喰種捜査官 比企谷   作:名無しのどん兵衛

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ギャグ成分が書きたいのに筆が動かない


終わりもまた唐突

 「三月と言ってもまだ寒いなぁ」小町のお兄ちゃんがとっても心配だから行かないで光線に耐えてMaxコーヒーを買いに出たものの、三月も入ったばかりで夜なら尚更寒いのである。

「ひな祭りって詐欺だよな、なんか暖かそうな雰囲気を醸し出してるのに実際はこんなに寒いんだから」歩きながら独り言を呟く。

「ひな祭りと言えば女の子のお祭りって聞いてたから、小五の三月三日にクラスの女子に「今日、女の子の日でしょ?」って聞いたら害虫を見るような目で蔑まれたな」ボッチに独り言が多いのは常識である。

「ここテストに出るぞ!」そして何度も呟くのである。

 俺は近道である大きい公園を突っ切ることにした。

昼間は遊具も多いため賑わうこの公園は、木が多く植えられているくせに街灯が少ないという、夜には不審者パラダイスになりそうな公園で、女性はまず暗い時間に通ることがない。

 木々に囲まれた場所を抜けると、急に明るくなったように感じた。空を見上げるとほぼ真円に近い綺麗な月が浮かんでいた。

「綺麗な月だな、雪ノ下や由比ヶ浜に写メとって送ってやるか」俺にしては風情のあることをいいながら、雪ノ下と由比ヶ浜に送信した。

「さて、小町も心配するし急いでMaxコー ピロン♪ ヒー?」今メールを受信した音がした気がした。

確認のため俺はもう一度二人にメールを送った、耳を澄ましていると「ピロン♪」また鳴った、聞き間違いじゃない。

音は小さいけど確かにさっきも聞いた音だった。今まで歩いてきた公園が急に怖くなってきた、それ以上にサーっと血の気が引いていくのをかんじた。

受信した音が聞こえたということは、そこに二人のかもしれない携帯電話があるのだから。

俺は耳をそばだてながらも、雪ノ下に電話を掛けた。周囲からは新たに発生する音は聞こえない、木々のざわめきだけだ。

「比企谷君、き、急に電話を掛けてくるなんて「すまん、また掛け直す」え?ちょっt」雪ノ下は出たので直ぐに通話を切り、由比ヶ浜に掛ける。

「♪~~♪♪~~♪」由比ヶ浜の設定していた着うたが聞こえる。俺は音の聞こえる方に駆け足で進む。

もしかしたらドジな由比ヶ浜が昼間に携帯電話を落としただけかもしれない。しかし由比ヶ浜の見た目は少しビッチっぽいが可愛い少女だ、危ない連中の標的にされる可能性は十分にある、不審者パラダイスと冗談で考えていたものが現実味を帯びだした。

 音源に近づく途中で音が途絶える、向こうから切られたようだ。しかし十分に近づけた、音は公衆トイレの向こう側から聞こえていた。

俺は嫌な考えを振り切るように公衆トイレの向こうに側に走り出た。

「由比ヶ浜!」そう言いながら出た俺は、片腕の無い明るい髪をした女性が血まみれで倒れているのを見つけた、頭はうつ伏せなのに体は仰向けになっている。生臭いような辺りの臭いに吐き気がしたが、よく見ると

「由比ヶ浜・・・じゃ・・無い」

「えっ?ヒッキー?」奉仕部でよく聞いた明るい声が聞こえた。横たわり、ピクリともしない女性の傍に立ちキョトンとしたアホ面をさらすのは、いつも奉仕部でともにすごした由比ヶ浜 結衣(ゆい)であった。

いや、決していつもの彼女では無かった。

彼女にしては珍しい全身真っ黒な服装に、左手には仮面のようなものを、右手には人の腕だけを持ち、口元は血でべっとりと汚れていた。

そして何より彼女の両目は白目の一切ない真っ赤な目をしていたのだ。

喰種は人間の身体能力の何倍もの性能を秘めている、喰種の本来の目は赫眼と呼ばれる真っ赤な目をである、喰種には一体一体に各々の赫子と呼ばれる武器を持つ、そんな喰種特番で胡散臭い評論家が何度も言うことが頭の中をリフレインしていた。

「ひ、ヒッキー」小さな掠れた様な声で目の前の彼女が俺に近づき呟く。

 

そして喰種は()()()()食べれない

 

 俺は無意識のうちに後ずさっていた。後ずさる俺を見て彼女はとても悲しそうな顔で

「そうだよね、ヒッキーは人間で私は喰種(ばけもの)だもんね」寂しそうに語る

「あっ・・・ちが・・・・」俺の口からは否定の言葉が出ない。

「なんで私は喰種に生まれちゃったんだろう。人間だったらもっと優美子たちや、周りのみんなともっと仲良くできたかもしれないのに、もっと八幡君の傍にいれたのに」そう言葉を吐き出す彼女の赤い瞳からは、人間と変わらない透明な涙がこぼれ赤い頬を洗い流した。

「(俺はなにをしているんだ!)由比ヶ浜は、結i「少年が喰種に襲われているぞ!」ゃない」俺の絞り出したようなか細い声は後ろから近づいてくる人の怒声にかき消された。

白鳩(はと)・・・ヒッキーもうお別れの時間だね」由比ヶ浜は手に持ったやはり仮面だったものを装着し、とぼけたような犬を模した仮面はどことなく寂しくて

「比企谷君、さようなら(大好き)」さよならとともに、人間には持ち得ない身体能力で去っていった。

 俺は後ろから駆けつけ声をかけてくる男たちの声を聴きながら意識を手放した。




もう、終わってもいいぐらいの満足感
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