東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[22].お一人様専用よ

・・・守矢神社

 

琢磨「...」

 

早苗「琢磨さん...起きてください...」

 

早苗の目から涙がこぼれる。

 

早苗「お願いします...起きて...」

 

・・・精神世界

 

琢磨「まだかよ!」

 

俺はさっきから真っ暗な空間を真っ直ぐに進んでいた。

 

琢磨「精神世界だから疲れないけど...何か進展がほしいな~」

 

約一時間近く歩き続けていた。

 

琢磨「はぁ~...あ!光だ!やっと出られる!」

 

光に向かって一直線に走り始めた。

 

琢磨「...おわ!眩しい!」

 

・・・守矢神社

 

神奈子「早苗...」

 

諏訪子「神奈子...今は...」

 

神奈子「...」

 

守矢神社は落胆していた。その原因は琢磨だった。タイムと戦ってからすでに5日たっている。

 

神奈子「この新聞も...」

 

諏訪子「霊夢が重傷...博麗の巫女が外の世界で遅れをとるなんてね...」

 

落胆していた原因は琢磨だけではなかった。霊夢の重傷...それも原因の一つだった。幻想郷のルール...外の世界と干渉したら戻れないルールを知っていたのだ。霊夢は外の世界と干渉してしまった。二度と幻想郷に戻れないのだ。

 

早苗「琢磨さん...霊夢さん...」

 

琢磨「...う...うん?」

 

琢磨が少し目を開ける。

 

早苗「!?琢磨さん!」

 

琢磨「お...早...ぐお!」

 

早苗が突然琢磨に抱きついたのである。琢磨の体は掠り傷がまだ直っていないので当然悲鳴をあげる。

 

琢磨「痛い痛い痛いいいい!ちょっと離れてくれ!また気絶するから!」

 

早苗「本当に...グス本当に良かったですぅぅぅ~~!うわぁーーーーん!」

 

早苗はとうとう泣き出してしまった。彼女にとってそれほど辛かったのだろう。

 

・・・数分後

 

琢磨「...orz」

 

早苗「す...すいません...つい嬉しくなっちゃいまして...」

 

琢磨がorzの体勢になっているところを早苗が謝っている。

 

神奈子「ん?起きたの?」

 

諏訪子「起きたんだね!良かったぁ~」

 

そこに二神がやってきた。

 

早苗「あ、神奈子様諏訪子様」

 

琢磨「あ、おはようございます」

 

orzの状態になっていた琢磨は無理矢理自分の体をあげた。

 

神奈子「怪我は大丈夫かい?」

 

琢磨「だいぶ良くなりました。まあ早苗先輩が抱きついたせいで傷の何個が広がりましたがね...」

 

琢磨が顔を黒くしてフフフ...と言っていた。

 

早苗「す...すいません...」

 

諏訪子「うんうん!まあ無事でなによりだよ!」

 

琢磨「俺的にはもうちょっと楽でいた...」

 

神奈子「とりあえず!一体何があったんだ?」

 

琢磨の言葉を遮り、神奈子が口をはさんできた。

 

琢磨「え~...話せば長くなるけど...いい?」

 

守矢一家「お願い(します)」

 

少年説明中・・・

 

神奈子「ふむ...そんなことが」

 

諏訪子「で?これからどうするの?」

 

琢磨「俺は...外の世界に行きたいと思っている」

 

守矢一家「え!?」

 

守矢一家が声を揃えて驚いた。

 

早苗「でも紫さんが...」

 

紫「そこまで行きたいなら行かせないこともないけど?」

 

紫以外「紫!?(さん!?)」

 

紫が突然スキマを通って、上半身だけ出していた。

 

紫「どうするの?行くの?」

 

琢磨「...ふう、今からか?」

 

紫「もちろんよ」

 

琢磨「じゃあ行くわ。霊夢を追ってな」

 

カルーク琢磨は返事をした。

 

早苗「琢磨さん!...私も行きます!」

 

紫「駄目よ。スキマを通れるのは一人だけ。お一人様専用よ」

 

神奈子が紫の首もとを掴む。

 

神奈子「今はそんな状況じゃあないだろ!」

 

紫「じゃあ、あなたは犠牲者を増やしたいのかしら」

 

神奈子は紫を怒鳴ったが、軽く返されてしまった。

 

諏訪子「神奈子...」

 

神奈子「ツゥ...わかったよ!」

 

琢磨「...早苗は良いのか...?」

 

早苗「ええ...絶対に帰ってきてくださいね...」

 

琢磨「ああ」

 

そう言ってスキマの中に入っていった。

 

紫「三人とも安心して。あいつが琢磨を放っとくわけないでしょう?」

 

三人はその言葉に頷いた。

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