二度の人生を歩む人間   作:ターメリック

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八話

決行当日、普段のように幻想郷は朝を迎え人里の人間たちは仕事を始め、博麗の巫女は呑気にお茶を啜っていた。他の住人たちも何気ない日常を送る‥‥はずだった。

しかし、その何気ない日常はあることから足元から崩れていった。

 

 

場所は変わり紅魔館では‥‥

 

「みんな揃ったわね。いい?昨日も言ったけどここからは腹くくりなさいよ」

「レミィ、もうそろそろ決行の時間になるわ」

「そうね、それじゃあ始めましょう!」

 

レミリアがそう言うと紅魔館を中心に幻想郷全体が紅い霧で覆われた。

 

 

紅い霧が覆われたころ人里では混乱が起きていた。

 

「な、なんだこの紅い霧は!?」

「この霧はなんかやばそうだぞ!みんなすぐに家に入って身を守るんだ!」

 

紅い霧の影響でみな家に避難したため里はとても静かになった。

 

 

博麗神社では‥‥

 

「この霧から妖力を感じる。どうやら異変のようね」

 

ついに博麗の巫女が異変解決に動き出した。

 

 

博麗の巫女、博麗霊夢は湖畔の館へ向かっていた。

 

「はぁ、それにしても随分大掛かりな事してくれたわね、解決するこっちが面倒くさくなるわ‥‥」

 

独り言を言いながら進んでいくと黒い浮遊物が霊夢に向かってきた。それは霊夢の目の前で止まり姿を消した。その中から出てきたのは黒いワンピースを来た小さな少女だった。

 

「あなたは食べてもいい人類なのかー?」

「あんた人喰い妖怪のルーミアね、今急いでるから邪魔しないで頂戴」

「ダメなのだー、先に行きたかったら私を倒してから行くのだー!」

 

そう言ってルーミアは弾幕を放ってきた。

霊夢は無駄の無い動きで華麗によけていく。するとルーミアは弾幕が当たらないことに焦れたのかスペルを唱えた。

 

「これでいくのだー!月符ムーンライトレイ」

 

弾幕を巻きながら霊夢を挟むようにして左右からレーザーで追い込んでいく。

しかし霊夢は慌てずに見切り弾幕を放ちルーミアを倒した。

 

「負けたのかー、悔しいのだー」

 

ルーミアはそそくさとその場を去っていった。

霊夢は足止めされたのを気に食わなそうにブツブツ言いながら進んでいった。

 

しばらく飛んでいると湖に出た。紅い霧がもうもうと立ち込めていて距離感を狂わせる。

 

「厄介な霧ね。この妖力を受けて雑魚妖怪達が力をつけているのかしら、それにしてもこの湖の近辺は随分冷えるわね。今は夏なのにどうしてかしら」

 

霊夢の謎はすぐに解けた。目の前に現れたのは妖精だ。

 

「ここはあたいのナワバリだよ。許可なく入るとは運の尽き、ここで氷漬けにしてあげるよ!」

「氷漬けってことはこの近辺が寒いのはあんたの仕業ね。とっとと片付けてやるわ」

「あたいは最強なんだ、負けるわけない!氷符アイシクルフォール!」

「ふうん妖精の割になかなかやるわね。でも所詮頭脳は妖精、この私にはかなわないわ」

 

霊夢はチルノのアイシクルフォールに対して真正面から突っ込んでいった。しかしアイシクルフォールは全く当たらない。霊夢はすぐにスペルの弱点に気づいたのだ。

アイシクルフォールの弱点はチルノの真正面に弾幕が行かないことだ。瞬時に理解した霊夢は猛突進していき複数の弾幕をチルノにぶつけた。

 

「うわっ!」

 

ピチューン!!弾幕のあたり判定の音がなる。

 

「最強のあたいが負けるなんて、お前なかなかやるじゃんか。だけど次はこうは行かないよ!」

「出直してらっしゃい」

 

悔しそうにチルノは去っていった。

 

「全くあの妖精とやってただけでものすごい体が冷えちゃったわよ。冷え性にならなければいいんだけど」

 

意外と体を心配しながらも着々と紅魔館へと近づいていた。

 

 

 

霊夢が紅魔館に近づいているあいだ紅魔館では仕上げの準備が行われていた。

 

「咲夜さん、もう少しで博麗の巫女がこの館に到達します。メイド達の準備をお願いします」

「わかったわ。報告ありがとう。最初の迎撃頼んだわよ」

「はい!」

 

美鈴は報告を終えて持ち場に戻った。

咲夜は館のメイドを集めて作戦を伝えた。

 

「みんな聞いて。もうすぐ博麗の巫女が来るわ。各自しっかり応戦して頂戴。なるべく時間を稼ぐのよ」

「はい!!!」

 

的確な指示をしてメイド達を統括する咲夜。そして準備は整いメイド達は持ち場についた。

 

 

レミリアは新と一緒にいたがお互い一言も喋らず、沈黙だけが部屋を包んだ。

 

「・・・・・」

「・・・・・」

 

そんな状況を打破するようにレミリアが新に声をかけた。

 

「ねぇ新、昨日はごめんなさい。やっぱりこの計画に協力はできないよね‥‥」

 

俯きながら喋るレミリアに新が声をかける。

 

「なぁ、俺考えたんだけどさフランちゃんが俺を殺したのはもう十年も前の話だろ?」

「‥‥うん」

「そんなに昔の事をくよくよしてるのってなんかダサいじゃん。でさもうフランちゃんの件は全て水に流すことにした。だから今日のこの計画もちゃんと協力するから下を向かないでこっちを見てよ」

 

レミリアは新の言葉に反応して顔を上げると新がレミリアにキスをした。

 

「んっ‥‥」

「‥‥いいかレミィこれは誓いのキスだ。これからずっと、どんなことがあっても絶対にレミィを嫌いになったりはしない。すべての運命を受け入れることにしたから。だからこの計画成功させよう!」

「ありがとう新、私も何があってもあなたを愛し続けるわ」

 

レミリアは新の手をとり立ち上がる。そして熱い抱擁をして互いに仲直りをした。

 

 

レミリア達が仲直りをしている頃霊夢は紅魔館に到着していた。

 

「ここが元凶ね。さぁとことんやってやるわ!」

 

遂に紅魔館組と博麗の巫女との壮絶な戦いが今始まろうとしていた。




更新遅くなりました。
遂に紅魔郷突入です!
どうぞお楽しみに。
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