負けていた。
吹雪「弘樹くん!砲撃二射目が!」
弘樹「っ!」
吹雪の警告で弘樹が岩陰を見ると砲撃魔導士がまた砲撃を放ってきて避けることも可能だったのだがそれでは後ろにいる翔鶴に直撃する可能性もあったことからここで防御することにした。
弘樹「ぐっ!」
先程防ぎきったのだが今回はシールドに罅がはいりそしてシールドが壊れてそのまま弘樹へと迫ってきた。
吹雪「弘樹くん!!」
海鳴鎮守府
恭二「弘樹が負傷しただと!?」
電「は、はい…敵と遭遇戦になったようなのです」
弘樹の負傷
恭二も弘樹の魔導士としての才能は間近で見て知っているから負傷したという報告は信じられなかった。
恭二「それで弘樹達は?」
電「帰還しまして弘樹さんは自室にいるそうです」
恭二「わかったありがとう、下がってくれ」
電「はい」
そういって電は退室すると恭二は直ぐに提督室から席を離して執務館の弘樹の部屋に直ぐに向かい、ノックなしで部屋にはいると上半身をはだけてさせて包帯を巻かれておりベッドの上に寝転んでいる弘樹であった。
恭二「弘樹はいるぞ!」
弘樹「入ってから言うなよ…そのようすだと聞いたんだな…すまん、へました」
恭二「弘樹にしてはどうしたんだ?正直、お前が負傷し帰ってきたって聞いたときは信じられなかったぞ」
弘樹「ちょっとな…奴等の罠にまんまとはまったみたいでな」
恭二「罠?」
弘樹「ああ、実は」
コンコン
翔鶴「弘樹さんいますか?」
弘樹「はい、開いてますよ」
罠について話そうとした時にノックされてどうやら翔鶴が来たようなので弘樹は問題はなく部屋にいれた。
翔鶴「失礼します、提督いらっしゃったのですね」
入ってきたのは翔鶴と瑞鶴、そして吹雪であり恭二に気がつくと敬礼をする。
恭二「別に普通に接してくれて構わない…それで弘樹になんかようか?」
翔鶴「はい、ごめんなさい!私を庇ってそんな怪我を」
恭二「どういうことだ?」
翔鶴「私のせいです、旗艦である私がもっと注意していれば…弘樹さんが私を庇うことも」
弘樹「別にいいですよ、あのままだったら翔鶴さんがただじゃすみませんでしたしそれを守った結果これなので自業自得ですよ」
恭二「まあ、弘樹もこういってることだしよ」
翔鶴「はい」
恭二「それで、話は戻るけど罠ってなんだ?」
弘樹「ああ、ケルディム例のデータ」
ケルディム[了解、マスター]
弘樹はウィンドウを出現させてから空中キーボードで操作してあるデータを取り出す。
恭二「これは?」
弘樹「俺の身体をスキャンした画像、それでこの胸のところにある白いものがリンカーコアで本来は真っ白に映るんだけど…」
吹雪「ほとんど黒く写ってる?」
弘樹が見せた画像のリンカーはほとんどが黒くなっていた。その理由は弘樹は大体つかんでいて話すことにする。
弘樹「原因はあのときの鎖から出た電撃だろう一寸前にケルディムのデータバンクからその魔法を調べてみたらアンチトードていう魔法だった」
ケルディム[アンチトードはバインドとしても使えますが最大の機転はリンカーコアの魔力を封じることつまり、対魔導士用に作られた魔法なのです]
翔鶴「つまりそれは…」
弘樹「そう、途中でそのバインドを破壊したから完全じゃなかった…けどこれのせいで魔力が大幅にダウンした」
瑞鶴「だからあの時倒せなかったのね」
弘樹「うん、しかもこんな魔法を偶然設置しているとは考えられない…俺はあの遭遇戦は俺を戦闘離脱させることが目的だったと俺は思う」
吹雪「そんな…」
弘樹「まあ、完全じゃないから魔力は使える…ただ魔力からしてBランクぐらいだけどな」
乾いた笑い声を弘樹はしていて恭二はそれを見て気になったことを聞いた。
恭二「弘樹、戦うことはできるのか?」
弘樹「魔力が減っただけだから戦うことには問題ない、ただ今までみたいに万々砲撃は無理だな」
恭二「わかった…今日は休めよ」
そして深夜日付が変わって少しした執務館では翔鶴が今回の巡回での報告を済ませて艦娘達の宿舎に帰ろうとして弘樹の部屋の前に通りかかるとその弘樹の部屋から光が漏れていた。
翔鶴(もしかしてまだ起きているのかしら)
休めと言われたはずなのにとため息をしながら注意しようと部屋にはいるとケルディムを起動状態でその回りにはマガジンとカートリッジが散乱しておりその机に頭をうつ伏せで眠いっている、弘樹であった。
翔鶴「全く、なにかをしていて寝てしまったみたいね」
ケルディム[あ、翔鶴さん、何かマスターに用だったのですか?]
翔鶴「いえ、ただ部屋から光が漏れていましたので」
ケルディム[そうでしたか、マスター作業中に寝てしまわって、やはり今日はかなりお疲れだったようで]
翔鶴「そうですか…」
そういいながら翔鶴はベットにかけてある毛布を弘樹にかけてあげる。
ケルディム[翔鶴さんはまだマスターのことを認めておられないのですか?]
翔鶴「…以前は弘樹さんのことを認めないと思っていましたが、次第に弘樹さんの人柄に触れて気づかないうちに認めていたようです」
胸にてを当てて目を閉じると脳裏には弘樹と一緒にいた時のことを思い出す。
翔鶴「ふふ、それでは私はこれで明かりは消していきますね」
ケルディム[ありがとうございます、よい夢を]
そうして翔鶴は弘樹の部屋の明かりを消して自分の部屋へと帰っていった。
そして翌日、朝五時過ぎに弘樹は目を覚ました。
弘樹「あれ?おれ…」
ケルディム[おはようございます、マスター]
弘樹「そっか、色々やってたら寝ちまったか…それで例の魔法プログラムは構造できたの?」
ケルディム[問題ありません、完了しております]
弘樹「済まないな…あれ?毛布?いったい誰が…」
ケルディム[さて?私も完了したあとスリープモードに入っていましたから]
弘樹「そっか…たぶん心配してきた美雪あたりかな?」
そして包帯をほどいて背中の怪我を見たが治療に魔力を回していたためにあとも残らずに回復していた。
弘樹「さてと、恭二のところにいこうかな」
部屋からでて提督室に入ろうとしていたとき慌てて走ってきた電を見つけ、ただ事ではないことを察して提督室の扉を勢いよくあける。
弘樹「恭二!」
恭二「うお!?どうした弘樹騒々しい…」
弘樹「なんかあったみたいだ!」
電「提督、大変なのです!管理局が攻めてきたのです!」
恭二「なんだって!?」
弘樹「恭二!」
弘樹の掛け声で恭二は頷き席からたって港へと走る。
そして港に到着すると吹雪達もすでに集まっておりその先には何十という魔導士が展開していた。
弘樹「美雪!」
吹雪「弘樹くん!?怪我大丈夫なの!?」
弘樹「問題ない、それであいつら攻撃してこないのか?」
管理局はこちらを目視しているはずなのにいっこうに攻撃してこないと思っていると局員の一人が前に出てきた。
局員「この鎮守府にいる提督と裏切り者のヒロキ・ニッタに警告する、おとなしく降伏せよ、さすれば身の安全は保証してやる」
いきなりの降伏勧告それにより恭二達は戸惑いを見せる。
恭二「…降伏勧告だと!?」
瑞鶴「私達は眼中になしって訳」
弘樹「恭二どうする?」
恭二「…俺がここの提督だ…残念ながらその降伏勧告は受け入れるわけにはいかない」
弘樹「おれも以下同文だ、というか一度裏切ったやつに危害が来ないわけないだろ?」
二人は管理局に降るなど微塵にも思っていないため即答で言い切るがこのあと局員がいった言葉で二人の怒りを買うことになる。
局員「ふっ!所詮は野蛮人と野蛮人の兵器か」
弘樹「兵器…だと…!?」
局員「そうだ、聞いた話だとそこにいる女達は生きた兵器って聞いたぜ、よくよく考えたら気持ち悪いな意思を持つ兵…」
弘樹「黙りやがれぇ!!!!!」
局員の罵声を止めたのはケルディムから放たれた一発の魔力弾と怒りの叫びであった。
弘樹「生きた兵器だ?みんな、昔の艦の記憶がある少し他の人たちとは違うの女性達で深海棲艦と戦って痛い思いもして…それでも挫けずに立ち上がって…そんな彼女達を侮辱する何て、俺は許せない、はっきりいってやるよ彼女達は人間だ!生きた兵器何かじゃねえ!」
吹雪「弘樹くん…」
翔鶴「弘樹さん」
暁「あいつ…」
雷「いいこというじゃない」
電「まだ怖いですけど、その通りなのです…」
弘樹の怒りの言葉の気迫に圧倒させた局員はわなわなと震えだした。
局員「我々管理局に裏切った裏切り者め!どの口でいってやがる!所詮は魔力が落ちれば俺達に勝てない野蛮人なんだよ!さっさと俺達に前で膝まずけ!!」
突然逆上した局員が持っていた管理局で最新に量産されているストレージデバイス、ルガーランスをもって突っ込んでくる。
弘樹「魔力…魔力って…」
弘樹もいつの間にかバリアジャケットを装着して右手を後ろに引いて魔力を右手に込める
局員「失せろぉ!」
弘樹「実力は魔力量で決まる訳じゃねえんだよ!!このど三流野郎が!!!!」
局員「ぐべろぉ!」
ルガーランスが振り落とすより先に弘樹の右ストレートが顔面にめり込み物凄い早さで吹き飛ばされルガーランスは弘樹の横に落として局員は吹き飛ばされたことにより海面に三四回跳ねて海へと着水した。
局員B「なっ!」
弘樹「こいつを使うか」
近くに落ちているルガーランスを手に持って矛先を空に向けると刀身の剣先が真っ二つに二つに割れて砲口が現れ魔力がチャージされる。
弘樹「っ!」
そして砲撃が放たれてそれは雲を貫き局員達を震撼させた。
局員C「おい、なんだよあの砲撃は…裏切り者は魔力が弱まったじゃないのか!?」
局員D「それにルガーランスではあんな出力は出ないはずだ…ば、化け物だ…」
局員B「て、撤退だ!撤退!」
局員の号令で物凄いスピードで局員達が退却していった。
睦月「撤退していく」
如月「多分、弘樹くんが健在だってことが解っちゃったから怖じ気づいて逃げていったみたい」
局員が。見えなくなったあと弘樹はその場で膝をついて息を一息する。
恭二「弘樹!?」
弘樹「すまん、魔力が空だ…夜は回復に魔力回してたしさっきの砲撃で底尽きた…」
恭二「全く、あれで退けなかったらどうしてたんだよ?」
弘樹「その時は恭二達がやってくれるって思ってた」
瑞鶴「丸投げ!?」
弘樹「違うよ、俺はみんなの力なら撃退できるって信じてたし」
吹雪「全く、無茶しすぎだよ」
弘樹「ある日より一層守ろうとして油断していた美雪には言われたくないよ」
吹雪「あぅ//」
恭二「まあ、それじゃあ朝からバタバタしたけど朝食でも食べに行こう…」
赤城「そうですね、皆さんいきましょ」
そういって恭二達は食堂へと歩いていき弘樹も立ち上がり右手に持つルガーランスを見る。
弘樹「このルガーランスどうしようか…」
ケルディム[持っていたらどうですか?案外使えますから魔力刃を生成したダガーフォームは燃費が悪いですしでもルガーランスは実刃なので…魔力強化だけで燃費いいと思いますよ]
弘樹「そうだな…貰っておくか」
翔鶴「弘樹さん、皆さん待ってますよ」
弘樹「あ、ごめん今いく!」
ルガーランスを収納してバリアジャケットを解除した弘樹は駆け足で吹雪達のもとへと向かっていった。