東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[2].引き取り

「...小学校にいく?何で?」

 

「ある子を引き取りたくてね。っと言っても小学校の近くにある家ね」

 

ある日の昼下がり。穂乃花と紫が話していた。内容は外の世界に行き、ある子たちを引き取りとりにいくことだ。

 

「私はここの賢者だし、外の世界に干渉したらここには戻ってこれなくなっちゃうからね。だからお願い」

 

「うーん...まあいいわよ」

 

「ありがとね。じゃあ送るわ。地図はこれ、名前は夕奈ちゃんと結城君よ」

 

そう言って、スキマの準備に取り掛かった。

 

「夕奈ちゃんと結城君ね。ここに着たら何処に住ませる気かしら?」

 

「あなたが働いている紅魔館よ」

 

「紅魔館?お嬢様が許すかどうか...」

 

紫がそっと立ち上がり、穂乃花の方向に向いた。

 

「完成よ。じゃあよろしくお願いするわ」

・

・

・

「ここね」

 

穂乃花が辿り着いたのは一軒の緑色の屋根の普通の家だった。

 

「取り敢えずベル押して」

 

ーーーピンポーン

 

「はーい」

 

中から声が聞こえてきた。

 

「どちら様でしょうか?」

 

「!?」

 

出てきたのはおよそ8歳くらいの男の子だった。その後ろにはこちらも8歳くらいの女の子が隠れていた。

 

「(え?本当に子供...一体紫はなにを考えて...)」

 

「あの、どうかしましたか?」

 

「あ、いや。何でもないよ。ところで君たちは紫とか言う名前の人を知らない?」

 

「紫...?」

 

「結城くん...数日前に」

 

男の子の方はわからないらしかったが女の子の方は知っているらしい。

 

「夕奈ちゃん?」

 

「ほら、何かあの...商店街であった胡散臭い人が紫って」

 

紫に対して胡散臭い?まあ、確かにそういう雰囲気を醸し出しているけど、と思った。

 

「あの人には確か異世界の話をされたんだっけ?」

 

「うん、私の能力があるから嘘ではないと思うよ」

 

夕奈の口から能力という単語が出てきた途端、穂乃花は目を見開いた。

 

「能力!?あなた、能力を持っているの!?」

 

「あ、はい。能力を持っています」

 

「僕は持ってないですけど、夕奈ちゃんは『能力を創造する程度の能力』を持っています」

 

穂乃花は内心驚いていた。目の前の小学生の年齢の子供が能力を持っていることに。

・

・

・

「で?これはどういう状況なんだ?」

 

「竹に刺さってる」

 

「見たまんまの感想だな...」

 

私琢磨は今、竹に刺さっております。何故こんなことになっているかというと、話せば少し長くなる。

 

「あ、慧音先生」

 

「おや、琢磨じゃないか。今日はどうしたんだ」

 

「迷いの竹林が抜けらんなくてさ、妹紅を探してたんだが知らないか?」

 

「迷いの竹林を?何でだ?」

 

「永琳に呼び出されたんだ」

 

「ふむ、って危ない!」

 

「え?」

 

人里で話していた慧音と琢磨の元に弾幕が飛んできた。琢磨は気づかず、慧音が気づいたため、慧音は琢磨を思いっきり押したのだ。

 

「うわぁぁあぁあああ!」

 

「ふぅ、これで一安心。あれ?琢磨」

 

流石は妖怪。人間状態でも軽く琢磨を吹き飛ばしてしまったのであった。

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