琢磨「うおおオお...ウケケ!早く...ハナレろ...ウププ!逃げルナ!」
琢磨の声が高音になったり低音になったりする。次第に高音の声が多くなっていく。
琢磨「ウケ...ウケケケケ!俺のスイッチヲカエルナ!仲間を...コロス!」
マリー「もうだめだ。今すぐにとびかかる勢いだぞ、あれ...」
桜「マスター...?」
琢磨の体全体に掠り傷ができ始める。
琢磨「うぐう?!キモチイイ...気持ちイイ!チノアメダァ!完全にシハイシタ!コノ体ヲ!」
琢磨の背中から血の翼が生える。琢磨自身の能力で血を翼の形に凍らせたのだ。
琢磨「コイツノノウリョク...ジツニイイ!『コオラセルテイドノノオリョク』ガ!ハハァ!」
マリー「行くぞ...あいつを止めよう...最悪殺すことになるけど...」
桜「!?」
桜がマリーの首を掴む。
マリー「何ですかこの腕は?苦しいですよ?」
桜「マスターを殺すことは絶対に許さない...例えそれが神様でも!」
マリー「...素晴らしいですね。しかし、その感情は琢磨さんを失えば...わかりますよね?」
桜はマリーの首を掴む手を緩めた。
桜「殺さないと約束するなら手伝います。しかし、マスターを殺すことになるなら...私があなたを殺します」
マリー「...わからないって言ったら?」
桜「もちろん...」
桜が狂気で狂った琢磨に向かって走っていった。
桜「殺さずに戻します!私一人で!」
片手を刀、もう片手を銃にして向かう。
琢磨「ダレ?オマエ。...マアイイヤ...ボクニモットチョウダイ!チヲ!アッタカイチヲ!!」
琢磨は近くの血を指につけて舐めた。
琢磨「アハ♪カクセイシソウ♪」
桜「マスタァァァァーーーー!」
桜が琢磨に向かって斬りかかる。だが、琢磨はそれを避けようとはしなかった。
琢磨「アハハ♪イマハニンゲンダヨ?デモネ...アッタカイチハホキュウデキタ...ナツカシイナァ。コノイロノサクラヲミタッケ」
桜「マスターの体から出ていけ!」
ーーースパーン...ドサ...
桜の刀が琢磨の腕に当たる。斬れる。琢磨の右手が。地面に落ちる。
琢磨「グフフ♪イタイナァ...デモボクハニンゲンジャアナクナル...イヤ?モドルトイッタホウガイイカ!?」
琢磨の体が紅く染まる。
琢磨「モドルヨ...ホントウノシュゾクニ...『キュウケツキ』ニナル!」
桜「...桜の花びら...?」
紅く染まった琢磨の体を桜の花びらが包んでいく。
マリー「...桜の子供...ついに覚醒の時が...」
琢磨「ウアアアアァァアァァア!」
・・・
早苗「桜さん!?...琢磨さんは...?」
桜「...早苗さんですか...マスターはあれです...」
桜の花びらに包まれた塊を指差す。次第にそれがはれていく...
琢磨「コノカンカク...ソウダヨ!マタチガオイシクナル!ノミタイ...ウルオイタイ、カワキヲナオシタイ!」
早苗「琢磨さん...この感じは...狂気!?しかも...あの時の?」
琢磨「ハハハ...ハ?ナンデオマエガ?ソトノセカイトヤラニイルンジャナカッタノカ?」
早苗「...ここが幻想郷ということはわかっているようですね...」
琢磨が急に苦しみ出す。
琢磨「ウウ...ヤメロ...セッカクイレカワッタノニ...マダ...アバレ...タリナイ......うう...」
琢磨にあった紅みが徐々に退いていく。狂気で狂う前の琢磨に戻る。
琢磨「うう...なんだ?意識が朦朧と...」
ーーーバタ
早苗「琢磨さん!」
池と言ってもいいような血だまりの真ん中あたりに琢磨は倒れた。
・・・
マリー「...覚醒がなくなった?そんな馬鹿な...」
マリーは桜たちと離れた場所で少し考えた。
マリー「ここにいたら面倒だな。ここを去るか...」
そう言い、マリーは去っていった。