二度の人生を歩む人間   作:ターメリック

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十五話

「悲しいなぁ‥‥‥‥もう終わってしまうなんてね‥‥」

 

 

霊夢にグングニルを命中させ落胆する新、ホッと一息ついて新の元へ寄るレミリア。

 

 

「やっぱりあなたがいないとこの館も守りきれないのね‥‥」

 

「大丈夫、もうこれで館の安心を脅かすものは何もなくなった。異変解決の切り札、博麗霊夢を倒したからね」

 

「ふふ、それもそうね、あなたには本当に感謝してるわ」

 

「感謝するのは俺の方だよ、レミィに助けてもらったから今がある、まぁ途中死んで転生したけどそれでもレミィの助けがなかったら今の俺はいないからな」

 

「新‥‥‥‥!!新後ろ!!」

 

「なっ!!」

 

 

 

振り返ったその瞬間、霊夢のお祓い棒が新の腕を吹き飛ばしあたりに大量の血が飛び散る。近くにいたレミリアにも新の血が少しかかる。

 

 

「油断したわね!」

 

「俺の‥‥腕‥‥‥‥」

 

「新ー!!!」

 

 

霊夢は間合いを取って様子を伺っている。

一方レミリアは新の腕が吹き飛んだことで動揺していた。

 

「もったいないことをしたな‥‥博麗の巫女、いや霊夢。たった一撃で攻撃をやめちゃうんだもんなぁ」

 

「まだ攻撃は終わってないわよ?」

 

 

新があたりを見回せば七色に輝く陰陽玉が浮かんでいた。それは時間が経つにつれて大きくなっていく。

 

 

 

「これが、最後の攻撃ってことね。いいじゃん!!やっと良い感じになってきたじゃんか!!」

 

新は吹き飛ばされた腕を回収し能力を使い結合させる。

 

 

「新‥‥」

 

「心配するなレミィ、なんとしても計画を達成しこの紅魔館と、紅魔館のみんなを守りきってみせるさ!!」

 

 

「守れるかしらね?ここまで大きくなればどうやっても館の崩壊は免れないわよ?」

 

 

 

新が再び陰陽玉の方へ目線を移した頃には紅魔館の数倍の大きさになっていた。

 

 

「本当はこいつを使いたくなかったんだけど、紅魔館のみんなのためだ。やるしかねぇ!究極形状変化、レベルファースト!!」

 

 

新がそう言い放つと眩い光があたりに解き放たれる。それと同時に溢れんばかりの妖力が放出される。

 

 

「こ、これが新の本当の妖力‥‥‥‥私の何倍も大きい妖力だわ‥‥‥‥」

 

「な、なにこの急激な妖力の変化‥‥さっきまでとは明らかに違う」

 

レミリアと霊夢は驚いていた。それもそのはず、新がさっきまで出していた妖力は彼の全開の一割にも満たないのだから。

 

だんだんと光が弱まっていき新の姿が見えるようになってくる。

 

 

「ふぅ、一割出してこれだけか。まぁ、レベルを上げれば変わるからいいか」

 

 

その見た目は先ほどの新とは全く違う姿になっていた。

黒かった髪は鼠色に変わり髪型も髪が伸びたことによりショートカットからウルフカットへ変化する。瞳の色は黒から青色へ。

 

 

「さて、じゃあ紅魔館を守りつつ腕を吹き飛ばされたお返しもしてやらないとな」

 

 

 

正拳突きの構えをとり陰陽玉の一つに向かって拳を突き出す。

その正拳突きは音速を超え音を置き去りにし、陰陽玉を打ち砕く。

 

 

「まさか!!」

 

「どうだ、関節七箇所の同時加速の成功が生み出す奇跡の正拳突きだ!」

 

「でも一つ砕いたからと言って残りの六つの陰陽玉を同時に受け止められるかしら?」

 

 

 

霊夢が腕を振ると六つの陰陽玉は同時に動き出し紅魔館を潰さんと迫ってくる。

 

そんな状況の中でも新は自然に落ち着いていた。

 

「新の負担を少しでも軽くするために一つでも砕く!神槍スピア・ザ・グングニル!!!」

 

 

レミリアは焦ってグングニルを投げるが弾かれる。

 

 

「なっ!まさかグングニルが負けるなんて‥‥」

 

「レミィ、下がってな、はぁぁあああ!!!!!」

 

新は妖力を腕に集め力を練る。

 

 

「くらえ!!絶破、キング・オブ・ゼロ!!!」

 

 

 

腕に集めて練り上げた妖力を天に向かって放つ。

放たれたそれは空中で六つに分裂しそれぞれの陰陽玉に向かっていき激突する。

 

 

「そんなんじゃこの陰陽玉はくだけないわ!!!」

 

 

霊夢の霊力が急激に上昇する。

 

 

「ちっ、まだそんな力を隠してたのか、ならレベルサード!!能力開放!!我が身を変えて真の力を目覚めさせる」

 

 

新の姿が再び変わり最終形態になる。

その姿は伝説の生き物であるドラゴンそのものだ。

 

 

「最終形態の力で終わらせる!!」

 

 

陰陽玉と競り合っていた新の攻撃の力はさらに強くなっていき遂に陰陽玉を全て貫いて砕いた。

 

 

 

「全部砕かれた‥‥なんて‥‥‥‥」

 

 

 

「最早勝負ありだな!テールスマッシュ!」

 

 

「ぐあっ!!!」

 

 

 

霊夢は新の龍の尻尾の攻撃をまともにくらい紅魔館内まで吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ‥‥‥‥‥‥」

 

 

霊夢の体は限界に達していてもう動ける状態ではなかった。そんな霊夢のところへ駆け寄る少女が一人、気絶をしていた霧雨魔理沙だった。

 

 

 

「霊夢!!!」

 

「ま、魔理沙‥‥‥‥私って弱いのね‥‥‥‥紫が、しゅ、修行しなさいってずっと‥‥言ってたのにサボってたからかもね‥‥‥‥」

 

「喋らなくていい!お前死んじまうよ!!」

 

「魔理沙‥‥異変解決、出来なくてごめんね‥‥‥‥」

 

「霊夢ぅぅぅ!!!ウワァァァン!!!」

 

 

 

霊夢はゆっくりと目を閉じて眠りについた。

魔理沙は親友を失ったことにより深い悲しみに包まれ心を閉ざしていった。

 

 

 

 

一方新達は‥‥

 

「レミィ、終わったよ。博麗霊夢は死んだ。霧雨魔理沙も戦えはしない。もう完全に計画は完成したんだよ」

 

「新‥‥遂に、遂にやり遂げたのね!」

 

 

二人は互いに抱き合い計画の完成に喜んだ。




えっと‥‥‥‥今回で原作の主人公が死んでしまうという話になってしまってるんですが、でも幻想郷でのお話なので常識に囚われない、と言うことでまだまだ話は続きます。
最終回までにどんなシナリオで進んでいってハッピーエンドになるか、クオリティは低いですが期待して見てもらえればと思います。
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