東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[16].私は博麗霊樹よ。

博麗の巫女?「...さすがね...この異常なまでの光景を産み出しただけのことはあるわね」

 

そう言いながらルーミアに近づく。

 

ルーミア「名前だけ聞いておこうか...私に殺される前にね」

 

博麗の巫女のお札を剣で防ぐ。

 

霊樹「私は博麗 霊樹(はくれい れいじゅ)よ。それに『殺す』だって?言葉に気を付けなさい。私がやるのは『退治』よ」

 

お払い棒を腰から抜き取り、ルーミアの腹にいれる。

 

ルーミア「霊樹...博麗の巫女はやはり変わっていたか」

 

霊樹「...」

 

ルーミアはお払い棒を軽くかわし、剣をつきたてる。その剣を二個の陰陽玉を投げて、受け止める。

 

霊樹「そのまま倒れなさい」

 

陰陽玉から弾幕を出す。その弾幕をルーミアは切り、消していく。

 

ルーミア「これは...なんかの力を圧縮して飛ばしているのか?」

 

霊樹「正解ね。この弾幕というものを飛ばして戦うのが最近の主流よ」

 

懐から一枚のカードを取り出した。

 

霊樹「こういうのもあるの...スペルカード霊符「夢想封印」...」

 

霊樹から七色の弾が出てくる。

 

ルーミア「ふん...たったの七つか...さっきよりも避けやすいぞ!」

 

その弾幕を紙一重で避けて、反撃に出ようとする。しかし...

 

ルーミア「な!ぐうぅ...」

 

弾幕が急に曲がり、ルーミアに当たる。

 

ルーミア「一体...!?またか!」

 

他の弾幕もルーミアのところに曲がる。それも辛うじて避ける。

 

ルーミア「ふ~ん...追尾ね~...ふん!」

 

曲がった弾幕を剣で防ぐ。そのまま霊樹に向かって、地面を一蹴りして近づく。

 

ルーミア「サイナラだ!」

 

人間ではとても見切れない速さで接近した。もちろん紫がこの人間のことをどう思ってもただの人間であることは違いない。そのまま斬る。

 

霊樹「そのような速さで接近したやつは過去に見たことがある」

 

霊樹が剣で斬るとこに合わせて、お払い棒を振る。

 

ルーミア「木で剣に勝てるかぁぁーー!」

 

お払い棒ごと霊樹を斬ろうとするが...

 

ルーミア「え?」

 

霊樹「木は剣より強し!」

 

剣は弾かれ、地面に刺さる。

 

霊樹「...終わりね」

 

ルーミア「...まさかね...私はいつも勝っていた...慢心だったのね。いいわ、殺してもどんな風に使っても文句はないわ」

 

霊樹「はぁ...なんで上級妖怪はそんな考えしか産まないのかな~。狂暴な力は封印するけど、普段通りの生活は出来るようにしてあげるわ」

 

ルーミア「...殺さないのか?」

 

霊樹「そうともさ」

 

・・・

 

霊夢「それが...どう復讐に繋がるっていうのよ...」

 

ルーミア「そうね...あなたにはわからないでしょうね...私が復讐に出る理由はその優しさよ」

 

霊夢「優しさ?」

 

ルーミアは多少声をあらげて言う。

 

ルーミア「憎いのよ...その優しさが。あいつは妖怪と共存する未来を選んだの。しかし!そればっかりで力を持つ妖怪が産まれなくなったの!妖怪は私にとって友達の用なもの...妖怪たちが人間に殺されるのを見たときは腸が煮えくりかえるほどの怒りを覚えたわ。人間にもなめられるようにもなった...それはあの優しさのせい...博麗の巫女のせい...この世の中に生まれた人間のせい!だから!手始めに外の世界の人間を抹殺するのよ...」

 

霊夢「...優しさが憎い...だぁ?ふざけんじゃあないわよ!優しさを持つことがどれ程大事かわかってんの?」

 

今度は霊夢が声をあらげて言った。

 

霊夢「確かにあなたの気持ちもわからないわけではないわ。でも!あなたの考えでは関係ない人まで抹殺するつもりじゃない!」

 

ルーミア「当たり前だ!人間は全て有罪!妖怪殺しは殺人と同じ!たとえ殺してなくとも邪魔扱いはしただろう!それが許せない!」

 

ルーミアが霊夢に向かって走る。

 

霊夢「あんたは何もわかっていない!やはりここで私が倒す!」

 

夜、神社での戦い。騒がしくなったのは、ほんの数秒程度だった...

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