結局、あの後の事は余り覚えてはいなかった。あの後と言うのはデイオを倒したことだ。気がついたら教室の机で寝ていた。穂乃花も透も同様に。一体あの世界はなんだったのだろうか?また、もう一度行けるのだろうか?考える暇もなく授業のチャイムが鳴り響く。宇佐美菫子、幻想郷、デイオ...頭の中でそれらの言葉がチラチラとうつる。
琢磨「...幻想郷ねぇ...」
学校が終わり、家に帰るための帰り道。ビルとビルの間に目が向く。そこには明らかに不自然な歪みがあった。試しに入ってみるとそこには溢れんばかりの自然が広がっていた。
琢磨「なんだこりゃ」
明らかに不自然だった。林というより森、明るいというより暗い、自然というより不気味、そんなような場所だった。数分間彷徨っていると一つの建物が見えた。
琢磨「香霖堂?」
その建物の回りには道路標識や狸の置物、時代を感じさせるものがたくさんあった。
琢磨「お邪魔します」
香霖堂と言われるであろう建物に入る。そこにはめちゃくちゃに散りばめられた商品と見える品物の数々。それと何かをいじっている成人くらいの男の人がいた。
?「ん、いらっしゃい」
琢磨「すいません。ここに迷ってしまって」
もちろん迷ってなんかない。来た道を戻れば戻れるだろう。念のため、それ以外に帰る方法を教えてもらうためだ。
?「迷ってここに来るなんて幸運だね。妖怪とかいなかったのかい?」
琢磨「妖怪?」
?「妖怪を知らないのか?...さては外界の人か」
琢磨「外界...という事はここは異世界?」
?「幻想郷だよ。成る程、だからさっき紫が来てたのか」
男の人がある方向を指差す。そこには空間が裂け、その中に目玉が多くある、まさに異世界への入り口みたいなものがあった。
琢磨「あれは?」
?「あれは境界。外界と幻想郷を繋ぐ唯一の道だよ」
琢磨「そうですか。ご親切にありがとうございます」
?「おっと、ここで会ったのも何かの縁だ。名前を聞いておこう」
琢磨「俺は石川琢磨」
霖之助「僕は森近霖之助。また縁があったら会おう」
・
・
・
境界の中をただひたすらに進む。そうすると目の前に狐が現れた。
狐「この時間も終わりです。次に行きましょうか」
琢磨「そうだな」
狐「次は『永遠の時』です」
琢磨「そうか」
時間を巡るこの旅もこれで4回目になる。
琢磨「次は一体どんな時間になることやら」
第5章「深秘の時」ー完ー
次回予告
穂乃花「私...もう...戦えない...」
農民「ここは織田信長様が治める土地ですぞ」
琢磨「信長様!?一体いつの時代だよ!」
織田「ここにおられるは輝夜姫になるぞ」
透「近いうちに月から使者が送られてくるぞ」
今度の舞台は戦国時代!果たして琢磨、穂乃花、透の結末は!
夕奈「今度は私と...」
結城「僕と穂乃花さんと...」
源太郎「あっしがメインでございやす!」