東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[9].stege5深秘を暴け!ラストオカルティズム 前編

ズクン...

 

穂乃花「はあ...はあ...」

 

ズクン...ズクン...

 

穂乃花(この体の奥から沸き上がる気持ちはなんなのよ...)

 

琢磨を...

 

全てを...

 

破壊しろ!

 

穂乃花(もう...駄目...)

 

穂乃花は地面に倒れこんでしまった。少し時が過ぎ、穂乃花はゆっくりと立ち上がり、顔に笑みを浮かべた。

琢磨「ぐ!...痛い...」

 

背中を擦る。一体どこから落ちて、どこまで落ちたのだろうか。

 

琢磨「...!?誰だ!」

 

?「く~ろ~ま~く~って感じかな?」

 

そこにはマントを羽織り、帽子を被り、制服を着ている女の子がいた。

 

菫子「私は宇佐見 菫子(うさみ すみれこ)。秘封倶楽部初代会長よ」

 

菫子は宙を浮きながら喋っていた。

 

琢磨「おいおい...超能力か何かかよ!」

 

菫子「私は超能力を使えるのよ」

 

琢磨「へー...まあいいや。あんたが黒幕か?」

 

菫子「そうよ。って言っても今回は失敗したけどね。それよりも名前くらい名乗りなさいよ」

 

琢磨「俺は石川琢磨だ。それにしても失敗?どこがだよ。そもそも目的はなんだよ」

 

菫子「言えるわけないじゃん。でも、失敗したけど成功でもあったわ。おかげでこの世界以外に世界があるってことが知れたわ」

 

琢磨「...幻想郷か?」

 

「この世界以外に世界がある」と聞いた途端、ある場所の名前と風景が頭をよぎった。

 

菫子「そう、幻想郷。妖怪や神、人ならざる者が住んでいる世界のようね」

 

琢磨「そこまで知ってんのかよ」

 

菫子「無知に近いわ。幻想郷にはまだまだ知らないことばかりある」

 

琢磨「...もしかして、今回オカルトボールをばらまいたのはお前で、幻想郷に入るため...じゃあないのか?」

 

菫子「言っちゃうと当たりね。幻想郷に入るためにオカルトボールをばらまいたの。オカルトボールに誘われた幻想郷の住民を使い、私自身を非現実的な存在にする。それが今回の計画であり目的よ」

 

琢磨「非現実的な存在にする...か。わからない。どうしてそこまでのことをするんだ?」

 

菫子は両手の拳を握りしめた。

 

菫子「あなたには関係ないわ。潔くここで散りなさい!」

 

琢磨「こんなことしてもただ傷つけあうだけだぞ!やめろ!」

 

菫子「幻想に興味を持った、それだけで十分な理由になる!」

 

琢磨「そんなもので非現実的な存在になるなんて...愚かだぞ!」

 

ゴーン!と学校の鐘が鳴り響いた。空間が裂け始め、学校から都会の風景へと変わっていく。

透「...ここどこだよ...」

 

一人知らない道を歩き回っていた透の姿があった。

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