ウサギになって頑張る話   作:おいも丸...#

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最近のゲームやアニメは衰退してるって聞くけど実際どうなんだろう?
確かに、酷い出来のものはあるけど、良作もあるよね?
ゲームはともかくアニメは見てないから知らないけど……




ウサギのおつかい(後)

「すみません、キグルミさん。

ドイツ支部で注意して欲しいことがあります。

まず、アラガミとの共存を掲げている賛同者はあくまで少数ということです。今回の実験のことを把握しているのは賛同者だけ。勿論、共存に否定的な人達が多数います。その人達にアバドンが見つかったら……わかりますよね?

両者の仲は支部長が取り持っているので衝突は起きていませんが基本的に不干渉です。

私はここまでしか同行できませんが賛同者の中にゴッドイーターのアネットさんと言う方がいます。

その人に頼れば恐らく大丈夫でしょう。

お気をつけてください」

 

鈴木さんは着陸の直前に真剣な顔で忠告というか注意を促してくれた。

なるほど、それはそうだ。

アラガミは人類の天敵。

そんな強大な存在と共存するための研究に反対派がいないわけがない。

しかし、ドイツ支部の支部長は凄いな……

対立している派閥の仲を取り持つなんて。

それに最後に言っていたゴッドイーターでアラガミとの共存に協力的な人か……

なんか極東支部みたいだな。

そんなことを思いながら俺はドイツの門をくぐった。

 

 

 

現在俺はドイツ支部のエントランスで人を待っている。

アバドンが入っていた箱の中にサカキ支部長の手紙も入っており、その手紙に

「エントランスで待っていたまえ」

とだけ書いてあった。

近くのソファに座りもう5分がたつ。

回りの人達の奇異な目、疑念の目が辛い。

確かに、恐ろしい見た目のウサギのキグルミを着て脇に少し大きな箱を抱えている。

立派な不審者です。

誰でも良いから早く来てくれよ……

 

「あ、あのー」

 

ヘリコプターの中でも思ったけどなんで俺をおつかいに出したんだ……

コウタ隊長が帰ってきてから頼むとか、アリサさんが帰ってきてから頼むとかあったでしょう……

 

「あ、あれ? あのー……」

 

だいたい、こっちも連日のアラガミとの戦闘やデスクワークとかで疲れてるんだつーの!!

ムツミちゃんと一緒に遊び、アバドンと戯れていたいです。

ムツミちゃんに会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたいぃぃぃぃぃぃ!!!!!

ぐぅ、禁断症状が!!!!!!

 

「え、えっと……あのー」

 

ん?もしかして誰かに話しかけられた?

 

「やっと気づいて貰えた……

初めまして、極東支部から来られた方ですよね。

私はアネット・ケーニッヒです」

 

すごく礼儀が正しい、金髪、超ミニスカートのナイスバディの美女。

やだ、凄くタイプ……

じゃなくて、この人が鈴木さんの言っていたアネットさんか……

しかし、女性ゴッドイーターはなんでこう…目のやり場に困るような服装をするのでしょう?

そんな短いと見えますよ?

まぁ、キグルミだからどこを見ていても視線がバレることは無いんだけどね。

 

「サカキ支部長からお話は伺ってます。

研究チームのところに案内しますね、ついてきてください」

 

アネットさんは綺麗な回れ右を決めるとエレベーターの方に歩いていく。

いいお尻してるなー。

はっ!?駄目だ駄目だ!!!!そんな目で見るんじゃない!!!!

煩悩を払うために頭をブンブンと振る。

アネットさんはエレベーターの前で疑問を浮かべるように頭を傾げていた。

 

 

 

「コウタさんが第一部隊の隊長をやっているんですか。

私が研修に行ったときはユウさんが隊長でした。

もう二年になるのか。懐かしいなぁ」

 

ん?会話が成立している?

携帯端末で文字を打ち込んでいるのです。

テンポは悪いけどしっかり意思の疎通が出来るようになりました。

なんで、こんな簡単なことに気がつかなかったんだろう……

 

実験は直ぐに終わった。

と、言うのもこの研究には前例がなくどこから手をつけるのかがはっきりとしてないため手探りで進むしかない。

また、非人道的な実験はNGなため、被験者達に無理はさせられず、その進行度もゆっくりになってしまう。

先程も、検査とアバドンとの親密度、意志疎通の度合いを見るためにほぼいつも通りで終わった。

検査で秘密がバレるんじゃないかと肝が冷えたがそんな事は無かった。

検査といってもゴッドイーターのオラクルとアラガミのオラクルで感応現象が起きているのかを調べただけだった。

そんなこんなで時間にして一時間くらいしかかからなかった。

 

「でも、凄いですね。アラガミと一緒にいて、しかもなつかれてる。この研究の理想ですよ!!」

 

少し興奮してきたアネットさんをたしなめる。

携帯端末で文字を打ち込もうとするとサカキ支部長からメールが入っていた。

 

『すまないね。そっちの研究状況は聞いているよ。

研究が一段落するまで協力してあげてほしい。

それとそっちでゴッドイーターの仕事もこなしてほしいんだ。

ところでアネットくんとは会ったかな?

彼女は2年前に極東支の第2部隊に研修に来ていたからね。実力は保証するよ。

では、また連絡するよ サカキ』

 

そっか……

しばらくはこっちで仕事かぁ……

アネットさんにメールを見せる。

すると、

 

「わぁ! 一緒に仕事が出来ますね」

 

と言われた。そーですね。

とりあえずサカキ支部長に返信をする。

 

『了解です。

ムツミちゃんの料理が食べたいので手配してください』

 

ムツミちゃんの料理には薬物とか入ってないよな?

料理で胃袋を掴むという言葉があるが、俺、ムツミちゃんに胃袋を握り潰されてないか……

ムツミちゃんの虜。

漂う犯罪臭が半端なかったため、この事で俺は考えるのを止めた。

 

 

 

 




後編でーす。
ドイツ支部はも少し続きます。
ベルリンの壊し屋、ドイツの青い縞々さんの登場です。
バーストで登場してほとんど一目惚れでした。
可愛いよね、アネットさん。
フェなんとか君は泣いていい。
フェなんとか君も好きなんだけどね……
恐らく出番はありません。
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