東方珍来流   作:牙の道化師

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~鍋の香りに誘われて~

~チンクルハウス~

 

霊夢と魔理沙はチンクルの話を聴いていた。

 

「なんというか……あんたの先祖の奥さんって何者なのよ……。」

 

「劣化防止魔法かぁ……研究のし甲斐がありそうだぜ。」

 

霊夢はチンクルの先祖の話を聴き呆れ、魔理沙は魔法について興味があるようだ。

 

苦笑するチンクル。

 

そんな時、腹の音が鳴った。

 

「そういえばお昼まだだったのよね。」

 

「んーそんな時間か。何か食べるもの無いのかオッサン。」

 

厚かましい一言であったが、チンクルもお腹が空いているので何かを作る事にした。

 

幸いレシピと鍋があるので何か作れるだろう。

 

「鍋で料理って、鍋物しかできない気がするんだけど。」

 

「いや良く見るんだぜ。この鍋も魔法が掛かってやがる。」

 

チンクルも先祖の妻の手記を見ているから頷く。

 

この大きな鍋は材料を15個まで入れることができ、どんな物でも作り出せる錬金鍋らしい。

 

何でもとは言うがレシピが無ければ失敗した物しか作れない。

 

偶に成功する程度なので、レシピは必須である。

 

「それで何を作るの?」

 

霊夢が興味ありげに尋ねる。

 

チンクルは魚介スープを作る事にした。

 

「魚介って魚だよな?ある意味で備蓄魔法も凄いんだぜ。」

 

幻想郷に海は無いので、魚などの料理は珍しい。

 

チンクルはレシピを見ながら材料を入れていく。

 

そしてかき混ぜて、完成した。

 

「いい匂いね。」

 

「早く食べようぜ。」

 

チンクルは食器からお皿とスプーンを取り出し、スープを入れて2人に渡した。

 

『いただきまーす』

 

そして一口。

 

「うん、美味しいわね。」

 

「この具や白い生き物も噛み応えあるぜ。」

 

チンクルも満足そうに食べている。

 

そんな3人がご飯を食べていると、誰かが入ってきた。

 

「う~美味しそうな匂いがするのだー……!?」

 

魔理沙と同じ金髪の少女(赤いリボン)がチンクルを認識した瞬間。

 

バタリッ

 

何故か倒れた。

 

「おーい、どうした?」

 

「もう駄目なのだー。見ただけで食べれないと判断してる時点でルーミアはお終いなのだー。」

 

「そんなオーバーな……。」

 

チンクルはとりあえず、食べ物系を中心に贈り物をする事にした。

 

最初の1品目はドライ焼きを食べさせる。

 

「なんだか冷たいけど暖かくて不思議な味なのだー。」

 

どうやら美味しいようだ。

 

続けて2品目はデスマ天然水を飲ませる。

 

「ちょっとパサパサしてたから助かるのだー」

 

顔を上げて普通に座りながら水を飲む。

 

締めの3品目はファミリーカリーを渡す。

 

「これは何なのだー?え?カレー?甘くしたり辛くしたりできるのかー。」

 

ルーミアは甘くして食べている。

 

「美味しいのだー♪」

 

気に入って貰えたようだ。

 

ルーミアと対話できるようになった。

 

 

 

そんな光景を見ていた2人。

 

「なんというか、相変わらずの手際の良さね……。」

 

「そうだな、それに何を送れば相手が喜ぶのか解ってるみたいだぜ。」

 

「あんまり過去の事に興味は無いけどちょっと気になるわね。」

 

「珍しいな、お前が誰かに興味を持つなんて。」

 

「そうね。自分でもそう思うわ。」

 

「しかし、あの鞄とこの貰ったキノコとにも魔法が掛けられてるみたいだぜ。」

 

「今の所害のある効果がある訳でもないけどね。」

 

「むしろこの魔法は……異性と仲良くなる為の魔法が掛けられてるみたいだな。」

 

「そうなの?」

 

「ああ。現に最初はオッサンの顔を見ただけで殺意が芽生えてたんだぜ。それを中和する効果があってもおかしくは無い筈だぜ。」

 

「まぁ確かにね……あの顔は殺意を抱かないまでも慣れないけどね。」

 

「ハハッ!確かにな。でもさ、例え顔面が酷くてもさいい所はあるみたいだぜ?」

 

魔理沙の視線の先にはチンクルがルーミアと遊んでいる。

 

「丁なのだー!」

 

チンチロリンッ

 

出た目は半

 

「うー。」

 

チンクルは苦笑して子猫チョコを上げる。

 

「わーい。」

 

ルーミアは笑顔で頬張る。

 

 

 

「……やれやれ、子供には甘いみたいね。」

 

「だな。」

 

2人は呆れて笑った。




・魚介スープ チンクルの先祖の港町に住むシェフが作っていた名物スープ。簡単に作れる辺り腕が知れる。

・ドライ焼き サッと取り出せて手も汚れないドライな食べ心地のスマートスナック

・デスマ天然水 遥か彼方のとても高い山から湧き出た清らかな美味しい水。

・ファミリーカリー お子様でも食べられる辛くないカレー。100倍スパイスで大人の辛さにも。

・丼ダイス チンチロリンと可愛い音を鳴らしてダイスを振り、チョコレートを集める遊び。(子猫チョコ等)
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