東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[13]...神社に巫女がいないなんて...

ー博麗神社ー

 

琢磨「一応ここに寄ったんだが...何かあんのか?」

 

桜の提案により博麗神社に寄った。(何か桜の顔が青ざめていたんだが...)

 

桜「一応武器になっておくわね」

 

琢磨「ああ...霊夢?霊夢ー!」

 

神社の中を見るが誰もいなかった。

 

琢磨「...神社に巫女がいないなんて...それが普通なのか?」

 

桜「それはありえないわ。今は6時くらい...しかも結構暗いわ。わざわざ自分から妖怪に襲われることはしないでしょう」

 

琢磨「確かに...紫に聞いてみるか」

 

桜「そうね...って紫を呼べるの?」

 

琢磨「ああ...可憐で可愛いゆっかりーん!」

 

そんな馬鹿な...と桜が思ったら瞬間...

 

紫「ハーイ(^O^)/可憐で可愛いゆっかりーんですよー!」

 

桜が魚のように口をパクパクとしていた。琢磨は呆れた顔をしている。

 

琢磨「ちなみに言うと俺はそんな目線で紫を一切見てないからな」

 

紫「(゚◇゚)ガーン」

 

紫が神社の隅に行き、体育座りをしながらぶつぶつと何かを呟いている。

 

紫「どうせ私なんか...私なんか...」

 

琢磨「...あーその、なんだ...すまん。さっきのは嘘だ」

 

突然紫が顔を上げ、こっちを向く。その表情は笑みだった。

 

紫「そうよね!私が可憐で可愛いゆっかりーんじゃなくなる日はないわよね!」

 

琢磨「...で!用件なんだが...なんで神社に霊夢がいないんだ?」

 

紫「...隠してもしょうがないわね...霊夢は今外の世界にいるわ」

 

琢磨「え?」

 

外の世界...それは琢磨が育った世界のことだ。紫に聞いたことがある。幻想郷にいるものは外の世界で忘れられているものなのだ。なので幻想郷にいるものは外の世界に干渉してはいけないのだ。一回でも干渉すれば幻想郷に二度と戻れなくなるのだ。それは幻想郷にとっては『死』と同じことなのだ。

 

琢磨「じゃあ霊夢は...そのことを知ってんのか!?」

 

紫「知ってて行ったのよ。もうここに居られないかもって言ってたわ...」

 

桜「な...霊夢さんは死んだのと...」

 

紫「ええ...同じことだわ。それと...あなたは外の世界に行かせないように...とも言ってたわ」

 

琢磨「なんだよそれ...一体何があったっていうんだ...」

 

ありえない。霊夢が自殺と等しいことをやるわけがない...

 

琢磨「...どうすれば...」

 

紫「今は待つ。それしかないわ」

 

琢磨「お前...それでいいのか!それで...」

 

紫「良いわけないでしょ!私だって...助けに...」

 

紫は声をあらげて言った。その時琢磨は底知れぬ恐怖を感じた。

 

桜「マスター...ここは下がりましょう...」

 

琢磨「...もういい...わかったよ!」

 

そう言い、琢磨は博麗神社を去っていった。

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