そこにあったのは誰かの泣く声、血液の匂い、館だった破片、後は生き物が3匹いるだけだった。その内の生き物、咲夜は首のない体にすがり泣いていた。数週間とはいえ、一緒に働いていた同僚だったのだ。それなりの好意も持っていた。
咲夜「お嬢...様。何故このように...」
レミリア「戦いに何故と思わないでちょうだい。邪魔だったから、あるいは血が飲みたかったからよ」
レミリアは吸血鬼。吸血衝動を抑えられなくなり抑制本能よりも生存本能が大きく前に出すぎてしまったのだ。
レミリア「咲夜。あなたの血が欲しいわ。頂戴」
咲夜「...ルナ・クロック!」
スペルを使い、体と共にレミリアから逃げた。
咲夜「はあ...はあ...できるだけ...遠くに...!」
レミリア「そんな怪我では満足に歩けないでしょうに...」
レミリアは一歩一歩咲夜のもとに歩いていった。
レミリア「無駄な抵抗はやめなさい」
咲夜「あ...ああ」
爪を降り下ろした。その瞬間、雷も落ちた。
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霊夢「...!あれは!?」
雷が落ちた時と同じ時刻。霊夢は紅魔館に到着した。
霊夢「穂乃花!どうしてあなたが...」
穂乃花「...」
返事がない。気絶しているようだ。
魔理沙「おいおい...なんだよこれは!?」
程なくして魔理沙も紅魔館に到着した。
魔理沙「ありえないぜ!?紅い月なんてよ!」
霊夢「今実際に起きているんだから信じるしかないんでしょ!?」
魔理沙「それはそうだけど...!?」
魔理沙の顔が一瞬にして青ざめた。
霊夢「どうしたの?」
魔理沙「れれ...霊夢...あ...あれを...見てみろ...」
魔理沙が指差した方向を見る。そこには咲夜の腹を貫き、空中にかかげ、血を飲んでいるレミリアの姿があった。
レミリア「...あら、あなたたちも来てたのね。この死しかない舞踏会に」
霊夢「誘われてすらないわよ」
レミリア「あなたがここに来るのは運命が物語っていたもの。来るって分かっている人物に招待状を出して誘うのかしら?」
霊夢「無駄ね。じゃあ舞踏会に来たのだからオーダーしてもいいよね?オーダーするものは...あなたの命よ」
レミリア「じゃあお代をもらうわね。お代は...あなたの血肉よ」
二人は地を蹴り、お互いに接近し始める。
魔理沙(おいおい!私はまだ状況が把握してないんだけど!)
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とある境界。
紫「じきにこの世界は終わるわね」
橙「はい、紫様!」
籃「にしても良かったのでしょうか。こんなにあっさり世界を捨ててしまって。抵抗とか...」
紫「いつもならそうするけど...今回は別件ね。そうでしょう?狐の妖怪さん」
狐「...いつから?」
紫「さっきから。話でもしようと思ったけど駄目ね。」
狐「これも琢磨さんのためです。あの方には強くなってもらわないと」
紫「琢磨君にどんな力があるかしらないけど頑張ってね」
そう言う紫の前にある隙間型モニターには互いに腹を貫いている霊夢とレミリアの姿があった。
紫(このままだったらBADENDね...琢磨君は幻想郷の希望ね)
そう思いながら空間が裂けていった。