この場面、漫画だったらなんて例えるのだろうか。奇妙な冒険のように擬音を使うか?そこだけ無音にするのか?わけがわからない。けど、一つだけわかることがある。今の場面は...どう考えても笑えないことだった。
琢磨「笑えない...笑えないぞ!」
雲と雲の間から降りてきた人物。それは...穂乃花だった。まるで何かに取り憑かれているかのように感情がない目。いや、取り憑かれているのだろう。真実の目を使い、わかることだった。
琢磨「取り憑くやつは...デイオか?」
穂乃花?「正解だ!俺の名前はデイオ。破壊神である!」
穂乃花の口から男の声が聞こえてきた。
デイオ「くくく...取り憑いてやった。こいつの心の隙間に入り込んでやった...悩みさえあれば誰だって取り憑けるんだよ!」
琢磨「とっとと出てこいや!直接倒してやらぁ!」
デイオ「俺はとっくに出てきている。目の前にいるじゃあねぇか」
琢磨「本体をだよ!」
デイオ「それは無理な相談だなぁ...お前に思いっきり殴られちまうからな」
穂乃花の周りに黒いもやがついている。それがデイオなのか?
琢磨「クソがぁぁあぁあああ!」
琢磨は地を蹴り、穂乃花に向かって飛んで行った。
桜『マスター!』
琢磨「同調!風を操る程度の能力「射命丸 文」!」
文の衣装を身に纏う。
デイオ「駄目だなぁ〜...駄目だなぁ〜琢磨君♪何時だって冷静さを失ったらいけないんだよぉ☆」
穂乃花が右手をはらうと、黒い風が発生、集まり、巨大な竜巻になった。琢磨も負けじと白い風を発生、巨大な竜巻になる。
琢磨「くわぁぁぁーーーー!」
デイオ「そんなもの...飲み込んでやる!」
白い竜巻が黒い竜巻に飲み込まれ、真っ黒に染まる。
琢磨「ぐ...がぁぁぁぁーーー!」
あっさりと琢磨も飲み込まれてしまった。それと同時に雨が降ってきた。
デイオ「雨...いい天気だな」
琢磨「...」
琢磨は気を失っていた。
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琢磨「うう...はぁ!」
目が覚める。そこには桜と氷、狂磨がいた。
琢磨「お前ら...ということは、ここは精神の世界?」
氷『正解じゃ。ここはお主の精神の世界』
琢磨「なんで俺は精神の世界に?」
狂磨『危険だったから。それ以外に何がある?』
琢磨「...じゃあ!俺の身体は!?」
氷が狂磨を指差す。
氷『狂磨が操っておる。心配しなくていい、お前さんよりかは冷静じゃ』
琢磨「そうかよ...」
桜『それにしても...』
桜が頬を膨らませ、こちらに向いた。
桜『取り乱すなんてマスターらしくない...』
氷『それだけ琢磨にとって穂乃花は大切な人物ってことじゃ。大切な人物が落命したら誰でも動揺くらいするじゃろ』
狂磨『確かに...』
琢磨「それよりも!どうすれば穂乃花を元に戻せる!?」
氷が懐から二枚のスペルを取り出した。
琢磨「それは...再現と変化?」
氷が取り出したのは其ノ四「桜花再現」と最終奥義「完全変化」だった。
氷『再現を穂乃花に使う。そのために完全変化を使う。それだけじゃ』
琢磨「...どうやって?そもそも効果も知らないし」
氷『答えは一つ!自分の勘をたよりにしろ、じゃ!』
琢磨「...理不尽じゃね?」
そう言って、琢磨の意識は無くなった。