その日は生きるための最低限度のことだけをやり眠りについた。
夜・・・
ー夢の中ー
琢磨「...夢か...?」
周りは闇。目を凝らしても闇。孤独。
琢磨「孤独か...もう馴れたな...」
?「馴れたのですか...それはあなたがあなた自身で嘘をついてますね」
琢磨「...お前か」
闇の中にいたのは琢磨が死んだ時に出会った妖怪少女だった。
琢磨「嘘をついてるだって...?俺の何処が嘘をついているんだ?」
?「嘘をついていることに気づけてないということが最大の嘘です」
琢磨「おかしいことを言うな...俺が嘘をついてることを俺自身が知っているだと?」
?は顔をしかめる。そして、またおかしなことを言う。
?「あなたが自分自身が嘘をついていることがわからないと...後悔...懺悔...哀れ...それらの負の感情が一気に襲いますよ?」
琢磨「嘘が...か...自分が嘘をつく。それほど自然なことがいけないのか?」
?「別に嘘をつくことは否定しません。しかし自分に嘘をつくのはやめた方がいいと言っているのです」
そう言って妖怪少女は消えていった。闇に光がさす。
琢磨「...朝か...」
すでに外では小鳥が冴えずいている。
琢磨「嘘...ね...」
桜「おはようございます。マスター」
琢磨「ああ...おはよう...え?なんて格好してんだ?」
桜がしていた格好とは...下着にエプロンを着けている...そう、裸エプロンだ。
桜「何って...着替えが洗濯中ですので...」
琢磨「わかったよ...俺の服貸してやる。ちょっと待ってろ」
桜「ありがとうございます」
琢磨が服を取りに行く。その間にも嘘というワードが頭をよぎる。
琢磨(俺は自分にどんな嘘をついているんだ?それに気づかないと負の感情が襲うか...)
下を向いて考える。
琢磨(負の感情...レミリアの時と同じ感じか...?)
レミリアを戻せなかった後悔。死んでしまった哀れみ。仲間を守れなかった悔しみ。それ以上の感情がか?
琢磨(今考えても仕方ないか...)
服を持って桜のもとに行く。
・・・朝食
琢磨「...なあ桜...お前は自分が孤独に陥ったら...どうなると思う...?」
桜「孤独ですか。そうですね、私は狂ってしまうんじゃありませんかね?」
琢磨「狂う?」
琢磨はてっきり気が滅入るとか自殺するとか言うと思った。
桜「はい。何でそう思ったかはわかりませんがね。いわゆる直感?」
琢磨「ふーん...狂うねー...俺もそうなんのか?」
桜「何言ってるんですか。マスターには私がいつもついてますよ」
琢磨「そっか...ありがとな」
桜「はい、マスター♪」
桜の言葉が単純に嬉しかった。これからどんなことが起きても大丈夫だと思った。みんなで協力すること...それは孤独の反対語のようなもの。一人では何もできない...みんながいればどんなに絶望的でも勝ち目というものが生まれる。希望が生まれるのだ。