「ふうー....何とか勝てた」
琢磨は門番を倒し、城の前に立っていた。
「しかしどうしたものか。こればれたらいけないよn」
パチパチ....
「ん?」
門番の処理をどうしようか考えている琢磨の所に二人の男性がやってきた。一人は槍を持ち、もう一人は拍手をしていた。
(誰だ?)
琢磨がそう思っていると拍手をしていた男性が口を開いた。
「少し散歩に出掛けようと思ったのが吉だったな。面白いものが見れた」
「えーと....誰だあんた?」
琢磨がそう言うと槍を持った男性が急に突いてきた。真実の目を持った琢磨は槍が突かれることがわかっていたので、軽々と避けた。
「!?」
槍を持った男性は驚いた顔をしている。
「ははは!また面白いものが見れた!これはお主の完敗だな」
「はい、そう言わざるおえません」
槍を持った男性が槍から手を放し、琢磨に向かって礼をした。
「先ほどの無礼は申し訳なかった」
「あ、うん。こっちこそ悪かった。槍をとってしまって」
「いえ、あなたは私の一撃を初めからわかっていたかのように避けていた。無礼なのはこちら側です」
(わかっていたかのように、ではなくわかっていたんだけどなぁ....)
琢磨がそう思うと、もう片方の男性が口を開けた。
「部下の無礼を許してやってくれないか?私が提案したことなんだ」
(出合頭にあなたを殺しますって言ってるようなもんだよな)
「おっと忘れていた。私の名前は織田信長だ」
「え?」
槍を持っていた男性とは違う男性が名前を言った。織田信長。戦国時代に活躍した一人の武将である。着る服や行動などによって「うつけ者」と呼ばれていた。(現代の意味ではばか者)
「織田信長って....あの織田信長!?」
「私意外に織田信長なんておるか」
「信長様。世界は広いでございます。同じ名前の者がいてもおかしくないかと」
織田信長が高く笑った。
「はっははは!確かにそうだな。この広い世界に同じ名前の者が何人いようと不思議ではない。して、お主の名前は?」
話を琢磨にふる。
「俺の名前は石川 琢磨です」
「?」
信長の近くにいた男性が首をかしげる。
(雰囲気が....いや、気のせいか)
「こんなところで立ち話もなんだ。城に入るが良い」
織田信長がそういい、琢磨と男性が城に入っていった。
「....あれ!?侵入者は!?」
門番の悲鳴がただそこに残るだけだった。
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「あの正体は送り犬だったの」
「そのようですね」
穂乃花は先日の戦いの事を咲夜に話していた。それを聞いた咲夜は首をかしげる。
「おかしいわね?送り犬って確か夜中に人間を襲う妖怪などを守る、どっちかというと『正義』だと思うけど」
「正義?」
咲夜が送り犬に使った『正義』という表現に疑問を持った。
「妖怪ならば全員が『悪』ではないのですか?」
「妖怪なら『悪』というわけではないわ。現に、ルーミアやミスティア、チルノだって人は襲わないでしょ?」
「確かに....ってあれは霊夢に脅されているからじゃないんですか?」
咲夜は少し笑いながら話した。
「確かにそうかもね。でも、世の中には『完全な正義』の妖怪もいてもおかしくはないと思うわ。だってここは....幻想郷だから」