東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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第二十三話「打つ手なし」

琢磨「ぐう・・・ぐふ・・・がは・・・」

 

琢磨はおびただしい血をだし紅魔館の壁にめりこんでいた・・・

 

琢磨(ナイフも尽きて、桜は気絶・・・いよいよ打つ手がなくなったな・・・)

 

レミリア「ふふふ・・・さっきまでの威勢はどうしたのかしら?」

 

琢磨「・・・まだ・・・まだだ・・・」

 

立つ。倒れる・・・それを繰り返した。

 

穂乃花「琢磨!?・・・レミリアァァァァ!」

 

琢磨「やめろ・・・穂乃・・・花・・・」

 

デイオ『!?やばいのくる!穂乃花!一回退け!』

 

レミリア「不夜城レッド・・・」

 

レミリアから十字の弾幕がはなたれる。穂乃花はそれに向かっていく。

 

穂乃花「え?」

 

琢磨「穂乃・・・花・・・?」

 

琢磨の方向に穂乃花が飛んでいく。しかしレミリアの目は穂乃花の方を向いていなかった。

 

琢磨(あの目の方向・・・咲夜!)

 

レミリアが咲夜に向かってグングニルを投げる。

 

琢磨「やばい!同調!」

 

レミリア「きっきからナイフがとんできてうざかったのよね・・・」

 

琢磨「時よ止まれ!」

 

ドギューーン!

 

時が止まった・・・

 

琢磨「ぐう・・・少ししか動けないが・・・これで充分・・・」

 

琢磨が立った場所は・・・咲夜の前だった・・・

 

琢磨(へへ・・・俺が死んだら誰かは悲しむかな・・・しかし・・・それもしょうがないことかもな。まさか異世界で死ぬとはな・・・)

 

時が動き出す・・・

 

ドギューーン!

 

琢磨「うぐう!?」

 

琢磨にグングニルが刺さる。腹から大量の血が流れ出る・・・

 

咲夜「・・・!琢磨・・・!?」

 

琢磨「よう・・・大丈夫・・・だった・・・か・・・?」

 

そのまま倒れる。

 

咲夜「琢磨!・・・」(まだ生きて・・・)

 

グサ・・・

 

レミリア「琢磨・・・本当にしぶとかったわね・・・しかし首を切断した。これで消えたわね♪」

 

レミリアが笑う。レミリアが言った通り琢磨の頭と体は離れていたのだ。

 

咲夜「琢磨・・・?お嬢様・・・なんで・・・?」

 

・・・

 

穂乃花「動かないと・・・私が・・・琢磨たちを・・・」

 

デイオ「・・・頑張っているときに言いたくないが・・・琢磨は・・・今死んだ」

 

穂乃花「・・・え?」

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最大級の後悔、最大級の絶望、最大級の悲しみ、最大級の悔やみ、最大級の冷たさ、それが実感となって俺にやってくる・・・「ああ・・・俺は死んだんだな・・・」もう一度すでにわかりきっていることを確認した。周りは闇・・・そこに寝転んでいた。

 

琢磨(だけどなんでだ?死んだら何にも考えられなくなるんじゃあないのか?」

 

昔、おばあちゃん(今になってはもう死んでいるが)は聞かせてくれた。死後の世界は誰も喋らず何も考えずただ死霊たちが歩き回っているだけと・・・

 

琢磨(もう死んだんだ・・・考えるなんてやめっか・・・)

 

?「お兄ちゃんはもう諦めるの?」

 

琢磨「!?誰だ!?」

 

琢磨は起き上がり周りを見渡す。そこにいたのは身長はレミリアくらいで霊夢に似ている巫女服を着ており頭には耳、さらに尻尾もはえている子供がいた。

 

琢磨「・・・お前は妖怪か?だとしたら残念だったな。こんなに幼いのに死んじまうなんて・・・」

 

?「私は死んでなんかいません(幼いのは確かですが・・・)。私はこの闇の案内役です」

 

琢磨「へ~案内役ね~・・・俺は何処に案内されるのかな?」

 

?「・・・お兄ちゃんは・・・!?・・・死に方は無様ですね(笑)」

 

琢磨「無様は余計だ・・・しょうがないだろ・・・力なんて吸血鬼と比べたら0に等しいからな・・・こうなってあたりまえだろ?」

 

?「まあ・・・そうですね。お兄ちゃんの能力を使っていても負けですね。まだ実りきってはいない能力ではね・・・」

 

琢磨「実りきってはいない?」

 

この妖怪の子供が話した話は俺の運命が大きく左右される重要な話だった・・・

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