「完全な正義の妖怪ね....」
穂乃花は紅魔館のテラスで外を眺めながら咲夜が言った『完全な正義』の妖怪について考えていた。
「隣....いいかしら?」
「あ、どうぞ」
穂乃花の隣に小さい体を持つレミリアがやってきた。
「あら、いつからそんな馴れ馴れしくなったのかしら?」
「お、お嬢様!?すいません!先ほどは馴れ馴れしく話しかけてしまって!」
すぐにレミリアの方を向き、一つお辞儀をした。その光景にレミリアは苦笑をこぼした。
「いいわよ。驚かせるのが目的だったし」
「はは....」
そこで穂乃花もつられて苦笑してしまう。
「早く仕事に戻りなさいな。それと、『完全な正義』の妖怪はいないとは限らないわ」
「お嬢様までそのようなことを言うのですか....」
「これは意地悪じゃないわ。穂乃花はここに来てまだ日が浅いからそんなことを言えるのよ」
そう言って、レミリアは去っていった。
「....仕事しよ」
穂乃花は仕事場に戻っていった。
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「ふぅ....こんなものかな」
昼のゴミ出しが終わった穂乃花は夕奈と結城がいる部屋に向かった。
「夕奈ちゃん、結城くん、いますか?」
ドアをノックするが返事は聞こえない。
「?」
不審に思い、ドアを開けるとそこには誰もいなかった。ドアの近くのテーブルに小さな紙が置いてあり、そこには『図書館に行ってきます 咲夜さんと一緒に』と、書かれていた。
「咲夜さんが同行してるのなら安心ね」
いなくなった理由を知り、安堵してから図書館に向かった。
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「咲夜さん、いますか?」
「ええ、穂乃花。私はいるわよ」
図書館のドアを開けると、そこには椅子に座り、本を読んでいる夕奈と結城がいた。その近くには咲夜とパチュリーもいた。
「咲夜さんがここにいるなんて珍しいですね」
「私も本を読みたくなるときだってあるわ。と言っても今回は別件だけど」
咲夜はそこまで言ったら、一息ついてこう言った。
「『完全な正義』の妖怪についてわかったのかしら?」
そう言って、意地悪そうな顔を穂乃花に向けた。
「『完全な正義』の妖怪ねぇ....私も妖怪のようなものだけど」
パチュリーも話に加わる。
「パチュリー様は魔女じゃないですか。妖怪とは別種ですよ」
そこに小悪魔がやってくる。
「魔女という種類じゃないと思うわよ。現に、魔理沙だって魔女じゃない。魔女は人間でも妖怪でもなれるのよ。つまり、魔女だからといって妖怪とは限らないわよ」
「なるほど....」
小悪魔は納得した様子で自分の仕事に戻った。
「で、穂乃花は何の用かしら」
咲夜が話を戻す。
「買い物に行くついでに、夕奈ちゃんと結城くんに幻想郷を紹介しようとしてね。呼びにきたのよ」
「そうね....じゃあお願いするわ」
そう言って、咲夜は結城と夕奈に声をかけた。
(『完全な正義』の妖怪....そもそも『正義』ってなんなのかしら?)