琢磨「新聞・・・新聞・・・」
桜「かなりショックだったのね・・・」
?「あややや・・・これはちょっと罪悪感がありますねぇ・・・」
琢磨、桜と並び背中に黒い羽をはやし烏帽子を被り高校生女子の制服みたいなものを着て下駄を履いている女の子がいた。
桜「いつの間に?」
文「どーも!清く正しい射命丸 文(しゃめいまる あや)です!」
琢磨「!?」
突然琢磨は文に鋭い眼光をむけた。
琢磨「新聞は・・・文が書いたのか・・・?」
文「あやややや・・・今回は間が悪かったですね・・・ではさらばです!」
文は目にも止まらぬ早さで空を飛び逃げていった。
琢磨「くそ!待ちやがれ!」
桜「やめなさい。文はああ見えても幻想郷では1,2を争う早さなのよ・・・」
?「そうですね・・・今追うのは最善の方法ではありません・・・」
琢磨「・・・わかったよ・・・で?誰だ?」
阿求「申し遅れました。私は稗田 阿求(ひえだの あきゅう)と申します。よろしくお願いします」
琢磨「もう知っているかもしれんが石川 琢磨でこっちが桜だ」
桜「ふ~む・・・稗田ってことは阿礼の子供か?」
阿求「ええ・・・稗田 阿礼は私の母です。今私は阿礼乙女の九代目です」
琢磨「?九代目?れっきとした人なのか?」
桜「ええ。百数十年に一度の転生を繰り返しながら幻想郷縁起を書いているの。一代一代は短命だが総括的に見ればとんでもなく長生きなの」
阿求「琢磨さん。今回はこのスペルカードを渡しに来ました。紫さんに渡せと言われたので」
琢磨「え?スペル?どんなの?」
阿求「『能力スペル』と言って、ここに描かれている幻想郷の住民の能力を使えることができます」
琢磨「ふ~ん・・・あれ?阿求しか描かれていない・・・どういうことだ?」
阿求「どうやら使えるようになるには条件がいるらしいです。その条件は『相手のスペルを全て見る』ことらしいです。発動時を見てもいいし発動前のカードを見てもいいと言ってました」
桜「条件が結構厳しいわね・・・」
琢磨「霊夢とかなら見せてくれると思うが・・・他はなぁ・・・」
あたりに赤みが増してきた。あれ?まだ昼頃だったろ?
琢磨「とりあえずありがとう。ではまたな」
阿求「そうですか。できれば色々聞きたかったのですが・・・急用ですか?」
桜(空の赤・・・いや紅っていうのかな?嫌な色だなぁ・・・)
琢磨「今用ができた。たぶん急用だ」
阿求「わかりました。ではまた後日お願いします」
・・・
空が薄紅色に染まっていく。
琢磨「発生源は・・・『紅魔館』?」
何故かその薄紅色の空を起こしているのは『紅魔館』からだった。
桜「・・・」
琢磨「桜?どうした?」
桜「え!いや・・・なんでもない・・・」
?どうしたんだ?桜に元気がない?
ー紅魔館ー
紅魔館の庭に着地。・・・不穏な空気だ・・・
琢磨「桜・・・刀状態になってくれ・・・」
桜を刀状態にする。そして紅魔館に入る。
琢磨「・・・誰かいるか・・・?」
?「・・・誰・・・です・・・か・・・?」
琢磨「!咲夜ァ!」
血みどろで倒れている咲夜を見つけた。
琢磨「咲夜!どうしたんだ!?何があった!?」
真剣な顔で聞く自分。だがそれと反対に咲夜はけろっとした顔で琢磨の後ろに瞬間移動した。
琢磨「・・・え?」
咲夜「あら?琢磨じゃない?いつからそこにいたの?」
琢磨(咲夜が倒れていた場所にあった血だまりがない?)
琢磨の後ろで立っている咲夜は血みどろどころか傷が一つも無かった・・・それと同時に薄紅色の空が元の青色に戻っていた。
桜(さっきの不穏の空気が消えた・・・一体なんだったの・・・?)