紅魔館が騒がしくなっている頃、霊夢が戻ってきた博麗神社では‥‥
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ‥‥」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ‥‥」
霊夢と魔理沙が特訓をしていた。二人の相手をしてるのは妖怪の賢者、八雲紫だ。
「もう疲れちゃったのかしら?」
「な、なんでそんな余裕そうなのよ‥‥」
「だって全開でやってないもの、余裕を持って攻撃、防御をこなしているからよ」
「まだ特訓は始めたばっかりだぜ霊夢、もっと特訓すればいずれあれくらい到達できるはずだぜ!」
「確かにそうよね、でも、流石に四時間もぶっ通しで特訓やってたら今はまだ体が持たないわ」
「まぁ無理しすぎても強くはなれないからね、少し休憩を入れてからまた続きやるわよ」
紫も休憩に賛同して三人は少し休むことにした。
縁側で三人お茶を飲みながら雑談をする。
「はぁ、それにしてもこの霧、異変の時よりなんか妖力強くなってない?」
「そう言われれば確かにそうね、レミリア達に何かあったのかしら、それとも更に別の計画でも立ててるのかしら」
詳細がわからない以上考えても仕方ないと三人は考えその件を話すのはやめた。
「それより魔理沙、最近アリスの所に行かなくなったわよね、どうしたの?」
「あ、あぁ、それはちょっと色々あってな、話すと長くなるんだけど、簡潔にまとめて言えば特訓のためだぜ。異変で負けた後にずっと落ち込んでた所にアリスが来て、新しい魔法や戦いのコツを教えてもらったんだけどなかなか出来なくてさ。完成するまでアリスには会わないって話してあったんだ」
「魔理沙にしては珍しいわね、だいたい魔法のことに関してはアリスによく聞いてるのにひとりでやろうとするあたり真剣だってわかるわ」
そう言って霊夢はお茶を啜り一息つく。魔理沙はまだ異変の時の力の差が埋まってないことにすこし焦りを感じていたが顔には出さなかった。
「紫、力の差って縮めるのにものすごい時間がかかるのね‥‥」
霊夢の一言で魔理沙の表情が一瞬曇る。
「魔理沙も同じことを考えていたみたいね」
紫はその一瞬を見逃していなかった。
すると魔理沙は目をうるうるさせながら言った。
「だって‥‥私達は死にものぐるいでやってるのに‥‥あいつは‥‥あいつは、全然本気を出していなかったんだ‥‥‥‥」
「確かに‥‥私の全力も虚しくかき消されちゃったしね‥‥」
そのことを聞いた紫はふぅと息をついて話し始める。
「あのね、まず1つ言えるのは現実を受け入れることね。こんなことを言うのはあなた達にとって残酷かもしれないけど種族がまず違うから能力の差なんてものはそれこそ月とすっぽん、負けるのは無理なないわ。でも人にはほかの種族にはない無限の可能性があるの。だからそれを信じて特訓すればいずれ勝てる日が来るわ。これは必ずと言えるわね」
「無限の、可能性‥‥」
「それにかけてみるのもいいかもしれないぜ、霊夢」
「そうね魔理沙!」
「となればもう休憩は終わりだぜ!さっさと特訓の続きをしよう!」
「えぇ!」
紫の言葉は2人の心に深く響き挫けそうな心を再び立て直した。
こうして2人はまた紫を相手に特訓を続けることにした。
そしてその日の夜‥‥
「二人とも随分飲み込みが早いわね、これならもう少しでリベンジしてもレミリア達に勝てるはずよ」
「でもまだまだ完璧には程遠いわね」
「確かに、もう少しまとまった力を開放出来ればいいんだが‥‥」
2人は悩む。そこに紫はある提案をする。
「それならルーティーンを考えるってのはどう?」
「るーてぃーん?」
「なんだぜ?それ」
二人の頭にははてなが浮かんでる。
紫は口元を扇で隠しながら説明する。
「ルーティーンって言うのはね、簡単に言えばイメージよ、技のイメージを強く持つためのある一定の動作のことよ」
「それをするとどうなるわけ?」
「技のイメージを強く持つことによってより技の精度や威力は高くなるわ。でもデメリットは技の難易度によってルーティーンも変わってくると思うわ」
「技の威力が上がるのか、霊夢、これが出来たら今の課題解決するんじゃないか?」
「確かに話だけ聞いていればそう思うけど実際どうなのかしらねぇ」
霊夢は半信半疑の様子で紫の方へ視線を移す。
「一度騙されたと思ってやってみなさい。必ずその成果は出るはずだから」
ふーんと反応の薄い霊夢、おぉ!と霊夢とは対照的に目を輝かせる魔理沙、1週間という期限を設けて2人に修行を促す紫。それぞれバラバラのようだが目指すものは同じだった。
この日はある程度コツをつかんで二人の修行の1日が終了していった。
なんか最近どんどん短くなっきてしまいましたが頑張って書いていきます!
それではまた次回をお楽しみに