東方珍来流   作:牙の道化師

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念の為に書いておきますと、あの本の世界のキャラと被せる事はしません。

彼女達は彼女、あの世界の人達はあの世界の人達です。


~長い1日でしたね……~

~人里~

 

夕暮れ時になり、人々は家に帰る。

 

幻想郷の夜は妖怪達にとっては活動の時間である。

 

それ故に、人が出歩くと言う事は死を意味するのだ。

 

「さて、門が閉じられる前に帰るとするか。」

 

「ああチンクル、食料ありがとね。」

 

「ありがとうー」

 

数少ない贈り物(食べ物)を奪われ落ち込むチンクル。

 

orzと言う状態と思って欲しい。

 

「お前等なぁ……。」

 

「げ、元気だしてくださいチンクルさん。魔理沙さんが何とかしてくれるんですから。」

 

「いやだから、私じゃなくて他の奴に頼むって事だぜ。」

 

「でもそれって間接的に盗みに入りますよね?」

 

「借りてるだけなんだぜ。」

 

「………頭痛がしてきたな。」

 

こめかみを押さえる慧音であった。

 

 

 

慧音と阿求と別れ、チンクル達は人里を出る。

 

「さて、私は帰るけどオッサンはどうするんだぜ?」

 

チンクルは質問の意図を理解できなかった。

 

「様はまだ探索でもするのか帰るのかって事だぜ。」

 

「探索ってもここら辺は森と人里しかないでしょうが…。」

 

そんな霊夢を尻目に、チンクルは鞄から白紙の紙を取り出す。

 

「ん?何それ?」

 

「地図か?にしては何も書かれてない―――!?」

 

霊夢と魔理沙が覗き込むと、何も書かれて居なかった筈の白紙に地形が描かれていく。

 

しかし、何か違和感があった。

 

「これも魔法が掛かってるみたいだぜ。」

 

「でもこの地図、人里が書かれてないわよ?」

 

そんな疑問を他所に、チンクルがある場所を○で囲むと人里の地形が表示された。

 

「……もうなんでもありね。」

 

「オッサンの世界の魔法は計り知れないのぜ。」

 

意外なことに関心されるチンクル。

 

これから風船を使ってチンクルハウスまでの道のりを使い、マッピングしていくと告げる。

 

「まぁ幻想郷は広いから、地図があった方が良いかもね。」

 

「じゃあ完成したら私にもくれ。」

 

「いやあんたは場所を把握できてるでしょうが…。」

 

「いやいや、この地図って特定の場所じゃなければ自動的に地形を表示できる代物なんだぜ。もしかしたら隠された道とか場所とかがあるかもしれないんだぜ。」

 

「つまり……財宝とかも!?」

 

「いやそれは流石にどうなんだぜ?」

 

2人のやり取りを尻目に、チンクルは風船を使い空中を行く。

 

 

 

 

そんな3人を遠くから見ている1つの影。

 

 

 

「あやや……あれが噂の『顔面恐怖の変態緑タイツオヤジ』ですか。女性がその姿を見ると拒否反応を起こすとか……。しかし、不思議な贈り物を貰うと拒否反応も消えるアイテムも常備している辺り、自分の顔の恐ろしさを熟知しているみたいですねぇ。」

 

そんな影は情報に長けているようだ。

 

「取材をしたいですが、清く正しく美しい私でもそうなると思うとちょっと躊躇してしまいますね。しかし、虎穴をいらずんば虎児を得ず。ビビッて居ても始まりませんね。明日にでもお邪魔しましょうか。」

 

そして影はその場から消えた。

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