東方珍来流   作:牙の道化師

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ラブプッシュ祭り(レベル1)開催

因みに今回はニコ動のマイリスしてあるエースコンバットの曲を聴きながら書いてます。(ゲームやったこと無い)

天使とダンスだが有名?


~絶対に負けられない戦いが そこにある~

~人里~

 

ビュンッ!

 

カカカッ!

 

ブォンッ!

 

ありとあらゆる方面から様々な物や弾幕がある存在目掛けて殺到する。

 

投げているのは人里に住む女性やその日里に来ていた女性妖怪である。

 

尚、人間の里は妖怪が来ても問題が無い(暗黙の了承がある為)が頻繁に出入りして良い訳でもない。

 

その為、基本的化けているのか、人型を模している妖怪が里に来ていたりする。

 

あからさまな外見の妖怪が訪れた最は討伐隊が組まれたこともあったらしい。

 

今回のはかなり違う例ではあるのだが。

 

話を戻そう。

 

今、そのかなり違う例になっている存在が物を投げた女性に対して何かを手渡す。

 

すると女性は、困った顔をしつつも嬉しそうに受け取り物を投げるのをやめる。

 

女性妖怪に対しても同じである。

 

故に先ほどから彼の通った後は後ろからの攻撃は無くなっていると考えても良い。

 

 

 

「………さっき人間って言ったけど訂正しても良いかしら。」

 

そんな光景を見ている3人の内、霊夢は呆然と呟く。

 

「なんか凄いんだぜ……。」

 

流石の魔理沙もこれには苦笑い。

 

「なんかキモい通り越して凄いのだー。」

 

ルーミア何ぞ関心している始末である。

 

その件の人物―――チンクルは物凄い速さと運動神経と反射神経をフル活用し、様々な方面の攻撃を避けつつ相手に贈り物をしている。

 

変態運動と言うべきなのか、前から物が飛んでくれば身体を後ろに傾けマト○ックスをするし、横からの弾幕にはデンプシーさながらに避けるし、真上から落ちてくる物なんぞ、受け止めて地面に置くし……。

 

まぁそんな人間離れしたチンクルの快進撃はある人物によって止められた。

 

「お前だな?里に現れた変質者は……?」

 

その女性は怒りに満ち溢れていた。

 

腰まで届こうかというまで長い、青のメッシュが入った銀髪。頭には頂に赤いリボンをつけ、六面体と三角錐の間に板を挟んだような形の青い帽子を乗せている。

 

少なくとも、ただ者では無い。

 

チンクルは贈り物をして何とかしようとするが、その手元にあった鞄が無くなっている事に気がつく。

 

「無駄だ。今度はお前の歴史を無かった事にしてやろう。」

 

女性がそう言うと、カードを取り出した。

 

「産霊「ファーストピラミッド」!」

 

何の躊躇も無く人里でスペルカードを発動した。

 

三角形に布陣を組んだ魔法陣から丸弾を撃たせつつ、チンクル狙いの大玉を三方向から発射する。

 

チンクルはポケットに忍ばせていたパチンコを放つ。

 

バシュンッ!バシュンッ!バシュンッ!

 

大玉を相殺し、何とか一息つく。

 

しかし、手元にパチンコが消えていた。

 

「いった筈だ。貴様の歴史を無かったことにすると。」

 

女性はそう言いながら次のスペルカードを取り出して―――

 

「ちょっとおいたが過ぎないかしら?」

 

「それ以上はいけないぜ?」

 

「そーなのだー」

 

チンクルの目の前に3人の少女が立ちはだかる。

 

「……何の真似だ、お前達?」

 

霊夢・魔理沙・ルーミアがチンクルを守る様に立つ。

 

「こいつが物を投げられようが弾幕の雨霰にさらされようが知ったこっちゃないけど、それを此処で使用すると言うなら見過ごす気は無いわよ?」

 

それとはスペルカードの事である。

 

発案者の霊夢が考えた弾幕ごっこでは必須の切り札。

 

少なくともそれを用いると言う事は、弾幕ごっこの領分を大きく外れている。

 

「まぁオッサンなら耐えられそうではあるけど、それ以上だと里に影響があるしな。」

 

魔理沙がそう締めくくる。

 

女性はそれでも怯まず、吼える。

 

「だがあんな公然猥褻の様な顔をこの里に振りまかれてはだな……!」

 

「それは違うと思うのだー」

 

その声はルーミアだった。

 

「先生は言ってたのだ。種族は違ったとしても差別はいけないって。どんな外見をしていても友達なら普通に遊んであげなさいって。」

 

「それは……!」

 

そんな女性の前にチンクルは来て、まだ消されなかった贈り物をする。

 

1つ目は万年筆を渡す。

 

「……ふむ。」

 

どうやら先生と呼ばれるだけあって備品の良し悪しが解るようだ。

 

2つ目は三つ子のチェリーを渡す。

 

「幻想郷では珍しいな。それに3つか……。」

 

じーと三つ子のチェリーを見て得心を得たようだ。

 

これで最後とセピアフレームを渡した。

 

「写真立てか……。そうだな、歴史は思い出とも呼べるからな……。」

 

女性と対話できるようになった。

 

 

 

「すまなかった。」

 

開口一番に謝罪を述べる女性。

 

チンクルは気にしていない素振りをする。

 

「……以外だな。あれだけの事をされれば怒りもあるだろうに。」

 

「まぁオッサンだもんな。」

 

「そうね。」

 

「そーなのかー」

 

チンクルは苦笑した。

 

「とは言え、迷惑を掛けたんだ。茶の一つで詫びになるか解らないが奢らせてくれ。」

 

「あら、悪いわね。」

 

「遠慮なくいただくんだぜ。」

 

「お団子お団子~♪」

 

「まったく、お前等なぁ…。」

 

そうして、茶屋に入る5人であった。




・万年筆 1万年使えると言われる。 しかしそれが証明されるのは1万年後。幻想郷では1万年も珍しくない。

・三つ子のチェリー 普通は双子のさくらんぼ。三つ子だったら珍しさラッキーかも。

・セピアフレーム 特殊なフィルターによりとても古い写真の様に見えるフォトフレーム。思い出は色あせない。
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