うおおう!連続投稿だぁ!
ラナ編はここで取り敢えず終わりです!
あ、今更ですがラナはスマートフォン向けゲーム、ソードアートオンライン コードレジスタ からの出演です!
レアリティは☆2と取りやすいので興味のある方はそちらもご覧下さい!
ラナも落ち着き改めて事の重大さを感じさせられる。
やはり簡単な考えではいられないな…
晩飯を適当な店で買って部屋に戻っると再びラナがベッドの隅で小さくなって座っていた。
(しまった…あんな事思い出させたあとに一人にするんじゃなかったなぁ…)
取り敢えずラナに声をかけ飯を食べさせる。
黙々と食事を続けるラナを見ながら考える。
だが、このことは本人の了承なしには進められないので食べ終わってからだろう。
どうやらスパゲティのようなものにフォークがついていなかったらしく箸で四苦八苦しながら食べていた。
「今晩、どうする?一人だと怖いだろ?」
と、いいつつも現在うちのギルドに女性プレイヤーはいない…
知り合いのビーストテイマーに頼むかなぁ…など考えているとラナの不意の言葉に飲んでいた飲み物を吹き出した。
「…アクセルとがいい…」
か細い声でのつぶやきだが今俺を選んだのだろう。
「…うーん…お前がそれでいいなら良いが…」
と、言葉でいいつつ
(どどど、どうしよう…!?え、マジで!?俺?何?聞き間違い?それとも俺女と思われてる!?え、ちょっ、こんな時どう答えればいいの!?たたた、助けて!サトー!…ととと、取り敢えず落ち着け、落ち着いて今までどう返してきたか…あ、だめだ俺まともに異性と話したことねえや…アハハ……助けて!ヘルプミー!)
と、言った感じで動揺しまくっていた。
助けて…兄さん…
無理!と、どこかで言われた気がした。
結局俺とラナが同じ部屋で寝ることになった。
俺はこのまま起きていようと考えたがラナのトラウマを考えると起きていようとする素振りでも怖がらせるのだろう。
椅子で寝ようと腰掛けたとき、ベッドの方から声が聞こえた。
「こっち、来てよ。そんなとこで寝ると明日のことに支障が出るでしょ。ここ、少しあけて上げるから来なよ」
いまだに少し震えた声でラナから指示が飛ぶ。
ラナの性格上ここで断ってもしつこく言うのだろう…
仕方なくラナが壁際によってできた隙間に体を横たえる。
一応気を使ってラナとは逆の方を見て横たわると再びラナが張り付いて来る。
そう言う事か…
やはり口には出さないが相当怖かったのだろう。
しばらくするとラナの手から力が無くなり規則的な吐息が溢れる。
寝たのだろう。
俺はそっとベッドから出ると全武装オンにしてベッド付近に椅子を持っていき座った。
ラナside
おかしい…
こいつに会ってからずっと調子が悪い。
不快感は無く、どちらかといつと温かみのあるような…そんな感覚…
こいつといれば、あのことを忘れられるような…そんな気がした。
眠る時までこいつに抱きついていたのは少し迷惑だっただろうか?
そして今…目が覚めたあたしが目にしたのは、頭を必死に振りながら睡魔と戦っている、あいつの姿だった。
武器まで装備して、あたしの事をどれだけ心配していてくれたのかがわかる。
どうやらこいつは睡魔と戦うのに必死でこっちに気づいていないんだろう。
もう少しだけこのままでいようかな…
そう思った矢先。
「ふぁ〜…起きたか…ぐっすり眠れたか?」
「うん…」
こんな時にも自分より相手の心配をするということは、筋金入りのお人好しだからだろう。
こいつの優しさに、少し戸惑いながらもあたしはこいつが買ってきた朝食に手をつけた。
アクセルside
俺は現在第二層の果の谷の付近に居る。
理由は依頼人、ハロとの接触だ。
事前に目立ちにくいフードを被り依頼主を待つ。
周りにはバレないようにうちのメンバーかま隠れている。全員が武装済みで待機しているハイレベルプレイヤーだ。
マップで全員の位置を確認しつつ自分の位置も調整する。
しばらくすると依頼主と、そいつに連れられてナギさんが来る。
そいつは俺のことを確認するとフードを外し口元を大きく歪める。
「例の物は用意したろうな…」
「ああ、だが一ついいか?どうしてあいつを殺したかったんだ?」
「クク…聞きたいのか?いいだろう…あいつは拒むべきではない行為を拒んだ…あいつも馬鹿だったなぁ…こんなことになるとは思わなかっただろう…だが、ここで殺したところでバレる訳が無い…ハハハハハ!」
そこで俺はつい、やってしまった…
体術スキルが起動した左手でやつの顎を殴る。
ハロは短い悲鳴をはきながら後方へ吹っ飛ぶ。
「あ〜あ、やっちゃったわね〜私の作戦の台無しじゃない…」
そう言いながら今まで自分を縛っていた縄をいとも簡単に解いたナギさんが後ろから言い放つ。
そう、全て作戦通りだった、ナギさんが捕まったふりをして相手を油断させ達成報告の時に黒鉄球へぶち込む作戦だった…だが、予想外のことも多かった。
もちろんラナの事だ、俺たちは急ぎすぎるあまりラナのことを考えずにいた…そのことに関して、ラナに謝らなければならないだろう。
ハロが飛ばされた先へ俺たちは歩いていく。
が
油断していた。
俺たちが向かった先には予想外の乱入者がいた。
「…やぁアクセルさん…はじめまして…僕はアイザ、君のことはよく耳にするよ…僕は君に憧れているんだ」
「え?あ、どうも…?」
アイザと名乗る少年に、俺はどう接していいのかわからないままいつの間にか抜刀していた彼を見つめていた。
なにもおかしいことはない。ここはモンスターの沸くフィードだ。
ただ、一つおかしいのは…彼の足元には、ハロがいる事だろう…
「僕は君の考えに共感した!でも、君が光の存在である以上裁ききれない悪だって多い…だから僕は、君の影として、勝手に悪を裁かせてもらうよ…」
そう言って、アイザは片手剣を振りおろした。
…アイザを捕まえようとしたとき、やつはもういなかった…
代わりに、ただ重たい空気が残った…
そう言えばやつはハロを殺した後、数秒、祈るような動作をしていた。
「…とりあえず街に戻るか…」
そう言った俺の肩を誰かがつついた。
振り返るとそれはグミだった。
「あの、アクセルさん…それ、どうにかしないと…」
グミの指さす方向…それはオレンジに変わった俺のカーソルだった…
あれからだだ長いクエストを受け、カーソルを元のグリーンに戻せた頃にはもう日が沈んでいた。
昼間にあった事件からたった時間を考えるとだいぶ長い時間ラナを宿屋に待たせている。
これでもカルマクエストをクリアした時間ではダントツトップだろう。
ラナの待つ部屋に入ると寂しそうにポツンと椅子に座るラナがいた。
「おかえり、遅かったね…」
「まぁ、色々あってな…」
そう言ってラナに事の一部始終と、謝罪の言葉を述べる。
ハロの死に、ラナは少しだけ目をつぶると、それ以上は触れなかった。
彼女なりに思うところはあるのだろう…
そして最後に…
「感情に任せてオレンジになるなんて…あんたもまだまだね」
そう言いながら昨夜から笑わなかった彼女は初めて声を出して笑った。
その後はくだらないことを話して俺が部屋をさろうとしたとき。
「…好き…」
不意に、ラナの声が聞こえた。
だがそれはとても小さく、そんなに距離の離れてない俺にも聞こえなかった。
「ん?何か言ったか?」
「な!え、えっと、あれよ!その…あんたのギルドに入れてくれないかなぁ〜…って言ったのよ!」
少し顔が赤いラナはそれだけいうとうつむいてしまった。
「おう!我らがギルド、アドリビトムへようこそ!これからお前も俺たちの家族だ!」
ラナside
俺たちの家族だ!
アクセルはそう言った。
あたしは、素直に喜ぶこいつの顔を見て嬉しくなったが、同時に少し心がもやっとしてしまった…
…頑張らなくちゃな〜目標、できちゃったし…