東方桜見伝   作:ゆっくり風間

3 / 140
第零話「まずはこれを読んでください」

ロダン「やぁ、はじめまして。考えた結果石になったロダンだ。皆は『考える人』と呼んでいる。だが、私だけが『考える人』と呼ばれるのはおかしいと思う。人間は考えて生きているのだ。まあそんな話は置いといて、今回は東方桜見伝の作者が『今更だがこれを知って読んでほしい』という願いのもとで話を進めていく。文章だらけになるしつまらないかも知れない。ある人は『国語か?』と思うかも知れない。それでもしっかりと読んでから東方桜見伝を読んでほしい。それでは始めるぞ。一応飽きないように工夫はしてある。私は単なる語り手だ。それを考慮して読んでくれ」

 

 

 

 

まず知ってほしいのはこの小説のコンセプトだ。桜...この一言を大事に思って書いている。それと同時にこの小説には理念のようなものもある。今回は桜について語るのではなくこの理念にそって話を進める。その理念とは『真実』という言葉だ。

 

この小説には『真実』という言葉がよく出てくる。主人公の能力も、これから起こる出来事も。これらは『真実』を考えて書いているつもりだ。しかし、ほとんどの人間は『真実』を理解していない。広辞苑という言葉の辞書で調べたところ、簡素ではあるが『真実』とは『嘘偽りのないこと』らしい。

 

しかし、私はそうは思わない。『嘘偽りのないこと』だったなら他に当てはまる言葉があるであろう。この小説では『真実』の意味を『嘘偽りのないこと』として、読み取るのではなく、『物事の終点』として読み取っている。

 

何事にも終点は必ず存在する。『物が壊れる』『夜が明ける』『人が死ぬ』。これらの言葉を見ると名詞の後等に必ず『が』が入る。そう、これらは全て『過去形』なのだ。『真実』は『過去に起こったこと』を指している。ここで『あれ?』と、思う人がいるであろう。先程私は『何事にも終点は存在する』と言った。では、よく物語に出てくる『不老不死』はどうだろうか。一生死ぬことはないし、老いることもない。これでは終点がないではないか?

 

残念ながらそれは違う。永久であったとしても『終点』は存在する。いい忘れていたがこの小説の『真実』をもうひとつ説明しよう。

 

先程、私は『物が壊れる』『夜が明ける』『人が死ぬ』という例をあげた。これらは『過去形』以外にも共通点がある。その共通点が永久に終点があるということを言っている。では共通点とは?それは『身体的な面で見た終点』というものだ。

 

少し話がずれる。物事には二つの種類がある。それが『身体的』と『精神的』だ。人間の目で見える変化のことを『身体的』、逆に見えない変化のことを『精神的』という。それはおかしいと思う人がいるかもしれない。だがこれは私の考えだ。

 

分かった人がいるかもしれない。そう、永久の終点は『身体的』な物事ではない、『精神的』な物事なのだ。永久を手に入れている生物(いないだろうが)は、最早生物ではない。妖怪と言った類いだ。ある日、東方の漫画を買った。その中にこんな台詞があった。『人間は身体的な病気に弱いですが、妖怪は精神的な病気に弱いのです』。

 

まさにその通り、と思った。精神的な病気。どんな病気か?と思った人もいるだろう。まあ簡単に言ってしまえば『それはわからない』だ。近いものをあげるとしたら『いじめ』等がそうなのかもしれない。

 

その精神的な病気により、『不老不死』が『不老不死』ではなくなる。何が言いたいかというと『不老不死』であることは間違いはないが、それは『身体的』であればだ。『精神的』ではどうだろうか?死にたいと思っても死ねない。これも一つの死だと私は思う。死とは別の言い方をすれば『人生を終える』。これをまた言い変えれば『人生に終点を打つ』。終点という言葉が出てきた。

 

最後になるが、これらのことを覚えなくていいが、この小説を読む前でも読んだ後でもいい。一つのことを考えてほしい。それは『真実』とはなにか。この小説では『物事の終点』と、考えているが、私は『自分が正しいと思う道を歩くこと』こそが『真実』だと思っている。さて、あなたはどんなことを考えるのか。また、それに当てはまっているか。それは自分次第です。

 

 

 

 

ロダン「どうだったか?真実の意味を理解してくれたら有難い。では私はここまでだな。後はこの世界の創造主に任せるぜ。...また会えるかだって?そんなの愚問だな。言っただろう?『自分が正しいと思う道を歩くこと』と。私に会えることを正しいと思えばまた会えるさ。じゃあその日までな!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。