遅くても更新続けていくつもりなのでこれからもよろしくお願いします
お互い間合いを取りじっと動かなくなる。
手の内は分かってるものの無理に動いてもスタミナが消耗するだけだと分かっていた。
「さて、お互いあと残機は二つ、長期戦ってのもいいがあまり時間かけても面倒だろ?だからこっからは全開で行くことにするぜ!」
新の周りに妖力が集まる。
段々と濃くなり新の姿が見えなくなる。
霊夢は何があっても対応出来るように身構えている。
しばらくして新の姿が顕になる。
「この姿を見せるのは初めてだな」
「嘘でしょ!?あ、あの姿は!?」
新の姿を外で見ていた紫は驚きを隠せずにいた。
それもそのはず彼の姿は先代の博麗の巫女の秘奥義無想転生の姿そっくりだったからである。
霊夢は紫から話しかきいていなかったため理解が遅れていた。
一方外では‥‥
「ガラッと見た目が変わると思っていたが案外元の姿が残ってるんだな、それはそうと紫なんでそんなに驚いてるんだぜ?私も少しは驚いたけどそこまでのものか?」
「魔理沙にはまだ話してなかったわね、先代博麗の巫女の事を。魔理沙は霊夢を見ててわかると思うけど無想転生というのは本来代々博麗の巫女のみが使えるもの、つまり一子相伝の秘奥義なの。本質は各々違うの、なぜなら使う者によって如何様にも変化するからよ」
「まぁ無想転生のことは分かったがそれとあいつの姿とどういう関係があるんだ?」
「先代博麗の巫女、つまり霊夢の母親なんだけど彼女は歴代博麗の巫女の中で最強と呼ばれていたわ。そして彼女の無想転生というのは彼女の内に秘めていた闇の力を身に纏うことで自身を強化するものなの」
「ま、まさか‥‥あいつは無想転生を使えるってことなのか!?」
「いえ、彼のは妖力を身にまとっているから本質的には同じとは言えないわ、ただ、彼のものの性質が彼女と同じか類似しているなら恐らく過去最強の相手って事になるわ」
「れ、霊夢‥‥」
魔理沙は心配そうな目で霊夢を見ていた
紫もあれほど先代の無想転生と酷似しているものを見せられて流石に平静を保っていられるほどの余裕は無く険しい顔つきになっていた。
再び戦い中の二人の方へ‥‥
「前の姿とは違うのね」
「手の内を隠してやってて思ったけどあんたなら本気出してもいいと思ったからこっからは出し惜しみなし、手の内全て見せてやるぜ!」
新は手を前に出し魔法陣を展開した。
霊夢は一瞬驚いたがすぐに身構える。
そして新は出していた魔法陣を複数に展開させそこから大小様々な妖力の弾幕を張っていく。弾幕の動きに規則性などはなく弾幕一つ一つが全く異なる動きをしていた。
「くっ!遠距離苦手って言ってたじゃないの」
「それも作戦のうちだろ?だってルールは三回被弾した方の負け、方法は決められてないし何にせよ本気でやるって言ったからな」
そう言うと新は弾幕を目くらましに使い姿を消した。
霊夢は瞬間的にスペルカードを発動させて弾幕を相殺した。しかし新の位置を把握するまでは出来ていなかった。
「くっ、あの一瞬で位置が‥‥」
「なかなか強くなってる。反応速度、攻撃力、守備力、トータルバランスが取れている。だがまだ先代博麗の巫女の力には程遠い気がするな」
「!!!???」
後ろから新が霊夢に話しかけた。しかし話の内容によって霊夢や紫、見ていたメンバー全員が固まった。
「な、なんであんたが!あんたが先代の事を知っているの!?」
「なんで‥‥か、そうだな、少し教えてあげよう。あれは両親が亡くなる前の話だな、もう二十年近く前の話だけどたまたま一人で畑で仕事してた時に妖怪に出くわした。その時たまたま通りかかって妖怪退治してくれたのがその先代博麗の巫女なのさ。まぁ、妖怪退治してる姿を見たが圧巻だった。だって彼女がまだ現役で幻想郷最強と言われていた時だったからね、まぁそのすぐあとに彼女は引退、と言っても聞いた話じゃ妖怪に殺られたと聞いた。まぁその話はすぐに収まったがな。で、俺が先代にあった時渡されたものがあるんだよね」
そう言って新は上着を脱ぐ。そして背中を見せた。
「そ、それは!!」
「そう、これは博麗の封印、昔の俺は生身の人間だと思っていた。でもあの人が俺は半人半妖だと教えてくれた。でもあの頃の俺は妖怪の力はほとんどなかったから大丈夫だったが大人になるにつれその力は強くなるって言われてあの人がそれを抑えるために施してくれたんだ。まぁ、一度死んで転生した時に完全に妖怪になったわけだけどそれでもこれだけは引き継いで貰えた。あの人はすべてわかってたんだと思う。俺の先の運命を。この封印はもう体に刻まれた傷と言うだけで封印の効果は既に切れてる。だから妖力を限界まで絞り出せるようになってるわけ。前回異変解決に来た時にはまだこの封印は効果あったけどね」
すると紫が中に入ってきた。
「まさかあなたのその姿は先代博麗の巫女の秘奥義無想転生なの?」
「これはあの人の模倣みたいなものさ、あの人は自身の闇、俺は自身の妖力だから使う力が違う。闇と妖力の違いは殺傷能力の差。闇の方が圧倒的に強い。だからあの人は歴代最強と呼ばれていたんだよ。だから俺も助けてもらったあの人のように最強を目指した。それが良くか悪くかあの人の娘と敵対って事になったわけだけど俺は後悔してないよ。今この場で最強が分かるんだからな。この姿の俺に勝てば霊夢は先代同様最強の巫女として語り継がれる。逆に俺が勝てばあの人の様に俺が最強として語り継がれるわけだ」
すると紫はスキマを使って新を拘束する。
しかし新は至って落ち着いていた。
「まぁ、あの人との付き合いはあんたの方が長いんだよな紫、怒るのも無理ないが今はサシの勝負あんたの行動はルール違反ってとこじゃないのか?」
新は拘束されている箇所に妖力を集め弾き飛ばす。
するとスキマの拘束が解けた。
それと同時に紫は立ち去っていた。
「さて、ちょっと長話しちまったが続きしようぜ!」
戦いは終盤に差し掛かろうとしていた。